はじめに
マレーシアを訪れる旅行者にとって、旧正月(チャイニーズニューイヤー)は特別な体験ができる絶好の機会です。華やかな獅子舞、赤一色に染まる街並み、縁起を担いだ豪華な料理の数々——多民族国家マレーシアならではの祝祭ムードを肌で感じられます。
一方で、お店の休業や交通渋滞など、旅行者が知っておくべき注意点も少なくありません。この記事では、マレーシアの旧正月の基本情報から楽しみ方、マナー、おすすめグルメまで、旅行前に押さえておきたい情報を網羅的に解説します。
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マレーシアの旧正月はいつ?期間・祝日・お店の営業状況をわかりやすく解説
今年もイーサンの季節がやってきました🥢🥢🥢
— 美穂🇲🇾マレーシア在住 (@miho614) January 20, 2025
中華系の国はどこでも旧正月にやるのかと思いきや、マレーシアとシンガポールだけの文化のようです。
食材を箸で持ち上げながら健康や繁栄など1年の希望を叫び(?)ます。だいたい私たちはエルメスだのイケメンだのMoneyだの言ってます。 pic.twitter.com/TWr42uO1N5
マレーシアの旧正月(チャイニーズニューイヤー)の基本情報
マレーシアの旧正月は、中国暦(太陰暦)に基づいて決まるため、毎年日付が変動します。通常は1月下旬から2月中旬の間に訪れ、新月の日を元日として祝います。
2025年の旧正月は1月29日(水)で、翌日の1月30日も祝日に指定されています。2026年は2月17日、2027年は2月6日と、年によって最大1ヶ月程度のズレが生じるため、旅行計画を立てる際は必ず事前に確認しましょう。
マレーシアでは人口の約23%を占める中国系マレーシア人が中心となって盛大に祝うため、クアラルンプールやペナン、イポーなど中国系住民の多い都市部では特に賑やかな雰囲気に包まれます。現地では「Chinese New Year」や「CNY」と呼ばれ、マレー語では「Tahun Baru Cina」と表記されます。
旧正月の祝日と連休の長さは?企業・学校の休み事情
マレーシアでは旧正月の初日と2日目が連邦祝日として法定休日に指定されています。多くの企業や学校はこの2日間を含めて前後に休暇を取得し、5日間から1週間程度の連休とするケースが一般的です。
中国系企業や中華系ビジネスでは、旧正月前後に長期休業するところも珍しくありません。特に小規模な商店やレストラン、工場などは1週間から10日間ほど閉めることもあります。
銀行や公共機関は祝日のみ休業し、3日目以降は通常営業に戻りますが、民間企業の対応はまちまち。旅行者が何らかのサービスを利用する予定がある場合は、事前に営業状況を確認しておくと安心です。
学校は旧正月を含む時期に長期休暇を設定していることが多く、家族揃って旅行や帰省をする絶好の機会となっています。そのため、観光地や空港も普段以上に混雑する傾向にあります。
旧正月中の観光地・ショッピングモールの営業状況
主要な観光地やショッピングモールは旧正月期間中も営業していることが多いですが、営業時間が短縮されたり、一部店舗が休業したりする可能性があります。
大型ショッピングモール(パビリオン、ミッドバレー、スリアKLCCなど)は基本的に営業していますが、テナントによっては初日・2日目を休業とする店舗もあります。モール自体は開いていても、お目当ての店が閉まっている場合があるため注意が必要です。
中華街や個人商店が集まるエリアでは、ほとんどの店が旧正月前の数日から休業に入り、3日目以降に順次再開します。特にクアラルンプールのチャイナタウン(プタリンストリート)やペナンのジョージタウンなどでは、街全体が静まり返ることもあります。
レストランや飲食店も同様に休業する店が多く、特に中華料理店は長期休業の傾向があります。マレー系やインド系の飲食店は通常営業していることが多いため、食事に困った場合はそちらを利用するとよいでしょう。
観光名所については、ペトロナスツインタワーやバトゥ洞窟などの主要スポットは通常通り営業していますが、小規模な博物館や美術館は休館する場合があります。事前にウェブサイトで確認することをおすすめします。
旅行者が影響を受けやすいポイント(混雑・閉店・交通量)
旧正月シーズンにマレーシアを訪れる旅行者が最も注意すべきは、交通の混雑と商業施設の休業です。
交通渋滞は旧正月前の数日間と旧正月明けに集中します。多くの人が地方の実家へ帰省するため、高速道路や幹線道路は大渋滞となります。特にクアラルンプール発着の移動は通常の2倍から3倍の時間がかかることもあるため、余裕を持ったスケジュールを組むことが重要です。
