はじめに
渋谷のスクランブル交差点の大型ビジョンやSNSで話題となっている「かんせ」という謎の薬。
韓国人インフルエンサーによって投稿された購入動画が拡散され、その真相に注目が集まっています。
スギ薬局は「取り扱ったことがない」と明確に否定し、厳正な対処を表明。今回は、この怪しい広告の実態と、私たち消費者が気をつけるべきポイントについて詳しく解説します。
目次
「かんせ」騒動の経緯
「こんな薬、売ってないよ?」韓国人女性が国内薬局「謎の薬」を紹介する“フェイク広告動画”が拡散https://t.co/eCXxNeqKo5
— NEWSポストセブン (@news_postseven) January 12, 2025
実際、この薬は売っているのか。NEWSポストセブンが株式会社スギ薬局広報室に問い合わせたところ、以下のように回答した。… pic.twitter.com/4VBglQ1G2I
SNSで拡散された不自然な投稿
事の発端は、2024年1月3日にX(旧Twitter)に投稿された一枚の投稿でした。
ある日本人ユーザーが「韓国人の友達に『この薬、日本で大人気なんでしょ?』と言われたが、見たことがない」という内容を投稿。
これをきっかけに、多くのユーザーが違和感を表明し、真相究明への関心が高まりました。
謎の広告内容
問題となった広告では、以下のような特徴的な要素が確認されています:
- 「かんせ 上」「かんせ 下」という2種類の製品
- スギ薬局での購入シーン
- 渋谷の街頭ビジョンでの広告
- ビックカメラ店内のポスター
- 「日本一の関節製品」というキャッチコピー
- 9,999円という価格設定
明らかになった虚偽広告の実態
スギ薬局の公式見解
スギ薬局の広報室は、この件について「当社で取り扱ったこともなく、商品登録もありません」と明確に否定。
さらに「厳正に対処していく」という方針を示しました。実在する大手企業の店舗を無断で使用した悪質な広告であることが判明しています。
不自然な製品情報
製品のホームページを詳しく見ると、以下のような不自然な点が確認されています:
- 日本語と韓国語が混在した不自然な表記
- 韓国に所在する会社との記載
- 連絡先への問い合わせに対する無応答
- 動画内の不自然な動きや編集跡
消費者が気をつけるべきポイント
なぜ日本の薬局が狙われるのか
日本の医薬品は、その品質の高さから海外、特にアジア圏で高い評価を受けています。
この信頼性を逆手に取り、「日本で販売されている」という虚偽の情報を流すことで、製品の信頼性を演出する手法が使われています。
見分けるためのチェックポイント
不審な医薬品広告を見分けるためには、以下の点に注意が必要です:
- 大手薬局チェーンの公式サイトで取り扱いの有無を確認
- 不自然な日本語表記や価格設定に注意
- SNSでの口コミや評価が急に増加していないかチェック
- 製品の問い合わせ先や会社情報の確実性を確認
謎の薬「かんせ」とは:まとめ
今回の「かんせ」騒動は、SNSを利用した虚偽広告の新たな手法として注目を集めています。
実在する日本の企業や店舗を無断で使用し、製品の信頼性を演出するという悪質な手法は、企業にとっても消費者にとっても大きな問題です。
このような事例が増加している現状を踏まえ、私たち消費者は情報の真偽を慎重に見極める必要があります。
特に医薬品に関する情報については、信頼できる公式チャネルでの確認を心がけ、不審な広告や口コミには十分な注意を払うことが重要です。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。(^^♪