はじめに
冷戦時代の緊張感をそのままに体感できる場所として、ロシアのモスクワに位置する「ブンケル42」は、世界中から多くの観光客が訪れる注目のスポットです。
この地下博物館は、冷戦時代に建設された防空壕を改装した施設で、深さ65メートルの地下空間に広がる7,000平方メートルのスペースで冷戦の歴史を学ぶことができます。
本記事では、「ブンケル42」の概要や見どころ、訪問のポイントについて詳しくご紹介します。
目次
「ブンケル42」の概要
「鳥肌が…」核危機伝えるモスクワ地下要塞 旧ソ連遺構に注目https://t.co/Aq3tQs9Oeh
— 毎日新聞 (@mainichi) December 28, 2024
ロシアの首都モスクワ中心部の地下65メートルに民営の冷戦博物館「ブンケル42」があります。
冷戦時代に建設された地下防空壕
「ブンケル42」(別名:冷戦博物館)は、1950年代に冷戦の緊張下で建設されました。
スターリンの命令により、モスクワ中心部に位置するこの防空壕は、核攻撃から政府や軍関係者を守るために作られた施設です。
建設にはモスクワ地下鉄と同じ技術が用いられ、耐爆コンクリートや鋼鉄製の構造が採用されました。
施設は、最大600人が30日間外部支援なしで生活できるように設計されており、食料倉庫や空気リサイクルシステム、ディーゼル発電機が備えられていました。
また、地下鉄タガンスカヤ駅とは専用通路で直結しており、秘密性が保たれていました。
冷戦後の転換と博物館化
冷戦が終結し、軍事的役割を失ったこの施設は、2000年に機密解除され、2006年に「冷戦博物館」として一般公開されました。
現在では、軍事的歴史を学びながら、冷戦時代の雰囲気を体感できる施設として人気を集めています。
「ブンケル42」の見どころ
迫力の核戦争シミュレーション
「ブンケル42」の最大の目玉は、核戦争を想定したシミュレーション体験です。
70分の見学ツアーでは、実際に使用されていた通信機器や装甲ドアを間近に見ながら、当時の緊張感をリアルに感じることができます。
シミュレーションでは、核攻撃が発生した場合の対応手順を再現し、核戦争の恐ろしさとその背後にあった技術の進歩について学ぶことができます。
冷戦時代の軍事技術の展示
館内には、冷戦時代に使用された武器や通信機器、さらには核兵器に関連する資料が展示されています。
これらの展示物は、当時の軍事技術の進歩や緊張感を物語るものであり、歴史を学ぶ上で非常に貴重な資料です。
地下空間の特別な構造
深さ65メートルに及ぶ地下空間は、まるで映画のセットのような特別な雰囲気を持っています。
鋼鉄で覆われた壁や耐爆ドアなど、冷戦時代の秘密施設そのままの姿が保たれています。
「ブンケル42」を訪れる際のポイント
アクセス
「ブンケル42」は、モスクワのタガンスカヤ駅から徒歩数分の場所に位置しています。地下鉄を利用すれば、市内からも簡単にアクセス可能です。
チケット情報
見学ツアーは2024年現在、日本円で約3,500円程度で参加可能です。事前予約が推奨されており、公式ウェブサイトや旅行代理店を通じて手配できます。
注意事項
館内は地下深くにあるため、温度が低い場合があります。訪問時には防寒対策をしておくと良いでしょう。
また、一部のエリアでは英語の説明が限られるため、ガイドツアーに参加することをおすすめします。
「ブンケル42」とは まとめ
「ブンケル42」は、冷戦時代の歴史を振り返り、核兵器の恐怖や平和の大切さについて学ぶことができる貴重な施設です。
その迫力ある展示や体験型のツアーは、観光客だけでなく歴史愛好家にもおすすめです。
モスクワを訪れる際には、ぜひ「ブンケル42」で冷戦時代の雰囲気を味わいながら、歴史と平和について考えてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。(^^♪