公共交通機関も混雑します。長距離バスや鉄道は満席になることが多く、飛行機の運賃も高騰する傾向があります。旧正月シーズンに移動を計画している場合は、少なくとも1ヶ月前には予約を完了させておきましょう。
タクシーやGrabなどの配車サービスも需要が高まり、料金が割増になったり、つかまりにくくなったりします。特に旧正月当日は運転手も休みを取るため、移動手段の確保に苦労することがあります。
ホテルの予約状況も要注意です。旧正月を避けて旅行する地元の人や、逆に旧正月を楽しみに訪れる観光客で、人気エリアのホテルは早々に満室になります。料金も通常より高めに設定されることが多いため、早めの予約が賢明です。
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旧正月に楽しめるマレーシアのイベント|ライオンダンス・寺院巡り・モールの催し
【マレーシア🇲🇾移住物語】
— あずま@億トレFIRE配当投資🇲🇾教育移住 (@hinatasfather2) February 5, 2025
移住3年2日
今日は4歳ひーちゃんの
幼児園で旧正月の
ライオンダンス🦁とイーサン
見てきました☺️✨
今年で3回目だけど
毎年盛大で小さい子供たちが
赤いチャイナ服とか着てるから
とても可愛くて楽しい🕺✨
ひーちゃんは美女に囲まれ
デレデレしてた🤣… pic.twitter.com/ome1MBiFd3
ライオンダンス(獅子舞)を見られる主な場所
マレーシアの旧正月を象徴するイベントといえば、ライオンダンス(獅子舞)です。色鮮やかな獅子の衣装をまとったダンサーが、太鼓やシンバルの音に合わせてアクロバティックな演技を披露します。これは邪気を払い、幸運を呼び込むという意味があります。
クアラルンプールでは、チャイナタウン(プタリンストリート)やパビリオンKL、ブキッ・ビンタン周辺の商業施設で頻繁にライオンダンスが開催されます。ショッピングモールでは旧正月の週末を中心にスケジュールが組まれており、無料で観覧できます。
ペナンのジョージタウンも見逃せません。世界遺産の街並みを背景に、伝統的なライオンダンスが繰り広げられる光景は圧巻です。特にアルメニアンストリートやチュリアストリート周辺では、複数のチームが次々とパフォーマンスを披露します。
イポーの旧市街や、マラッカのジョンカーストリートでも旧正月期間中は頻繁にライオンダンスが見られます。地元のショップや企業が自社の前で獅子舞を招いて演技をしてもらうのが習慣となっており、街を歩いているだけで何度も遭遇できるでしょう。
タイミングが良ければ、獅子が高く積み上げられた台の上に登る「採青(チョイチン)」という伝統的な演目を見ることもできます。これは商売繁盛を願う儀式で、獅子が高さ数メートルの竹の上で野菜や果物を食べる様子は迫力満点です。
地元の人が集まる寺院イベント(例:天后宮など)
旧正月期間中、マレーシアの中国系寺院は多くの参拝客で賑わいます。新年の幸運を祈願し、線香を捧げ、お供え物を奉納する人々で溢れかえります。
クアラルンプール郊外にある天后宮(Thean Hou Temple)は、東南アジア最大級の中国寺院の一つで、旧正月には特別な飾り付けがされます。赤い提灯が無数に吊るされた境内は幻想的で、写真撮影スポットとしても人気です。旧正月の夜にはライトアップされ、さらに美しい光景を楽しめます。
ペナンの観音寺(Kuan Yin Teng)やクアラルンプールの関帝廟(Guan Di Temple)も、旧正月期間中は特別な儀式が執り行われます。参拝客は新しい服を着て訪れ、線香を手に真剣な表情で祈りを捧げます。
寺院では旧正月の初日から数日間、無料でベジタリアン料理が振る舞われることもあります。これは「布施」の精神に基づくもので、旅行者も参加可能です。ただし、寺院内では静かに振る舞い、写真撮影は控えめにするなど、マナーを守ることが大切です。
また、多くの寺院では旧正月前夜に「除夕(じょせき)」という大晦日の儀式が行われます。真夜中になると一斉に爆竹が鳴らされ(許可されている地域のみ)、新年を祝う鐘の音が響き渡ります。この瞬間に立ち会えれば、マレーシアの旧正月の本質を肌で感じられるでしょう。
ショッピングモールで開催される旧正月限定ショー
マレーシアの大型ショッピングモールでは、旧正月期間中に様々なイベントやショーが開催されます。これらは無料で楽しめるものが多く、旅行者にとっても気軽に旧正月の雰囲気を味わえる絶好の機会です。
パビリオンKLやスリアKLCCでは、中央広場に巨大な旧正月の飾り付けが設置され、インスタ映えスポットとして人気を集めます。干支をモチーフにした装飾や、金色の招き猫、巨大な赤い提灯などが定番です。
