暖房が効かない原因は故障だけじゃない?今すぐ確認できるチェック方法と正しい対処法

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はじめに

寒い冬に暖房が効かないと、すぐに故障を疑ってしまいがちです。しかし実は、暖房が効かない原因の多くは故障以外にあることをご存知でしょうか。

本記事では、暖房が効かないときにまず確認すべきポイントから、機器トラブルの見分け方、住環境の影響、そして適切な対処法まで詳しく解説します。

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暖房が効かない主な原因とは?故障だけではない理由

暖房が効かない=必ずしも故障ではない

暖房が効かないと感じたとき、多くの方が真っ先に「故障かもしれない」と考えます。しかし実際には、暖房が効かない原因の7割以上は故障以外の要因によるものです。設定ミス、メンテナンス不足、使用環境の問題など、簡単な確認や調整で解決できるケースが大半を占めています。

特に冬の初めやエアコンの使用開始時期には、前シーズンの設定が残っていたり、掃除が行き届いていなかったりすることで、本来の性能が発揮できないことがよくあります。また、気温の急激な低下や住環境の変化によって、以前は問題なかった暖房能力が不足するようになることもあります。

故障を疑う前に、基本的なチェックポイントを確認することで、多くの問題は自分で解決できます。これにより、不要な修理費用を避けられるだけでなく、暖房器具を正しく使いこなすための知識も身につきます。

外気温が低すぎると暖房効率が落ちる理由

エアコンの暖房は、室外機が外の空気から熱を取り込んで室内に運ぶ仕組みです。そのため、外気温が極端に低くなると、取り込める熱量が減少し、暖房効率が大幅に低下します。一般的な家庭用エアコンは、外気温がマイナス5℃を下回ると暖房能力が定格能力の50〜60%程度まで落ちることがあります。

さらに寒冷地では、外気温がマイナス10℃以下になると、室外機の熱交換器に霜が付きやすくなります。霜が厚く付着すると熱交換効率がさらに悪化し、エアコンは定期的に霜取り運転を行わなければなりません。霜取り運転中は暖房が一時停止するため、体感的には「暖房が効かない」と感じることになります。

このような気温による影響は故障ではなく、エアコンの構造上避けられない現象です。特に寒冷地や標準的なエアコンで極寒期に暖房を使用する場合は、補助暖房器具の併用を検討する必要があります。

暖房方式(エアコン・床暖房)による違い

暖房器具の種類によって、暖まり方や効きにくい原因は大きく異なります。エアコン暖房は温風によって部屋を暖めるため、即効性はありますが、天井付近に暖かい空気が溜まりやすく、足元が冷えやすい特徴があります。また、外気温の影響を受けやすく、極寒期には能力が低下します。

床暖房は足元から穏やかに暖める方式で、温度ムラが少なく快適性が高い一方、暖まるまでに時間がかかります。起動から部屋全体が暖まるまで30分から1時間程度かかるため、すぐに暖かくならないことで「効かない」と誤解されることがあります。

石油ファンヒーターやガスファンヒーターは燃焼式のため、外気温の影響を受けにくく、短時間で強力に暖められます。ただし、換気が必要で、空気の乾燥も激しいという特徴があります。

オイルヒーターや電気ストーブなどの輻射式暖房は、対流式ほど即効性はありませんが、じんわりと体を芯から暖める効果があります。それぞれの暖房方式の特性を理解することで、「効かない」と感じる原因が見えてきます。

築年数・住環境が影響するケース

築年数が古い住宅では、断熱性能が現代の基準より低いため、同じ暖房器具を使っても十分に暖まらないことがあります。特に1980年代以前に建てられた住宅では、断熱材が薄かったり、アルミサッシが単板ガラスだったりするため、熱が外に逃げやすくなっています。

集合住宅の最上階や角部屋は、外気に接する面積が多いため、中住戸に比べて暖房効率が悪くなります。同様に、一戸建ての吹き抜けがあるリビングや天井の高い部屋では、暖かい空気が上部に逃げてしまい、居住空間が暖まりにくくなります。

北向きの部屋や日当たりの悪い部屋も、日中の太陽熱を取り込めないため、夜間の室温が下がりやすく、暖房器具への負担が大きくなります。こうした住環境の特性は、暖房器具の能力選定時に考慮すべき重要なポイントです。

