はじめに
横浜中華街の旧正月は、日本国内で最も盛大に春節を祝える場所のひとつです。赤いランタンが街を彩り、獅子舞が舞い、爆竹の音が響き渡る賑やかな雰囲気は、まるで本場中国にいるかのようです。
この記事では、初めて訪れる方でも安心して楽しめるよう、イベント情報から混雑回避のコツ、おすすめグルメまで徹底的に解説します。
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旧正月の横浜中華街はいつ何が行われる?イベント内容とスケジュール
今日は旧正月ということで、横浜中華街。
— 松本哉 (@tsukiji14) January 29, 2025
街中で爆竹が鳴り響いてて最高だった。
景気いいな〜
新正月の後は旧正月と、2回年越しを味わえるのいい。旧暦初詣は媽祖廟。その後は横浜の謎の巨大居酒屋群の中へ巻き込まれる。
正月はいいねー pic.twitter.com/OWSJtLiHN5
旧正月はいつ?中国との日程の違いも解説
旧正月(春節)は、旧暦の1月1日にあたり、毎年日付が変動します。2025年は1月29日が旧正月元日となります。中国本土では春節当日が最も重視されますが、横浜中華街では前夜のカウントダウンから始まり、約2週間にわたって様々なイベントが開催されます。
中国では春節前後が大型連休となるため、帰省ラッシュや家族団らんが中心ですが、横浜中華街は観光地としての側面が強く、連日賑やかなお祝いムードが続きます。期間中は元宵節(旧暦1月15日)まで祝賀行事が行われ、長期間にわたって春節の雰囲気を味わえるのが特徴です。
春節カウントダウンの見どころ
春節前夜(旧暦大晦日)に開催されるカウントダウンは、横浜中華街の春節イベントの幕開けを告げる華やかな瞬間です。午後11時頃から中華街大通りや善隣門周辺に人々が集まり始め、新年を迎える瞬間に向けて盛り上がりを見せます。
カウントダウンの瞬間には爆竹や花火の音が響き渡り、獅子舞や龍舞のパフォーマンスが披露されます。中国語と日本語で「新年快楽!」「恭喜発財!」という祝福の言葉が飛び交い、まるで本場の春節を体験しているかのような臨場感に包まれます。
見どころは午後11時45分頃からのカウントダウンセレモニーで、華僑総会のメンバーや来賓による挨拶の後、ゼロ秒と同時に一斉に爆竹が鳴らされます。この瞬間の興奮と熱気は、一年で最も中華街がエネルギッシュになる時間帯といえるでしょう。
採青(獅子舞)の時間・ルート情報
採青(ツァイチン)は、獅子舞が中華街の各店舗を巡り、商売繁盛や厄除けを祈願する伝統行事です。旧正月期間中、複数の獅子舞団体が中華街を練り歩き、店先に吊るされた青菜やご祝儀を獅子が受け取るパフォーマンスを披露します。
通常、採青は午前10時頃から夕方にかけて行われますが、特に旧正月初日から3日間は複数のチームが同時に巡回するため、街のあちこちで獅子舞に出会えます。メインストリートの中華街大通りや関帝廟通り、市場通りが主要ルートとなります。
獅子舞は突然現れるため、明確なスケジュールは公開されていませんが、人気店の前では長めにパフォーマンスを行うことが多く、聘珍楼や萬珍樓などの老舗レストラン前は狙い目です。太鼓と銅鑼の音が聞こえたら、その方向に向かえば獅子舞に遭遇できるでしょう。
祝賀パレード(祝舞遊行)の特徴と楽しみ方
春節期間中の週末を中心に開催される祝賀パレードは、横浜中華街最大の見せ場です。カラフルな衣装をまとった演者たちが龍舞、獅子舞、中国雑技、伝統楽器の演奏などを披露しながら、中華街大通りを練り歩きます。
パレードは通常、山下町公園付近をスタートし、善隣門から中華街大通りを通って関帝廟方面へと進みます。所要時間は約1時間から1時間半で、沿道には数千人の観客が詰めかけます。特に龍舞は全長10メートル以上の巨大な龍を何人もで操る迫力満点のパフォーマンスで、子どもから大人まで魅了されます。
楽しみ方のコツは、パレード開始の30分前には沿道の良い位置を確保することです。善隣門付近や関帝廟前は特に人気が高いため、早めの場所取りが必要です。パレード中は演者たちが観客に手を振ったり、縁起物を配ったりすることもあるので、積極的に参加する姿勢で楽しみましょう。