週末を中心に、ステージではライオンダンスのほか、伝統音楽の演奏、京劇の一幕、書道パフォーマンスなどが披露されます。特に子供向けのワークショップも開催されており、旅行者の子供でも参加できる紙細工や絵付け体験などがあります。
ミッドバレー・メガモールやワン・ウタマでは、旧正月にちなんだフードフェアが開かれることもあります。各地の名物料理や旧正月の縁起物が一堂に会し、食べ歩きを楽しめます。普段は手に入りにくい伝統菓子を試すチャンスでもあります。
また、多くのモールでは旧正月のセール「CNYセール」が開催され、衣類から電化製品まで大幅な割引が行われます。お得に買い物をしたい旅行者にとっては絶好のタイミングです。ただし、人気商品はすぐに売り切れるため、早めの行動が推奨されます。
旅行者でも参加しやすい文化体験・撮影スポット
マレーシアの旧正月は、旅行者が気軽に参加できる文化体験の宝庫です。特別な準備や知識がなくても、街を歩いているだけで祝祭の雰囲気を存分に味わえます。
クアラルンプールのチャイナタウンでは、旧正月前から赤い提灯や装飾品を売る露店が立ち並びます。赤い紙に金色の文字で「福」と書かれた縁起物や、金色の飾り、ミニチュアの爆竹など、旧正月ならではのグッズを購入できます。これらは軽くて持ち帰りやすいお土産としても最適です。
ペナンのジョージタウンでは、旧正月期間中、多くの歴史的建造物や商店の前に美しい飾り付けがされます。アルメニアンストリートやリーブストリートを散策すれば、フォトジェニックな光景に次々と出会えるでしょう。地元の人々も喜んで写真に応じてくれることが多いです。
「オープンハウス」という習慣も体験価値があります。これは中国系マレーシア人の家庭が親戚や友人だけでなく、近所の人々や知人を自宅に招いて食事を振る舞う風習です。もし知り合いができたら、ぜひ参加させてもらいましょう。温かいもてなしと本場の家庭料理を楽しめます。
旧正月の定番フォトスポットとしては、天后宮の赤い提灯が連なる階段、ペトロナスツインタワー前の旧正月装飾、ジョンカーストリートの夜の賑わいなどが挙げられます。夜になるとライトアップされ、昼間とは違った幻想的な雰囲気を楽しめます。
また、書道家による「揮春(ホイチュン)」の実演も見どころの一つです。これは縁起の良い言葉を赤い紙に書く伝統芸で、モールや寺院で無料で書いてもらえることもあります。自分の名前を漢字で書いてもらえば、素敵な旅の記念になります。
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日本・中国・マレーシアの旧正月の違いを比較|多民族国家ならではの文化が魅力
【マレーシア🇲🇾移住物語】
— あずま@億トレFIRE配当投資🇲🇾教育移住 (@hinatasfather2) January 29, 2025
移住2年362日
今日は子供達は
旧正月で休みなので
41階の屋上プールで遊んでました👙☺️
マレーシアは空が広くて
見渡す景色も緑が多いので
とても癒される😌✨
家は39階なので
3分でいけるのは
幼い子供いると本当助かる🙏
このプールの4倍はある
プールも一階にあるし… pic.twitter.com/ahTJudVtFj
中国系マレーシア人が中心となる旧正月文化とは?
マレーシアの旧正月文化は、基本的に中国本土の伝統を色濃く受け継いでいます。しかし、数世代にわたってマレーシアで暮らす中で、現地独自の要素も加わり、ユニークな祝祭文化が形成されています。
中国系マレーシア人にとって旧正月は一年で最も重要な行事であり、家族が集まって過ごす神聖な時間です。旧正月前には家中を掃除して悪運を払い、新しい服を用意し、縁起の良い食材を買い揃えます。玄関には赤い飾り紙を貼り、「福」の文字を逆さまにして「福が来る」という意味を表現します。
除夕(大晦日)の夜には、家族全員で豪華な食事を囲む「団圓飯(トゥアンユエンファン)」が欠かせません。この食事には魚(余裕を意味する)、餃子(富を象徴)、鶏(家族の団結を表す)など、それぞれに縁起の良い意味が込められた料理が並びます。
初日の朝には親戚や友人を訪問し、「恭喜発財(ゴンシーファッチョイ)」という挨拶とともに紅包(アンパオ)と呼ばれる赤い封筒にお金を入れて渡す習慣があります。これは既婚者が未婚者や子供に贈るもので、幸運と繁栄を願う意味が込められています。
マレーシアの中国系コミュニティでは、方言グループ(広東系、福建系、客家系など)によって微妙に習慣が異なります。例えば、広東系は「盆菜(プンチョイ)」という大皿料理を好み、福建系は「年糕(ニエンガオ)」という餅菓子を重視するなど、それぞれの文化的背景が食文化に反映されています。
マレー系・インド系住民は旧正月をどのように過ごす?