リフォームや家具配置の変更によって、以前は問題なかった暖房が効きにくくなることもあります。間仕切りの追加で部屋が分割された場合や、大型家具の配置で空気の流れが変わった場合などがこれに該当します。

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まず確認すべき暖房の設定・使い方チェックポイント

暖房モード・設定温度の見直し

暖房が効かないと感じたら、まずリモコンの設定を確認しましょう。意外と多いのが、運転モードが「暖房」ではなく「冷房」や「除湿」「送風」になっているケースです。特に家族で共用している場合や、前シーズンの設定が残っている場合に起こりがちです。

設定温度も重要なチェックポイントです。室温と設定温度の差が少ないと、エアコンは「すでに設定温度に達している」と判断して弱運転や停止状態になります。例えば、室温が19℃で設定温度が20℃の場合、エアコンはわずかな運転しか行わないため、体感的には暖かくなりません。

効果的な暖房運転のためには、設定温度を22〜24℃程度にし、部屋が十分に暖まってから適温(20〜22℃程度)に下げるという方法が推奨されます。最初から適温に設定すると、暖まるまでに時間がかかってしまいます。

また、「自動運転」モードを活用することも有効です。自動運転では、室温に応じてエアコンが最適な風量や運転を選択するため、効率よく部屋を暖められます。

風向き・風量設定が間違っていないか

エアコン暖房の効果を最大限に引き出すには、風向きと風量の設定が重要です。暖かい空気は上昇する性質があるため、暖房時の風向きは下向きに設定するのが基本です。風向きが水平や上向きになっていると、暖かい空気が天井付近に溜まってしまい、足元が冷えたままになります。

リモコンで風向きを「下」または「スイング(自動首振り)」に設定し、温風が床面に向かって吹き出すようにしましょう。ただし、真下に向けすぎると、エアコン直下だけが暖かくなり、部屋全体に温風が行き渡らないこともあるため、やや斜め下向きが理想的です。

風量設定については、「弱風」や「微風」に固定していると、暖まるまでに時間がかかります。最初は「強風」または「自動」に設定し、部屋が暖まってから風量を下げるという使い方が効率的です。自動設定にしておけば、エアコンが室温に応じて最適な風量を選択してくれます。

また、風が直接体に当たると、体感温度が下がって寒く感じることがあります。座っている位置に風が直接当たる場合は、風向きを微調整するか、ルーバーの角度を変えて対応しましょう。

タイマー・省エネ設定の確認

エアコンにはさまざまなタイマーや省エネ機能が搭載されており、これらの設定が暖房効果に影響することがあります。オフタイマーが設定されていると、予定時刻に運転が停止してしまうため、「暖房が止まった」と感じることがあります。リモコンでタイマー設定を確認し、不要な設定は解除しましょう。

省エネモードや節電モードも要注意です。これらのモードは電気代を抑えるために運転を控えめにするため、室温が十分に上がらないことがあります。寒さが厳しい日や急いで暖めたいときは、省エネモードをオフにして通常運転にすることをおすすめします。

「おでかけ運転」や「みまもり運転」など、機種によって特殊な運転モードがある場合も、その機能内容を確認しましょう。意図せず設定されていると、通常とは異なる運転パターンになっている可能性があります。

また、エアコンによっては「人感センサー」が搭載されており、部屋に人がいないと判断すると自動的に運転を抑制する機能があります。センサーの位置や感度によっては、人がいても検知できないことがあるため、センサー設定も確認してみましょう。

正しい暖房運転の使い方

効率的に暖房を使うためには、いくつかのコツがあります。まず、朝起きてすぐや外出から帰宅した直後など、部屋が冷えきっているときは、設定温度を高め(24〜26℃程度)にして一気に暖めるのが効果的です。部屋が十分に暖まったら、設定温度を快適な温度(20〜22℃程度)に下げることで、電気代を抑えながら快適さを維持できます。

暖房は頻繁にオンオフするよりも、つけっぱなしの方が効率的な場合があります。エアコンは起動時に最も電力を消費するため、30分から1時間程度の短時間外出であれば、運転を続けたままの方が電気代が安くなることもあります。

サーキュレーターや扇風機を併用すると、部屋全体の空気を効率よく循環させることができます。サーキュレーターを天井に向けて運転すると、上部に溜まった暖かい空気が降りてきて、足元まで暖かくなります。

