オーバーツーリズム(観光公害)とは?の現状と課題を徹底解説!

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はじめに

近年、世界中の観光地で深刻化している「オーバーツーリズム」。日本でも、京都や奈良といった古都から、最近では北海道・小樽市に至るまで、観光客の急増による様々な問題が発生しています。

この記事では、オーバーツーリズムの実態と、その対策について詳しく見ていきましょう。

オーバーツーリズムとは

オーバーツーリズムとは、特定の観光地に観光客が過度に集中することで、地域社会や環境に悪影響を及ぼす現象を指します。具体的には、以下のような問題が挙げられます:

  • 地域住民の日常生活への支障
  • 環境破壊や文化財の損傷
  • 地価や家賃の高騰
  • 交通渋滞やゴミ問題
  • 観光地としての魅力の低下

国内外の深刻な事例

小樽市の事例

映画「Love Letter」の舞台として知られる北海道・小樽市では、近年深刻なオーバーツーリズム問題に直面しています。

昨年は過去最高となる約9.9万人の外国人宿泊客を記録し、特に「船見坂」では以下のような問題が発生しています:

  • 私有地への不法侵入
  • 道路での危険な撮影行為
  • ゴミのポイ捨て
  • 交通妨害

これらの問題に対応するため、市は警備員の配置や警告看板の設置など、具体的な対策を講じています。

京都市の事例

古都・京都では、2015年に年間観光客数が5,684万人を記録。その後も増加の一途をたどり、以下のような問題が顕在化しています:

  • 地価高騰による若者の転出
  • 騒音や生活環境の悪化
  • 舞妓へのパパラッチ行為
  • 民泊トラブルの増加

世界の事例

世界的な観光都市でも同様の問題が報告されています:

  • イタリア・ベネチア:年間2,200万人の観光客による混雑と住環境の悪化
  • スペイン・バルセロナ:違法民泊の増加と地価高騰
  • ペルー・マチュピチュ:遺跡保護のための入場制限の実施

解決に向けた取り組み

世界観光機関(UNWTO)は、オーバーツーリズム対策として11の提案を行っています。主な対策として:

  1. 観光客の時間的・空間的分散
  2. 新たな観光ルートの開発
  3. 地域コミュニティへの利益還元
  4. インフラ整備の改善
  5. 入場料や規制の導入

各地域でもユニークな取り組みが始まっています。例えば:

  • ベネチア:団体観光客の人数制限と入場料徴収
  • ポンペイ遺跡:1日の観光客数を2万人に制限
  • 京都:観光スポットの分散化と時期による分散

これからの観光のあり方:まとめ

オーバーツーリズム問題の解決には、観光客、地域住民、行政の三者による協力が不可欠です。持続可能な観光の実現に向けて、以下の点が重要となります:

  • 観光客のマナー向上と意識改革
  • 地域の受入れ容量に応じた観光施策
  • 地域住民の生活との調和
  • 文化財や環境の保護

観光は地域経済の重要な柱である一方、行き過ぎた観光は地域社会に大きな負担をもたらします。

バランスの取れた観光開発を進めることが、今後の課題といえるでしょう。

最後までお読み頂きましてありがとうございました。(^^♪

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