マレーシアは多民族国家であり、マレー系(約69%)、中国系(約23%)、インド系(約7%)などが共存しています。旧正月は主に中国系の祝日ですが、他の民族グループもこの時期をそれぞれの方法で過ごします。
マレー系マレーシア人の多くはイスラム教徒であり、旧正月を宗教的に祝うことはありません。しかし、連邦祝日として休みになるため、この機会に家族と過ごしたり、旅行に出かけたりします。また、マレー系が多い地域では通常通りの日常が続くため、旧正月期間中でもマレー料理店やハラルレストランは営業していることが多いです。
一部のマレー系住民は、中国系の友人や同僚の家を訪問する「オープンハウス」に参加します。これはマレーシア特有の文化で、異なる民族間の交流を深める素晴らしい習慣です。マレー系の人々は自身のハリラヤ(イスラム教の断食明け祭)の際にも同様にオープンハウスを開くため、お互いの文化を尊重し合う相互関係が築かれています。
インド系マレーシア人も旧正月を直接的には祝いませんが、多民族社会の一員として祝祭ムードを共有します。インド系が多いエリア、例えばクアラルンプールのブリックフィールズ(リトルインディア)では、旧正月期間中も通常営業している店が多く、旅行者にとって貴重な食事スポットとなります。
また、インド系の中にも華僑との交流が深い家庭があり、旧正月の祝いに招かれることもあります。逆に、中国系家庭がディーパバリ(インド系のヒンドゥー教の祭り)を祝うこともあり、マレーシアならではの文化的寛容性が見られます。
このように、マレーシアの旧正月は中国系が中心でありながら、多民族が共存する社会全体が何らかの形でこの時期を共有する、ユニークな文化的景観を形作っています。旅行者はこの多様性こそがマレーシアの魅力であることを実感できるでしょう。
日本の正月との違いは?習慣・食文化を比較
日本の正月とマレーシアの旧正月は、どちらも新年を祝う重要な行事ですが、その習慣や文化には興味深い違いがあります。
まず、日本の正月は西暦の1月1日に固定されているのに対し、マレーシアの旧正月は旧暦に基づくため毎年日付が変動します。日本では新年を静かに迎え、初詣や家族での食事を楽しむ傾向がありますが、マレーシアの旧正月は爆竹や獅子舞など、非常に賑やかで派手な演出が特徴です。
食文化の面でも大きな違いがあります。日本ではおせち料理やお雑煮が定番ですが、マレーシアの旧正月では魚料理、餃子、春巻き、年糕(もち米のケーキ)などが中心となります。特に「魚生(イーサン)」という生魚のサラダは、マレーシアやシンガポール独特の縁起料理で、食べる際に全員で箸を使って材料を高く持ち上げながら「撈起(ローヘイ)」と叫ぶ習慣があります。これは繁栄を願う儀式で、非常に盛り上がります。
お年玉の習慣は両国にありますが、日本では「お年玉」として子供に渡すのが一般的です。一方、マレーシアの「紅包(アンパオ)」は既婚者が未婚者全般に渡すもので、大人の独身者も受け取ることができます。金額も様々で、5リンギット(約150円)から数百リンギットまで幅があります。
装飾の面では、日本では門松や鏡餅、しめ縄などが飾られますが、マレーシアでは赤と金色が基調の飾り付けが圧倒的です。赤は幸運を、金色は富を象徴し、家の内外を鮮やかに彩ります。また、縁起の良い言葉が書かれた対聯(ついれん)という赤い紙を玄関に貼る習慣も特徴的です。
期間も異なります。日本の正月は三が日が中心で、1週間ほどで日常に戻りますが、マレーシアの旧正月は15日間続き、最終日の「元宵節(ランタンフェスティバル)」まで様々な行事が行われます。この長期間にわたる祝祭ムードは、マレーシアの旧正月の大きな特徴といえるでしょう。
マレーシア独自の旧正月習慣(オープンハウスなど)
マレーシアの旧正月には、中国本土とも異なる独自の習慣がいくつかあります。その代表的なものが「オープンハウス」です。
オープンハウスとは、家族や友人だけでなく、同僚や近所の人、さらには知り合いの知り合いまで自宅に招いて食事を振る舞う習慣です。これはマレーシアの多民族社会ならではの文化で、異なる民族間の交流を促進する素晴らしい慣習として定着しています。中国系の旧正月だけでなく、マレー系のハリラヤ、インド系のディーパバリでも同様にオープンハウスが開かれます。
オープンハウスでは、訪問者は特別な招待状がなくても気軽に訪れることができ、ホストは豪華な食事でもてなします。訪問者は短時間滞在してから次の家へ移動するのが一般的で、一日に複数の家を訪問することも珍しくありません。この習慣により、普段は交流が少ない人々との絆が深まります。
もう一つのマレーシア独自の習慣が「魚生(イーサン)」です。これは生魚、野菜、果物、ソースなどを大皿に盛り、参加者全員で箸を使って高く持ち上げながら混ぜる料理です。持ち上げる高さが高いほど幸運が増すとされ、「撈起(ローヘイ)」と叫びながら盛り上がります。この習慣は1960年代にシンガポールとマレーシアで始まったとされ、今では両国の旧正月に欠かせない風物詩となっています。
また、マレーシアの中国系コミュニティでは「拜天公(バイティエンゴン)」という玉皇大帝を祀る儀式が旧正月9日目の深夜に行われます。この日は特に福建系の人々にとって重要で、豪華な供物を用意して祈りを捧げます。街中では深夜まで線香の煙が立ち上り、幻想的な雰囲気に包まれます。