イベントごとの混雑ピークと穴場時間
春節カウントダウンは午後11時から深夜1時頃が最も混雑し、身動きが取れないほどの人出となります。穴場時間は午後9時頃で、まだ雰囲気を楽しみながら比較的ゆったりと見物できます。
採青(獅子舞)は予測が難しいものの、お昼時(12時〜13時)は飲食店に人が集中するため、獅子舞を追いかけやすくなります。逆に午前10時台と午後3時頃は、獅子舞と観客の両方で通りが混雑します。
祝賀パレードは開始30分前から終了直後までが混雑のピークです。パレード終了後は一気に人が流れるため、その後の時間帯は比較的スムーズに移動できます。また、パレード開催日でも午前中の早い時間(9時〜10時)や、パレード終了後の夕方以降は落ち着いて街歩きを楽しめます。
イベントのない平日は春節期間中でも混雑が緩和されるため、ゆっくりと中華街を楽しみたい方には平日の午前中がおすすめです。
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初めてでも迷わない!旧正月の横浜中華街を楽しむための歩き方と見どころ
日本橋での買物を終え、向かった先は横浜中華街。 中国の旧正月てある春節を迎え中国獅子舞が街を練り歩きました。 私は旧正月には欠かせない年糕(広東年糕)を購入、
— Dagwood (@Dad_Dagwood) February 10, 2024
お店の人と「新年好!」「恭喜發財!」と挨拶を交わし新年を祝いました。 pic.twitter.com/zFfOWaJTJE
初心者がまず行くべきエリアはどこ?
横浜中華街を初めて訪れる方には、まず善隣門から入って中華街大通りを歩くルートがおすすめです。善隣門は中華街の正面玄関ともいえる存在で、ここから関帝廟通りまでの約300メートルが中華街のメインストリートとなっています。
このルート沿いには老舗レストラン、食べ歩きグルメの店、雑貨店、占い館などがぎっしりと並んでおり、中華街の雰囲気を存分に味わえます。特に旧正月期間中は赤いランタンがひしめき合い、どこを見ても絵になる風景が広がります。
中華街大通りを抜けたら、関帝廟と媽祖廟の両方に立ち寄るのが定番コースです。どちらも中華街を代表するパワースポットで、旧正月には多くの参拝客で賑わいます。その後、裏通りの市場通りや香港路に足を延ばせば、地元の人が通う本格的な食材店や穴場グルメに出会えます。
初めての訪問なら2〜3時間を目安に、メインエリアを中心に回るプランが無理なく楽しめるでしょう。
写真映えスポット(善隣門・関帝廟・媽祖廟)
善隣門は横浜中華街のシンボルであり、最も有名な撮影スポットです。高さ約15メートルの朱色の門は、伝統的な中国建築様式で作られており、特に旧正月期間中は門の周辺に赤いランタンが飾られ、一層華やかさを増します。日中はもちろん、夜間のライトアップされた姿も幻想的で、時間帯によって異なる表情を楽しめます。
関帝廟は商売の神様である関羽を祀る廟で、色鮮やかな装飾と迫力ある建築が特徴です。廟の入口に立つ門や、本殿の精巧な彫刻、天井画などが撮影スポットとして人気です。旧正月には参拝客が絶えず、線香の煙が立ち上る神秘的な雰囲気も写真に収めたい瞬間です。
媽祖廟は航海の安全を守る女神・媽祖を祀る廟で、関帝廟とは対照的に優美で柔らかな雰囲気を持っています。屋根の装飾や正面の石獅子、境内の提灯などがフォトジェニックです。特に夕暮れ時の光の中で撮影すると、幻想的な一枚が撮れるでしょう。
旧正月限定のお祝い装飾・赤いランタンの魅力
旧正月の横浜中華街を特別なものにしているのが、街全体を彩る赤い装飾です。中国では赤は縁起の良い色とされ、邪気を払い幸運を招くと信じられています。春節期間中、中華街のほぼすべての通りが無数の赤いランタンで埋め尽くされ、昼も夜も圧巻の景観を作り出します。
ランタンには「恭喜発財」(お金が儲かりますように)、「招財進宝」(富を招く)、「福」(幸福)などの縁起の良い文字が書かれており、それぞれに意味があります。夜になるとランタンに明かりが灯り、幻想的な雰囲気に包まれます。特に中華街大通りや市場通りのランタンのトンネルは圧巻で、その下を歩くだけで特別な体験になります。
