はじめに
北朝鮮が国営メディアを通じて公開した新型護衛艦の建造現場の様子が、軍事専門家の間で大きな注目を集めています。
従来の1500トン級をはるかに上回る規模と、最新鋭の装備を備える可能性が指摘されており、北朝鮮海軍の近代化における重要な転換点となりそうです。
今回は、北朝鮮3000トン級新型護衛艦についてご紹介します。
目次
新型護衛艦の特徴と規模
"金正恩委員長、3000トン級新型護衛艦建造現場訪問 初公開…ロシア技術移転の可能性" – 中央日報日本語版 #SmartNews
— あひる (@openduck) December 30, 2024
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従来型との比較
これまで北朝鮮が運用してきた鴨緑級護衛艦は1500トン級でしたが、今回公開された新型護衛艦はそれを大きく上回る3000トン級と推定されています。
艦の外観や規模から、ロシアのアドミラル・グリゴロヴィチ級(3600トン級)護衛艦との類似性が指摘されています。
最新鋭の装備
特に注目されているのが、垂直発射管(VLS)の搭載可能性です。
軍事専門家によると、ロシアのUKSK 3S-14または米国のMark41に類似したVLSシステムの搭載が予想されており、これが実現すれば北朝鮮海軍初の本格的な誘導ミサイル護衛艦となります。
建造の背景と意図
海軍力強化への本格的な取り組み
金正恩委員長は「今日、海軍の武力強化が最も重大な問題」と述べており、党第8回大会で決定された艦船建造計画を5カ年計画期間中に必ず完遂するよう指示しています。
この発言からも、北朝鮮が海軍力の増強を重要な国家戦略として位置づけていることが伺えます。
ロシアとの技術協力の可能性
新型護衛艦の建造にはロシアからの技術協力があった可能性が指摘されています。
特にステルス性能や対空・対艦ミサイル用VLSなど、高度な技術を要する装備の実現には、ロシアからの技術移転が不可欠だったと考えられています。
今後の展望と国際社会への影響
北朝鮮海軍の近代化加速
この新型護衛艦の建造は、北朝鮮が進める海軍力の近代化計画の一環として位置づけられます。
潜水艦や水上艦の能力向上を通じて、北朝鮮は従来の非対称戦力だけでなく、通常戦力の強化も図ろうとしています。
国際社会の懸念
新型護衛艦の建造は、北朝鮮の軍事力強化に対する国際社会の懸念をさらに深めることになりそうです。
特に、ロシアとの軍事技術協力の可能性は、国連安保理決議に抵触する可能性があり、地域の安全保障環境に新たな課題を投げかけています。
北朝鮮3000トン級新型護衛艦とは まとめ
この新型護衛艦の建造は、北朝鮮が海軍力の質的向上を本格的に推進していることを示す重要な証左となっています。
今後の建造の進捗状況や、実際の性能・装備について、国際社会は警戒を強めながら注視していくことになるでしょう。
特に、ロシアとの軍事技術協力の深化は、東アジアの安全保障環境に大きな影響を与える可能性があり、各国の対応が注目されます。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。(^^♪