さらに、旧正月期間中はギャンブルが社交の一環として楽しまれます。マージャンやカードゲームを家族や友人と楽しむのが伝統で、この期間だけは普段ギャンブルをしない人も参加します。ただし、基本的には少額のお金を賭けて楽しむ程度で、あくまで交流の手段として位置づけられています。
これらの習慣は、マレーシアの旧正月が単なる中国文化の移植ではなく、現地の多文化環境の中で独自に進化してきたことを示しています。旅行者がこれらの習慣に触れることで、マレーシアの文化的豊かさをより深く理解できるでしょう。
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旅行者必見!旧正月に気をつけたいマナー・注意点・治安対策
2025年もあっという間に1月が終わろうとしていますね。明日1月29日は旧正月でマレーシアは祝日になります㊗旧正月をお祝いして先日ツインタワー周辺でドローンショーが行われました✨映像でぜひお楽しみください🥰#VisitMalaysia2026 #MalaysiaTrulyAsia
— 【公式】マレーシア政府観光局🇲🇾 (@Malaysia_JP) January 28, 2025
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旧正月シーズンにやってはいけないNG行為
マレーシアの旧正月期間中は、中国文化に根ざした様々なタブーや迷信があります。旅行者として知っておくべきNG行為をいくつか紹介します。
まず、旧正月の初日には「掃除をしてはいけない」という習慣があります。これは幸運を掃き出してしまうと考えられているためです。同様に、髪を洗うことも避ける人が多いです。旅行者が自分の部屋で掃除をする分には問題ありませんが、地元の人がこうした行動を避けていることを理解しておきましょう。
「4」という数字は「死」を連想させるため、縁起が悪いとされます。旧正月期間中に贈り物をする際は、4個セットの商品を避けるなど、配慮が必要です。逆に「8」は「発財(お金が増える)」を連想させる縁起の良い数字とされています。
黒や白の服装は葬式を連想させるため、旧正月期間中は避けるべきとされています。特に旧正月の初日は、赤や明るい色の服を着るのが望ましいとされます。旅行者も、できれば赤や金色、明るいオレンジなどの服を選ぶと、周囲に溶け込みやすく、写真映えもします。
否定的な言葉や不吉な話題も避けるべきです。旧正月は前向きな気持ちで新年を迎える時期なので、「死」「病気」「貧乏」などのネガティブな言葉は口にしないよう注意しましょう。特に商店主などビジネス関係者の前では、縁起の良い言葉を使うことが重要です。
寺院を訪れる際は、肌の露出が多い服装は避けましょう。ショートパンツやタンクトップなどは不適切とされます。また、寺院内では大声で話したり、無断で写真を撮ったりすることも控えるべきです。特に祈りを捧げている人の邪魔をしないよう配慮が必要です。
ライオンダンスの演技中は、獅子の前を横切ったり、演技エリアに侵入したりしないよう注意してください。これは演者にとって危険であるだけでなく、縁起も悪いとされています。観覧する際は指定された場所から楽しみましょう。
交通渋滞・混雑ピーク|避ける時間帯と移動のコツ
旧正月期間中のマレーシアは、一年で最も交通が混雑する時期の一つです。帰省ラッシュと重なるため、賢い移動計画が不可欠です。
最も混雑するのは旧正月の2日前から前日にかけての夕方から夜です。クアラルンプールから地方へ向かう高速道路は大渋滞となり、通常2時間の距離が5時間以上かかることもあります。特にクアラルンプール−ペナン間、クアラルンプール−ジョホールバル間の南北高速道路は要注意です。
旧正月の3日目以降は、逆に地方からクアラルンプールへ戻る人々で混雑します。特に連休明けの初日は通勤ラッシュと重なるため、都市部への移動は極力避けるべきです。
混雑を避けるコツとしては、早朝や深夜の移動がおすすめです。午前5時前や午後11時以降は比較的空いています。また、旧正月当日は多くの人が家族と過ごすため、意外と交通量が少なくなります。
公共交通機関を利用する場合も、早めの予約が必須です。長距離バスは1ヶ月前には満席になることが多く、鉄道も同様です。特にKTMB(マレーシア鉄道)のETSやKTMKomuter、LRTなどは旧正月前後に増便されますが、それでも混雑は避けられません。
空港も要注意です。クアラルンプール国際空港(KLIA)は旧正月前後に国内線・国際線ともに混雑します。通常より2時間早く到着することをおすすめします。また、Grabやタクシーの乗り場も長蛇の列になるため、事前予約やホテルの送迎サービスを検討しましょう。
都市部での移動にはGrabが便利ですが、旧正月期間中は需要が高まり、料金が通常の1.5倍から2倍になることがあります。また、ドライバー自体が少なくなるため、配車に時間がかかる可能性があります。時間に余裕を持って予約することが重要です。
レンタカーを利用する場合は、旧正月の数週間前には予約を完了させましょう。人気の車種はすぐに在庫がなくなります。また、運転する際は渋滞に備えて十分な水や軽食を用意し、トイレ休憩ができる場所を事前にチェックしておくことをおすすめします。