カーテンを厚手のものに変える、夜間はカーテンを閉めるといった工夫も、暖房効果を高めます。窓からの冷気侵入を防ぐことで、暖房効率が大幅に向上します。

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エアコン暖房が効かないときに多い機器トラブル

フィルターや内部の汚れによる暖房効率低下

エアコンの暖房が効かない原因として最も多いのが、フィルターの目詰まりです。フィルターにホコリが溜まると、空気の吸い込みが悪くなり、熱交換効率が大幅に低下します。フィルターが詰まった状態では、エアコンは本来の性能の50〜70%程度しか発揮できません。

フィルター掃除は2週間に1回程度が理想的です。掃除機でホコリを吸い取るか、水洗いして十分に乾燥させてから取り付けます。特に暖房シーズンの始めには、夏場に溜まったホコリがそのまま残っている可能性が高いため、必ずチェックしましょう。

フィルターだけでなく、エアコン内部の熱交換器にもホコリやカビが付着していると、暖房効率が落ちます。熱交換器のフィンが目詰まりすると、温風の温度が上がらなくなります。内部クリーニングは専門業者に依頼するのが確実ですが、市販のエアコン洗浄スプレーを使って自分で清掃することも可能です。

室内機の吹き出し口周辺にホコリが溜まっていることもあります。ルーバーや吹き出し口は、柔らかい布や綿棒で定期的に拭き取りましょう。ここが汚れていると、せっかく暖めた空気がホコリと一緒に部屋に送り出されてしまいます。

室外機まわりの雪・障害物の影響

室外機は暖房運転時に外気から熱を取り込む重要な部分です。室外機の周辺に障害物があると、空気の流れが妨げられて暖房効率が大幅に低下します。室外機の前面・側面には最低でも20〜30cm程度のスペースを確保する必要があります。

冬場に特に問題となるのが、雪による影響です。室外機の周囲に雪が積もると、空気の吸い込みや吹き出しが妨げられ、暖房能力が落ちるだけでなく、最悪の場合はエアコンが停止してしまいます。大雪の後は、室外機周辺の除雪を行いましょう。

また、室外機の上に雪が積もると、ファンの動きが制限されたり、内部の機構に負担がかかったりします。室外機カバーを設置している場合は、通気性を確保できているか確認が必要です。完全に密閉されたカバーは、かえって暖房効率を下げる原因になります。

植木鉢や物置、自転車などが室外機の近くに置かれていないかもチェックしましょう。特に吹き出し口の正面に障害物があると、暖かい排気が循環してしまい、外気から熱を取り込みにくくなります。

室外機の底部に落ち葉やゴミが溜まっていることもあります。これらが水はけを悪くし、凍結の原因になることもあるため、定期的な清掃が推奨されます。

霜取り運転で一時的に暖まらない場合

エアコン暖房が突然止まったように感じる現象の多くは、霜取り運転によるものです。外気温が低いとき、室外機の熱交換器に霜が付着します。霜が厚くなると熱交換効率が極端に悪化するため、エアコンは定期的に霜取り運転を行います。

霜取り運転中は暖房が一時停止し、場合によっては冷たい風が出ることもあります。この状態は通常5〜15分程度続き、霜取りが完了すると自動的に暖房運転に戻ります。霜取り運転は故障ではなく、正常な動作です。

霜取り運転の頻度は外気温によって変わります。外気温がマイナス5℃以下になると、30分から1時間に1回程度の頻度で霜取りが必要になることもあります。特に湿度が高い日や雨上がりの冷え込みでは、霜が付きやすくなります。

霜取り運転中の不快感を軽減するには、補助暖房器具を併用する、霜取り運転に入る前に設定温度を少し上げておくといった工夫が有効です。また、寒冷地エアコンは霜取り運転中も暖房を継続できる機能を持つ機種があるため、頻繁に霜取りが起こる地域では導入を検討する価値があります。

エアコンのランプが点滅している場合は、霜取り運転中であることを示していることが多いです。取扱説明書でランプの表示内容を確認しましょう。

冷媒ガス不足や経年劣化の可能性

エアコンの暖房能力が以前より明らかに低下している場合は、冷媒ガスの不足や経年劣化が原因かもしれません。冷媒ガスはエアコンの熱を運ぶ役割を果たしており、これが不足すると十分な暖房能力が発揮できなくなります。

