はじめに
現代の防空システムの中でも、特に高い注目を集めているのがロシア製の9K330トールM2です。
軍事技術の最先端を走るこのシステムは、その卓越した性能と多様な運用能力で世界中の軍事専門家の関心を集めています。
今回は、トールM2の詳細について徹底的に解説します。
目次
トールM2の進化:前モデルからの大幅な性能向上
因みにですが、ANSWERさん近日中に色々と出すらしいのでちょっと楽しみ。
— ナオ@紙模型静岡工場 (@Nao_paper) June 26, 2023
9K330トール対空ミサイル・システムとかM2なんで今正に前線に居るヤツだなコレ・・・。
Ki-27b事、九七式戦闘機乙型とか。
飛行第64戦隊 関口寛曹長機か?最近WAKの99式とか89式と、固定脚ブームでも来てるのか?(笑) pic.twitter.com/NJyKev1Shc
トールM2は、ロシアの防空技術の集大成とも言える最新鋭のミサイルシステムです。
前モデルであるトール系列と比較して、以下のような革新的な改良が加えられています:
- 完全自動化システム
- 人的介入を最小限に抑えた高度な自動運用
- リアクションタイムの劇的な短縮
- レーダー性能の向上
- フェーズドアレイレーダーの採用
- 探知範囲の大幅な拡大
- 同時4目標攻撃能力
- 多様な作戦環境への対応
- 行進間射撃が可能
- 最短迎撃距離の短縮(1km)
- 小型ミサイル9M338の使用可能(16発装填)
驚異の性能諸元
ミサイルスペック
- 射程距離:12~16km
- 最大高度:10km
- 同時交戦能力:最大4目標
- 迎撃対象:航空機、ヘリコプター、巡航ミサイル、無人機など
特殊派生型
特に注目すべきは、極限環境向けに開発された「9K331 トールM2DT」です。
- 最低気温-50℃の北極地域での運用
- 2両1組の運用システム
- 相互牽引機能
- 8発の9M338ミサイル搭載
グローバルな運用状況
トールM2は、以下の国々で運用または輸出されています:
- ロシア(開発国)
- 中国(HQ-17として知られる)
- インド
- キプロス
- その他中東諸国
注目の技術的特徴
- コールド・ローンチ方式の採用
- 複合誘導システム(赤外線+TV誘導)
- 対電子戦能力
- 高い目標命中率(45~80%)
戦略的意義
トールM2は単なる防空システムを超え、現代の複雑な戦術環境に対応できる多機能プラットフォームとして評価されています。
特に、小型で機動性が高く、様々な地形や気候条件下で運用可能な点が大きな利点となっています。
9K330トールM2とは まとめ
9K330トールM2は、ロシアの防空技術における最高峰の製品と言えるでしょう。
その高度な自動化、優れた機動性、そして多様な運用能力は、現代の防空システムに革命をもたらしています。
今後も、トールM2の技術は世界の軍事技術に大きな影響を与え続けることは間違いありません。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。(^^♪