地方へ帰省する人が多くなるタイミングに注意
マレーシアの旧正月は、日本のお盆や年末年始と同様に、大規模な帰省ラッシュが発生します。特に都市部から地方への移動が集中するタイミングを理解しておくことが重要です。
帰省ラッシュのピークは旧正月の2日前から前日にかけてです。多くの企業が旧正月前日の午後から休みに入るため、午後3時頃から高速道路や主要幹線道路が混雑し始めます。夕方から夜にかけては完全に渋滞状態となり、サービスエリアも満車になります。
特に以下のルートは激しい渋滞が予想されます。クアラルンプールからペナンへ向かう北方面、シンガポール国境に近いジョホールバルへ向かう南方面、東海岸のクアンタンやトレンガヌへ向かう東方面など、主要都市から地方都市へ向かうすべての道路が混雑します。
Uターンラッシュは旧正月の2日目の夕方から3日目にかけて始まります。短期間で帰省を終えた人々が都市部に戻り始めるためです。本格的なUターンラッシュは旧正月の5日目から7日目頃で、特に連休最終日は大混雑となります。
バスターミナルや鉄道駅も同様に混雑します。クアラルンプールのTBSバスターミナル(南方面)やハンタナルカスターミナル(北方面)は、旧正月前後に人であふれかえります。チケットを持っていても乗車までに時間がかかることがあるため、余裕を持った行動が必要です。
旅行者としては、この帰省ラッシュの時期を避けるか、逆に旧正月当日に移動するのが賢明です。旧正月当日は多くの人が家族と過ごすため、交通量が一時的に減少します。また、都市部に留まる計画であれば、帰省で人が減った分、普段混雑しているレストランや観光地が空いている可能性もあります。
帰省ラッシュを理解することで、旅行計画をより効率的に立てることができます。混雑を避けるタイミングを選ぶか、あえて混雑を体験してマレーシアのリアルな旧正月を感じるか、旅行者自身の判断で楽しみ方を選択できます。
スリ・観光トラブルの傾向と安全に過ごす対策
旧正月期間中のマレーシアは、通常よりも人混みが多くなるため、スリや観光トラブルのリスクが高まります。安全に旅行を楽しむための対策を知っておきましょう。
人混みが多い場所、特にショッピングモール、チャイナタウン、寺院、ライオンダンスの会場などでは、スリや置き引きに注意が必要です。バッグは体の前に抱えるようにし、貴重品は分散して持ち歩きましょう。特に混雑した場所では、リュックサックは狙われやすいため、前に抱えるか、ショルダーバッグに切り替えることをおすすめします。
ATM利用時も注意が必要です。旧正月期間中は現金需要が高まるため、ATMに多額の現金が補充されていることがあります。ATM利用時は周囲に不審な人物がいないか確認し、暗証番号を入力する際は手で隠すようにしましょう。また、引き出した現金はすぐにバッグにしまい、その場で数えたりしないことが重要です。
旧正月期間中は偽札が出回ることもあります。特に100リンギット札を受け取った際は、透かしやホログラムを確認する習慣をつけましょう。疑わしい紙幣を受け取った場合は、その場で交換を依頼するか、銀行に持ち込んで確認してもらうことができます。
夜間の一人歩きは避けるべきです。旧正月期間中は夜遅くまで賑やかなエリアもありますが、人通りの少ない路地や暗い場所には近づかないようにしましょう。特に旧正月当日は多くの店が閉まっており、普段賑やかな通りも静まり返ることがあります。
タクシーやGrabを利用する際は、正規のサービスを使うことが重要です。路上で客引きをする違法タクシーは避け、必ず公式アプリや正規のタクシー乗り場から乗車しましょう。また、乗車前に目的地と料金を確認し、メーターが動いているか確認することも大切です。
旧正月期間中は爆竹が鳴らされることがあります(許可されている地域のみ)。突然の大きな音に驚いて貴重品を落としたり、混乱に乗じてスリに遭ったりすることがあるため、爆竹の音が聞こえたら周囲に注意を払いましょう。
また、旧正月期間中は詐欺や押し売りも増える傾向があります。観光地で親しげに話しかけてくる人物には警戒し、高額な商品やサービスを勧められても即決せず、冷静に判断することが重要です。特に「旧正月特別価格」などと謳った商品は、通常価格と比較してから購入を検討しましょう。
これらの対策を心がけることで、旧正月期間中も安全に旅行を楽しむことができます。マレーシアは全体的に治安の良い国ですが、旅行者として基本的な注意を怠らないことが大切です。
高温多湿のマレーシア観光に必須。ポケットに入るサイズで、汗のニオイ対策もスマートに
旧正月に味わいたいマレーシアの定番料理|おすすめグルメスポットも紹介
前にマレーシア🇲🇾に行った時は、旧正月の時期で、こんなアフタヌーンティー🫖があった✨🧧 pic.twitter.com/erbOJqXNKB
— Evelyn Rose 🥀 (@BlairXMovie) August 20, 2025
旧正月の縁起料理(イーサン、パイナップルタルト など)
マレーシアの旧正月といえば、縁起を担いだ豪華な料理の数々が欠かせません。それぞれの料理には幸運や繁栄を願う意味が込められており、食べるだけで新年の祝福を受けられるとされています。