冷媒ガス不足の症状としては、温風が生ぬるい、室外機の配管に霜や氷が異常に付着している、運転音が以前より大きくなった、といったものがあります。冷媒ガスは通常、自然に減ることはありませんが、配管接続部の緩みや、経年劣化による微細な漏れによって徐々に減少することがあります。

冷媒ガスの補充は専門業者による作業が必要です。ガス漏れがある場合は、補充だけでなく漏れ箇所の修理も必要になります。設置から10年以上経過しているエアコンで冷媒不足が疑われる場合は、修理費用と買い替え費用を比較検討することをおすすめします。

経年劣化による暖房能力低下は、圧縮機(コンプレッサー)の性能低下が主な原因です。圧縮機はエアコンの心臓部であり、これが劣化すると根本的な能力低下につながります。運転音が以前より大きくなった、振動が増えた、起動時に異音がするといった症状があれば、圧縮機の劣化が疑われます。

熱交換器のフィンが腐食している場合も、暖房効率が低下します。特に海沿いの地域では塩害による腐食が進みやすく、定期的な洗浄メンテナンスが必要です。

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部屋が暖まらない原因は住環境にあるケースも

窓・ドアからの冷気やすきま風

部屋の熱の約半分は窓から逃げていくと言われています。特に単板ガラスのアルミサッシは断熱性能が低く、冬場は窓ガラスが冷たくなり、その近くに冷気の層ができます。この冷気が床に沈んで部屋全体を冷やすため、いくら暖房を強くしても暖まりにくくなります。

古い住宅では、窓やドアの建て付けが悪くなっていることがあり、そこからすきま風が入り込みます。すきま風の影響は予想以上に大きく、わずかな隙間でも室温を数度下げる原因になります。特に風の強い日は、すきま風による熱損失が顕著になります。

窓からの冷気対策としては、厚手のカーテンを使用する、カーテンを床まで届く長さにする、窓に断熱シートやプチプチ(梱包用気泡緩衝材)を貼るといった方法が効果的です。二重サッシや内窓の設置は費用がかかりますが、断熱効果は抜群です。

ドアの下部の隙間からの冷気侵入には、市販のすきまテープやドア下部用の断熱材を取り付けることで対応できます。特に玄関ドアや北側の部屋のドアは、冷気が入りやすいポイントです。

窓周辺に結露が発生している場合は、窓の断熱性能が不足している証拠です。結露対策と断熱対策は同時に行うことで、暖房効率が大幅に向上します。

断熱性が低い住宅の特徴

築年数が古い住宅ほど、断熱性能が低い傾向があります。2000年以前に建てられた住宅の多くは、現在の省エネ基準を満たしていません。特に1980年代以前の住宅では、壁や天井に断熱材がほとんど入っていないか、入っていても薄いことが一般的です。

断熱性が低い住宅の特徴として、冬は窓ガラスに結露が発生しやすい、朝起きたときの室温低下が激しい、暖房を止めるとすぐに寒くなる、部屋ごとの温度差が大きい、といった症状が見られます。

コンクリート造の集合住宅でも、断熱材が不足していると、外気温の影響を直接受けやすくなります。特に最上階や角部屋は、外気に接する面積が大きいため、断熱性能が不十分だと極端に寒くなることがあります。

木造住宅では、壁内の断熱材が経年劣化で沈下したり、隙間ができたりして、建築当初より断熱性能が低下していることもあります。また、天井裏や床下の断熱が不十分だと、上下方向からの熱損失も大きくなります。

断熱リフォームは費用がかかりますが、暖房費の削減効果は大きく、長期的には投資に見合うことが多いです。部分的なリフォームとしては、窓の断熱改修が最も費用対効果が高いとされています。

部屋の広さ・天井の高さによる影響

エアコンの能力は部屋の広さ(畳数)に応じて選ぶのが基本ですが、実際の暖房効果は部屋の容積で決まります。同じ広さでも天井が高い部屋では、暖めるべき空気の量が増えるため、エアコンの能力が不足することがあります。

