はじめに
「敬老の日っていつから始まったの?」
保育園や学校の行事、家庭での会話などで一度は気になるこの疑問。
実は、敬老の日には日本の地域から始まった深い由来があるんです。
この記事では、敬老の日がいつ・どこで始まったのか、その背景や意味を子どもにもわかる言葉でやさしく解説します。
敬老の日はいつから始まったの?

引用元:unsplash
📍起源は兵庫県の村「としよりの日」から
敬老の日のルーツは、**1947年(昭和22年)**にさかのぼります。
兵庫県多可郡(たかぐん)野間谷村(現在の多可町)で、村長が9月15日を「としよりの日」と定めて、高齢者を敬い、知恵を借りて村づくりをしようという日としたのがはじまりです。
当時の目的は:
- 高齢者の経験や知恵に感謝する
- 村の若者が年配者から学ぶ機会をつくる
- 地域の絆を深める
この取り組みは全国に広まり、**1950年(昭和25年)**には「としよりの日」として全国的な記念日になりました。
1966年から「敬老の日」として国民の祝日に
「としよりの日」という名称はやや抵抗があるという声もあり、**1966年(昭和41年)に国が「敬老の日」**として制定。
同時に、国民の祝日として正式にカレンダーに記載されるようになりました。
| 年 | 出来事 |
| 1947年 | 兵庫県で「としよりの日」制定(9月15日) |
| 1950年 | 全国的に広まり「としよりの日」認知 |
| 1966年 | 「敬老の日」として祝日化(9月15日) |
なぜ「敬老の日」という名前に?
「としより」ではなく「敬老」という言葉が使われたのは、高齢者を敬い、感謝する気持ちを大切にしたいという想いからです。
「老いを敬う日」=「敬老の日」。
年齢に関係なく、人生経験の豊かな人を尊敬する文化を、子どもたちに伝えていくための記念日でもあるのです。
日付が変わったのはいつ?ハッピーマンデー制度とは
2003年(平成15年)からは、敬老の日は「9月の第3月曜日」に変更されました。
これは「ハッピーマンデー制度」といって、祝日を月曜日に移動させて3連休を増やす制度の一環です。
つまり…
| 変更前 | 変更後 |
| 9月15日(固定) | 9月の第3月曜日(年によって変動) |
2025年の敬老の日は【9月15日(月)】で、旧来の日付と一致しています(珍しい年です)。
子どもにも伝えたい!敬老の日の意味とは
敬老の日は、**「長年社会に尽くしてきた高齢者を敬い、長寿をお祝いする日」**です。
保育園や小学校では、おじいちゃん・おばあちゃんに手紙を書いたり、プレゼントを作ったり、歌をうたったりすることで感謝を伝える活動が行われます。
💡子どもに伝える言葉の例:
「おじいちゃんやおばあちゃんは、昔から家族や地域のためにたくさんがんばってくれたんだよ」
「今日は“ありがとう”の気持ちを言葉やプレゼントで伝えてみようね」
まとめ:敬老の日は地域から広がった“感謝の日”
敬老の日は、兵庫県の小さな村の「思いやり」から始まった記念日です。
いまでは全国の家庭や学校で、感謝の気持ちを伝える大切な行事になっています。
| ポイントまとめ |
| 敬老の日の起源は1947年の兵庫県「としよりの日」 |
| 1966年に「敬老の日」として国民の祝日に制定 |
| 2003年からは9月第3月曜日に変更(ハッピーマンデー制度) |
| 意味は「高齢者を敬い、長寿を祝う日」 |
2025年の敬老の日は、9月15日(月)。
改めて、身近なおじいちゃん・おばあちゃんに「ありがとう」を伝えてみてはいかがでしょうか。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。(^^♪
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