「魚生(イーサン)」は、マレーシアとシンガポール独特の旧正月料理です。生魚、千切り野菜、揚げワンタン、ピーナッツ、ゴマなどを大皿に盛り、甘酸っぱいプラムソースをかけて、全員で箸を使って高く持ち上げながら混ぜ合わせます。この動作を「撈起(ローヘイ)」と呼び、高く持ち上げるほど幸運が増すとされています。レストランでは旧正月期間中、ほぼすべての中華料理店でイーサンを提供しており、家族や友人と一緒に楽しむのが定番です。
「パイナップルタルト」は旧正月に欠かせない伝統菓子です。パイナップルは中国語で「鳳梨(オンライ)」と発音し、「旺来(ワンライ)」つまり「繁栄が来る」と同じ音になることから縁起が良いとされています。バターたっぷりのクッキー生地にパイナップルジャムを包んだこの菓子は、各家庭で手作りされるほか、ベーカリーでも大量に販売されます。ブランドによって味や形が異なるため、食べ比べも楽しみの一つです。
「年糕(ニエンガオ)」は餅米粉と黒糖で作られた甘い餅です。「年糕」の発音が「年高」と同じで、「年々高く昇る」という意味があり、昇進や成長を願う縁起物とされています。そのまま蒸して食べるほか、卵液に浸して揚げ焼きにする食べ方も人気です。
「餃子」は北部中国の影響を受けた料理で、形が昔の金塊に似ていることから富の象徴とされています。旧正月には家族総出で大量の餃子を作り、除夕の夜に食べるのが伝統です。マレーシアでは蒸し餃子や揚げ餃子も人気で、レストランでは特別な餃子メニューが登場します。
「鶏」は家族の団結を象徴し、一羽丸ごと調理されることが多いです。ローストチキンや蒸し鶏、薬膳スープなど、様々な調理法があります。鶏を切り分ける際は、頭と尾がついたまま提供されることが重要で、これは「頭から尾まで完全」を意味します。
「魚」も旧正月に欠かせません。「魚(ユー)」は「余(ユー)」と同じ発音で、「余裕がある」「余る」という意味から、豊かさを象徴します。蒸し魚が一般的で、醤油ベースのソースをかけて提供されます。重要なのは、魚を完全に食べきらず、少し残すことです。これは「来年も余裕がある」ことを願う習慣です。
レストラン・屋台で旧正月料理を楽しめる地域一覧
マレーシアの旧正月料理を本格的に楽しむなら、中国系住民が多い地域のレストランや屋台を訪れるのがおすすめです。
クアラルンプールでは、チャイナタウン(プタリンストリート周辺)が旧正月料理の中心地です。ペタリンストリート沿いには多くの中華料理店が軒を連ね、旧正月期間中は特別メニューを提供します。ただし、初日と2日目は休業する店も多いため、3日目以降の訪問がおすすめです。また、ブキッ・ビンタンやKLCC周辺の高級中華レストランでは、予約制の旧正月コースメニューが用意されており、本格的な宴会料理を楽しめます。
ペナンはマレーシア屈指の食の都として知られ、旧正月料理も豊富です。ジョージタウンのチュリアストリート、アルメニアンストリート周辺には老舗の中華料理店が多く、伝統的な福建料理や広東料理を味わえます。ガーニードライブの屋台街は旧正月期間中も営業しており、気軽に旧正月の雰囲気を楽しめます。
イポーは「美食の街」として知られ、特に広東系の料理が充実しています。旧市街のコンチンストリートやジャランヤウテットシン周辺には、旧正月料理を提供する店が集中しています。イポーの名物「芽菜鶏(もやしチキン)」も旧正月期間中は特別な調理法で提供されることがあります。
マラッカのジョンカーストリートも旧正月期間中は賑やかです。プラナカン料理と中華料理が融合した独特の料理を楽しめるレストランがあり、旧正月限定メニューも登場します。週末にはナイトマーケットも開催され、旧正月の屋台グルメを満喫できます。
ジョホールバルはシンガポールに近いため、両国の旧正月文化が混ざり合った料理を楽しめます。特にイーサンはジョホールバルとシンガポールで発祥したとされる料理のため、本場の味を堪能できます。
各地域とも、旧正月期間中はレストランが非常に混雑するため、特に人気店を訪れる場合は事前予約が必須です。また、旧正月特別メニューは通常より価格が高めに設定されていることが多いため、予算に余裕を持って訪れることをおすすめします。
旧正月限定メニューがある人気店情報
旧正月期間中、マレーシアの有名中華レストランでは特別なセットメニューや限定料理が提供されます。予約必須の人気店をいくつか紹介します。
クアラルンプールの「Canton-i」は、広東料理の高級レストランチェーンで、パビリオンKLやミッドバレーなどに店舗があります。旧正月期間中は豪華なイーサンセットや、8品から12品のコース料理が用意されます。特に北京ダックと点心の盛り合わせが人気で、家族や友人とシェアするのに最適です。
「Celestial Court」(シェラトンインペリアルホテル内)は、ミシュランガイドにも掲載された高級広東料理店です。旧正月には特別な宴会メニューが登場し、伝統的な縁起料理をモダンにアレンジした創作料理を楽しめます。窓からはKLタワーの景色も望め、特別な食事体験ができます。
ペナンの「Tek Sen Restaurant」は地元民に愛される老舗中華料理店です。旧正月期間中も営業しており、伝統的な福建料理を手頃な価格で提供します。特に海鮮料理が充実しており、新鮮な魚の蒸し物やエビ料理が絶品です。予約なしでは入れないことが多いため、事前連絡が必要です。