一般的な家庭用エアコンは、天井高2.4〜2.5m程度を想定して設計されています。吹き抜けやロフト付きの部屋、天井高3m以上の空間では、表示畳数より小さい部屋でもワンランク上の能力のエアコンが必要になります。

リビングダイニングのような横長の部屋や、L字型の部屋も暖めにくい傾向があります。エアコンから遠い部分まで温風が届かず、部屋の中で温度ムラが生じやすくなります。このような場合は、サーキュレーターで空気を循環させる、補助暖房を併用するといった対策が有効です。

また、部屋の容積だけでなく、窓の面積も重要な要素です。大きな掃き出し窓がある部屋や、窓が多い部屋では、カタログ表示の適用畳数通りのエアコンでは能力不足になることがあります。特に北向きの大きな窓がある部屋は、熱損失が大きくなります。

部屋を暖める際は、仕切りやパーティションで空間を区切ることも効果的です。使わない部分を仕切ることで、暖めるべき空間を減らし、暖房効率を高めることができます。

家具配置が暖房効率を下げている場合

家具の配置が暖房効率に与える影響は意外と大きいものです。エアコンの吹き出し口の真下に背の高い家具や棚を置くと、温風の流れが妨げられ、部屋全体に暖かい空気が行き渡りません。エアコンの正面には、できるだけ空間を確保するのが理想的です。

ソファやベッドを窓際に配置していると、窓からの冷気の影響を直接受けやすくなります。窓とソファの間に少しスペースを空けるか、窓側に背の低い家具を置いて冷気の流れを遮断する工夫が有効です。

床暖房の場合は、厚手のラグやカーペットを敷くと熱の伝わりが悪くなることがあります。床暖房対応のカーペットを選ぶか、敷物の範囲を限定することで効率が改善します。大型家具を床暖房の上に長時間置くと、家具の底面が変形する可能性もあるため注意が必要です。

部屋の中央に大きなテーブルや家具を置くと、空気の流れが分断されて、部屋の奥まで温風が届きにくくなります。家具は壁際に寄せて配置し、中央部分に空気の通り道を作ることで、暖房効率が向上します。

また、暖房器具の近くに燃えやすいものを置かないことは、安全面からも重要です。エアコンの温風が直接当たる場所に紙類やカーテンがあると、火災のリスクもあります。

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自分で直らない場合の対処法と業者に依頼する判断基準

自分で対応してよい症状・NGな症状

自分で対応できる範囲は、設定の確認や変更、フィルター清掃、室外機周辺の障害物除去、リモコンの電池交換など、機器を分解しないで済む作業に限られます。これらの基本的なメンテナンスと設定変更で解決できる問題は多いため、まずは取扱説明書を確認しながら試してみましょう。

一方、以下のような症状がある場合は、自分で対処せず専門業者に依頼すべきです。エアコンから水が漏れている、焦げ臭いにおいがする、異常な音や振動がする、ブレーカーが頻繁に落ちる、リモコンで操作しても全く反応しない、エラーコードが繰り返し表示される、といった症状は故障の可能性が高く、専門的な診断と修理が必要です。

エアコン内部の分解や配管の取り外し、電気配線の修理などは、資格が必要な作業であり、素人が行うと感電や冷媒ガス漏れ、機器の完全破損といった深刻な事態を招く危険があります。また、保証期間中に自分で分解すると保証が無効になる場合もあります。

冷媒ガスの補充、圧縮機の修理、基板交換などの本格的な修理は、必ず専門業者に依頼してください。DIYで対応しようとすると、かえって修理費用が高くつくことになります。

修理を依頼すべきタイミングの目安

専門業者への修理依頼を検討すべきタイミングは、基本的なチェックと対処を行っても改善が見られない場合です。具体的には、フィルター清掃や設定変更を試しても暖房が効かない、室外機周辺を確認しても問題が解決しない、エラーコードが消えない、といった状況が該当します。

緊急性の高い症状としては、焦げ臭い、異常な音がする、水漏れが激しい、ブレーカーが落ちる、といった場合があります。これらは安全上の問題につながる可能性があるため、使用を中止して速やかに業者に連絡しましょう。

暖房シーズンの本格化前、できれば10月から11月頃に点検を依頼するのが理想的です。真冬になると修理依頼が集中し、業者の予約が取りにくくなるだけでなく、修理完了まで数日から数週間かかることもあります。

