はじめに
障害のある子どもが18歳を迎えると、支援制度に大きな変化が訪れます。学校教育を終え、子ども向けの支援が一旦終了し、社会に出ていく準備が必要となります。
しかし、支援が減る中でどのように生活していけばよいのか、親や当事者にとって大きな壁となるのが「18歳の壁」です。
今回は、障害者が直面するこの壁をどのように乗り越えるかについて考えます。
目次
18歳の壁とは？障害者支援の変化
「子の卒業を素直に喜べない」 障害ある子どもらの“18歳の壁” 学校卒業で“放課後デイサービス”利用出来ず 子どものケアで親が仕事を辞めることに https://t.co/AAWNd2G8O4
— TBS NEWS DIG Powered by JNN (@tbsnewsdig) December 17, 2024
放課後等デイサービスの終了
18歳になると、多くの障害を持つ子どもたちは、放課後等デイサービスを利用することができなくなります。
放課後等デイサービスは、学校の授業が終わった後、日中の活動の支援を行うサービスで、保護者にとっては非常に重要なサポートです。
しかし、成人後はこのサービスが終了するため、代わりの支援をどう確保するかが大きな問題となります。
生活介護施設の利用時間
18歳以上になると、生活介護施設を利用することができますが、ほとんどの施設は午後4時までの利用に限られています。
この時間制限は、働く親にとっては大きな負担となります。多くの障害者がこの制限の中で生活を支えることを余儀なくされるため、支援の充実や延長を求める声が高まっています。
18歳の壁を乗り越えるための方法
障害者が18歳を迎えたとき、支援が減少する中でどのように生活していくかについて、以下の方法を考えることができます。
地域の支援を活用する
18歳以降は、地域社会での支援がますます重要になります。地域には、障害者向けの福祉サービスや、生活支援を行っている団体が存在します。
例えば、地域包括支援センターや福祉事務所など、地方自治体が提供するサービスを利用することで、生活面での支援を受けることができます。
また、民間の支援団体やNPO法人なども、障害者支援を行っているところが多いため、これらの組織の支援を受けることも一つの方法です。
地域ごとに提供される支援内容やサービスは異なるため、積極的に情報を収集し、利用できる支援を見つけることが重要です。
就労支援を利用する
18歳以上になると、就労支援が必要になります。障害者雇用を促進するプログラムや施設が整備されていますが、就職活動の際には特別な支援が求められます。
就労支援センターや福祉事務所などを通じて、障害を持ちながらも働くための支援を受けることができます。
企業側でも障害者雇用促進の取り組みが進んでおり、障害者の働きやすい環境を提供する企業も増えています。
障害者雇用に関する知識を深め、企業のサポートを受けながら就職活動を進めることが重要です。
生活支援サービスの活用
障害者が生活を支えるための支援として、生活支援サービスが増えてきています。例えば、訪問介護や日中活動支援などがあります。
これらのサービスを活用することで、親が働きながらも子どもが安心して生活できる環境を作ることが可能です。
また、生活支援サービスには、家事援助や外出支援、福祉用具の貸与など、多岐にわたるサポートがあります。
これらのサービスを上手に組み合わせることで、日常生活の負担を軽減することができます。
学びの場を継続する
18歳以降も学びの場を確保することは非常に大切です。特別支援学校を卒業した後でも、学習支援を受けることができるプログラムがあります。
例えば、障害者向けの専門の就労支援学校や、地域で行われている成人教育プログラムなどです。
学び続けることは、障害者が社会に出ていくための自信をつけるだけでなく、職業スキルを高めるためにも重要です。学びの場を提供する団体や機関を探し、利用することをお勧めします。
「18歳の壁」とは まとめ
「18歳の壁」を乗り越えるためには、地域の支援を活用したり、就労支援や生活支援サービスを利用したりすることが必要です。
障害を持つ子どもが18歳を迎え、社会に出ていくためには多くのサポートが必要ですが、支援が減る中でも積極的に情報を集め、さまざまなサービスを組み合わせることで、より良い生活を築くことができます。
親としても、子どもが自立し、安心して生活できるようにサポートを続けることが大切です。
社会全体で支援の仕組みを強化し、障害者がより多くの選択肢を持てるような環境づくりが求められています。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。(^^♪
スポンサーリンク