「Precious Old China」(ペナン)は、プラナカン様式の建物内にあるレストランで、旧正月にはニョニャ料理と中華料理が融合した特別メニューが登場します。アンティークな内装も魅力で、食事とともに文化体験もできます。
イポーの「Foh San Dim Sum」は点心の名店として知られ、早朝から行列ができる人気店です。旧正月期間中は特別な縁起点心が追加され、通常メニューよりも豪華な内容になります。ただし、旧正月の初日から2日間は休業することが多いため、訪問前に確認が必要です。
「Oversea Restaurant」(クアラルンプール、チャイナタウン)は、地元民が集う大衆的な中華料理店ですが、旧正月期間中は特別なイーサンや宴会料理を提供します。価格も手頃で、地元の雰囲気を味わいたい旅行者におすすめです。
これらのレストランは旧正月期間中、通常の2倍から3倍の混雑が予想されます。特に旧正月前の週末や3日目以降は家族連れで満席になることが多いため、少なくとも1週間前には予約を入れておくことを強くおすすめします。
また、多くのレストランでは旧正月特別メニューが最低4名から注文可能という条件があります。一人旅や少人数の場合は、単品料理や通常メニューから選ぶことになります。
旅行者向けにおすすめの食べ歩きモデルコース
旧正月期間中のマレーシアで、効率よく様々な旧正月グルメを楽しむためのモデルコースをご紹介します。
クアラルンプール1日食べ歩きコース
午前10時、パビリオンKLで旧正月の装飾を楽しみながら、「Din Tai Fung」で小籠包と餃子の朝食を。旧正月期間中は特別な赤い小籠包が登場することもあります。
午後1時、チャイナタウンへ移動し、「Kim Lian Kee」でホッケンミー(福建麺)のランチ。その後、周辺の店でパイナップルタルトやクッキーを購入。ペタリンストリート沿いを散策しながら、旧正月の飾り付けや露店を見て回ります。
午後4時、「Lot 10 Hutong」(ロット10のフードコート)で軽食タイム。マレーシア各地の名店が集まっており、小食を何種類か注文してシェアするのがおすすめです。
午後7時、ブキッ・ビンタンの「Oversea Restaurant」でイーサンを体験。大勢で「撈起(ローヘイ)」を行う様子を見られれば、旧正月の雰囲気を存分に味わえます。
午後9時、アロー通りの屋台街で〆の一品。焼き鳥(サテー)やチャーキッティオ(炒め麺)で締めくくります。
ペナン1日食べ歩きコース
午前8時、「Tek Seng Restaurant」で伝統的な広東式朝食。お粥や腸粉(米粉の蒸し物)、揚げパンを楽しみます。
午前10時、アルメニアンストリート周辺を散策し、「Nyonya Breeze」でニョニャ菓子を購入。旧正月限定の特別なクッキーやタルトが並びます。
午後12時、「Joo Hooi Cafe」でアッサムラクサのランチ。ペナン名物の酸っぱ辛いスープ麺で、旧正月期間中も通常営業している貴重な店です。
午後3時、「Kheng Pin」で点心のお茶タイム。旧正月期間中は特別な縁起点心が追加されます。
午後6時、ガーニードライブの屋台街へ。様々な屋台料理を少しずつ注文し、食べ比べを楽しみます。炒粿條(チャークイティオ)や蚝煎(オイスターオムレツ)がおすすめです。
午後8時、「Red Garden Food Paradise」でデザート。伝統的な中華デザートや、トロピカルフルーツのかき氷で締めくくります。
旧正月グルメを楽しむコツ
食べ歩きの際は、一度に大量に注文せず、少しずつ様々な料理を試すのがコツです。特にイーサンなどの大皿料理は4名以上でシェアすることを前提としているため、少人数の場合は単品料理を中心に選びましょう。
また、旧正月期間中は多くの店が休業するため、マレー系やインド系のレストランも選択肢に入れておくと安心です。これらの店は通常営業していることが多く、多民族国家マレーシアの食文化の豊かさを実感できます。
現金を多めに用意しておくことも重要です。小規模な店や屋台ではクレジットカードが使えないことが多く、特に旧正月期間中はATMが混雑したり、現金が不足したりすることもあります。
旧正月のグルメ体験は、単なる食事以上の文化体験です。地元の人々と同じテーブルを囲み、縁起料理を味わいながら新年を祝う雰囲気を楽しむことで、マレーシアの旧正月をより深く理解できるでしょう。
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マレーシアの旧正月:まとめ
マレーシアの旧正月は、色彩豊かな装飾、賑やかなライオンダンス、縁起を担いだ豪華な料理、そして多民族が共存する独特の雰囲気が魅力です。
混雑や休業といった注意点もありますが、それを上回る特別な体験が待っています。この記事の情報を参考に、旧正月のマレーシアを存分に楽しんでください。
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最後までお読み頂きましてありがとうございました。(^^♪














