はじめに
衣替えの季節になると防虫対策が欠かせません。昔から使われてきた防虫剤には、天然素材を活かした知恵と工夫が詰まっています。
この記事では、昔ながらの防虫方法と、現代でも使えるナチュラル防虫アイテムをご紹介します。
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昔から使われていた代表的な防虫剤とは?

① 樟脳(しょうのう)
古くから日本で使われてきた天然の防虫剤。クスノキという木から抽出され、独特の香りで虫を寄せつけません。
- 特徴:殺虫効果が高く、衣類の虫食いを防止
- 使用法:衣類と直接触れないよう紙に包んで収納に同封
※現在は合成樟脳が多く流通していますが、天然タイプはアロマにも似た香りで人気が再燃しています。
② 除虫菊(じょちゅうぎく)
明治時代から昭和初期にかけて、防虫・殺虫に広く使われた植物。ピレトリンという成分が害虫を寄せつけません。
- 乾燥した花を袋に詰め、衣類と一緒に収納
- 防虫効果だけでなく殺虫力もあるのが特長
※現在は農薬などにも使われることがあります。
③ ハーブやお香による防虫法
平安時代の貴族たちは、香りで虫除けを行っていました。
- 白檀(びゃくだん)、丁子(ちょうじ)、桂皮などを調合
- 防虫とともに香り付けの効果も狙った方法
これは“薫物(たきもの)”と呼ばれ、衣に香りを移す高貴な防虫法でした。
現代でも使える!昔ながらの防虫剤の応用法
① 樟脳の代用品:天然アロマオイル
近年は、天然アロマオイルで防虫効果を得る方法が人気です。
- ラベンダー、ユーカリ、ティーツリーなどに防虫効果あり
- コットンに数滴垂らし、通気性のある袋に入れて収納へ
合成成分を避けたい方におすすめです。
② サシェ(香り袋)の手作り活用術
昔の除虫菊やハーブの活用法を現代風にアレンジした「サシェ」も便利。
- ドライハーブやアロマストーンを布袋に詰めるだけ
- 中身を交換すれば繰り返し使えるエコアイテム
見た目も可愛いので、クローゼットのインテリアにもなります。
昔の知恵を今に活かす:防虫対策3つのポイント
① 自然の力を信じて、ケミカルを減らす
合成防虫剤は便利ですが、成分が衣類に残ることも。天然素材なら安全性が高く、ペットや子どもがいる家庭でも安心して使えます。
② 香りのバランスを楽しむ
昔の防虫剤は、防虫と同時に「香りで心地よさを演出する」役割も担っていました。アロマやハーブで衣類を包み込み、癒し効果も期待しましょう。
③ 換気・湿気対策との併用がカギ
いくら優れた防虫剤を使っても、湿気がこもる環境ではカビや虫のリスクは避けられません。
- 防虫剤+除湿剤の併用
- 定期的なクローゼットの換気
この2つは欠かさず行いましょう。
衣替え、昔から使われていた防虫剤:まとめ
昔から使われていた防虫剤には、樟脳や除虫菊、ハーブなど、自然の恵みを活かした知恵が詰まっています。
現代ではアロマやサシェとしてアレンジされ、安心・安全な防虫対策として再評価されています。
衣替えの際は、自然素材の力を取り入れながら、換気や除湿も忘れずに行うことで、大切な衣類を長く美しく保つことができます。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。(^^♪
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