修理を依頼する際は、エアコンのメーカー名、型番、購入時期、症状の詳細、いつから症状が出ているか、などの情報を準備しておくとスムーズです。型番は室内機の前面パネルを開けた内側や、本体側面のラベルに記載されています。

保証期間内であれば、購入店やメーカーサポートに連絡することで、無償修理が受けられる可能性があります。保証書は必ず確認しましょう。

修理と買い替えの判断ポイント

エアコンの修理か買い替えかの判断は、使用年数と修理費用が重要な基準になります。エアコンの平均寿命は10年から15年程度とされており、使用開始から10年を超えている場合は、修理よりも買い替えを検討する方が得策なことが多いです。

修理費用が新品価格の50%を超える場合は、買い替えを検討すべきタイミングです。例えば、圧縮機の交換が必要な場合、修理費用は5万円から10万円程度かかることがあり、この金額であれば新品購入も視野に入ります。

また、一度修理しても他の部分が次々と故障する可能性が高い年数(7年以上)に達している場合も、買い替えの方が長期的には経済的です。特に複数の部品交換が必要と診断された場合は、買い替えを優先的に考えましょう。

最新のエアコンは省エネ性能が大幅に向上しており、10年前の機種と比べて電気代が30〜40%削減できることもあります。電気代の削減効果を考慮すると、初期投資は高くても数年で回収できる計算になります。

買い替えのメリットとしては、省エネ性能の向上、暖房能力の改善、最新機能の搭載(AI自動運転、スマートフォン連携、空気清浄機能など)、メーカー保証が新たに付く、といった点が挙げられます。

一方、比較的新しい機種(5年以内)で小規模な修理で済む場合は、修理を選択する方が経済的です。リモコンの故障、基板の軽微な不具合、センサー交換などは、1万円から3万円程度で修理できることが多いです。

冬に備えてできる事前メンテナンス

暖房シーズンが本格化する前に行うメンテナンスは、冬のトラブルを防ぐために非常に重要です。9月から10月頃に以下のチェックと清掃を行うことをおすすめします。

まず、フィルターの清掃は必須です。夏の冷房使用で溜まったホコリをしっかり除去しましょう。フィルターを外して掃除機でホコリを吸い取り、汚れがひどい場合は中性洗剤で水洗いします。完全に乾燥させてから取り付けることが重要です。

室内機の吹き出し口やルーバーも拭き掃除します。内部が見える範囲で熱交換器(フィン部分)のホコリや汚れも確認し、気になる場合は市販のエアコン洗浄スプレーを使用するか、専門業者にクリーニングを依頼します。

室外機周辺の環境整備も重要です。室外機の周囲20cm以内に物を置かない、落ち葉やゴミを取り除く、排水ホースが詰まっていないか確認する、といった作業を行いましょう。室外機の天板や側面のホコリも、水をかけて洗い流すか、ブラシで払い落とします。

リモコンの動作確認と電池交換も忘れずに行います。暖房モードでの試運転を10分程度行い、正常に温風が出るか、異音がしないか、エラー表示が出ないかを確認します。この試運転で問題が見つかれば、修理業者の予約が取りやすい時期に対応できます。

配管の保温材の状態もチェックしましょう。劣化して剥がれていたり、隙間ができていたりする場合は、市販の保温材で補修します。特に屋外の配管は、冬の凍結防止のためにも保温が重要です。

長年使用しているエアコンの場合は、専門業者による定期点検を依頼することをおすすめします。内部の洗浄、冷媒ガス量の確認、電気系統のチェックなど、専門的なメンテナンスにより、冬のトラブルを未然に防ぐことができます。

寒冷地にお住まいの方は、雪対策も検討しましょう。室外機を地面から少し高い位置に設置する、雪よけカバーを取り付ける(通気を妨げないタイプ)、といった対策が有効です。


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暖房が効かない原因:まとめ

暖房が効かないと感じたときは、まず故障を疑う前に、設定や使い方、環境要因をチェックすることが大切です。多くの場合、簡単な確認や調整で問題は解決します。

それでも改善しない場合は、無理をせず専門業者に相談しましょう。適切なメンテナンスと正しい使い方で、冬を快適に過ごせる暖房環境を整えることができます。

最後までお読み頂きましてありがとうございました。(^^♪

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