店舗の入口には春聯(対聯)と呼ばれる赤い紙に書かれた吉祥句が貼られ、窓には切り絵細工の窓花が飾られます。これらの装飾は旧正月期間限定のもので、この時期ならではの視覚的な楽しみといえるでしょう。
屋台グルメと食べ歩きの定番ルート
横浜中華街の食べ歩きは、旧正月期間中に特に充実します。定番ルートは、善隣門から中華街大通りを進み、市場通りを経由して関帝廟まで歩くコースです。このルート上には食べ歩きグルメの名店が集中しています。
必食グルメとして人気なのが、熱々の肉まん・あんまんです。江戸清の巨大ブタまんは手のひらサイズで食べ応え十分、老維新の小籠包は皮が薄くジューシーな肉汁が特徴です。華正樓の月餅や、各店が販売する焼き小籠包、胡麻団子なども定番中の定番といえるでしょう。
スイーツ系では、タピオカドリンクや杏仁豆腐、マンゴープリンなどが人気です。冬の時期なら温かい豆花(トウファ)もおすすめです。市場通り沿いには焼き栗や揚げ物系のスナックを売る店も多く、小腹を満たすのにぴったりです。
食べ歩きのコツは、一度にたくさん買わず、少しずつ色々な店で試すこと。混雑時は店の前で立ち止まらず、歩きながら食べるか、小さな広場やベンチで休憩しながら楽しみましょう。
子連れ・カップル・友達で行く場合のおすすめコース
子連れファミリーには、午前中の早い時間帯(9時〜11時)のスタートがおすすめです。混雑を避けながら、善隣門での記念撮影、中華街大通りでの食べ歩き、媽祖廟の見学という流れがスムーズです。お昼は予約しておいたファミリー向けのレストランで本格中華を堪能し、午後は早めに切り上げるプランが無理なく楽しめます。山下公園が近いので、食後の散歩も組み込めます。
カップルには、夕方から夜にかけての訪問がロマンチックです。17時頃に到着してランタンがライトアップされる時間帯を狙い、夜景をバックに写真撮影を楽しみましょう。ディナーは雰囲気の良い老舗レストランで予約を取り、食後は関帝廟や媽祖廟のライトアップを眺めながら散策するコースが人気です。占い館で恋愛運を見てもらうのもデートの定番です。
友達グループなら、食べ歩きとイベント観覧を中心にしたアクティブなプランが向いています。昼過ぎに到着して採青や祝賀パレードを観覧し、その後は複数の店で食べ歩きやショッピングを楽しむスタイルです。夜は居酒屋スタイルの中華料理店で紹興酒を飲みながらワイワイ楽しむのも良いでしょう。
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旧正月の横浜中華街はどれくらい混む?混雑回避のコツと狙い目の時間帯
本日は旧正月における大晦日
— 横浜中華街 龍 【風水置物や天然石のお店】 (@chinatown_ryu) January 28, 2025
今夜0時に新年カウントダウンイベントが山下町公園(当店青龍店の前)で開催!
そして明日は新年を祝う獅子舞が16時より開始!
※詳細は横浜中華街公式HPへ
「光る手持ちランタン」
引き続き店頭で好評販売中※青のみ完売
お土産にオススメの一品です✨#横浜中華街 pic.twitter.com/KGrw4RslEb
イベント日ごとの混雑予想(カウントダウン・パレード・採青)
カウントダウン当日(旧暦大晦日の夜)は、中華街が一年で最も混雑する時間帯のひとつです。午後10時頃から人が集まり始め、午前0時前後は身動きが取れないほどの混雑となります。メインストリートは歩行者天国となり、1万人以上が集まることもあります。
祝賀パレード開催日は、パレード開始1時間前から終了後30分頃までが混雑のピークです。特に週末や祝日と重なると、パレード沿道は早朝から場所取りをする人も現れます。パレードルート以外のエリアは比較的空いているため、うまく避けることで快適に過ごせます。
採青(獅子舞)は突発的に現れるため、特定の時間に集中的な混雑が発生するわけではありませんが、旧正月元日から3日間は複数の獅子舞が同時に巡回するため、街全体が賑わいます。獅子舞に遭遇した場所では一時的に人だかりができますが、数分で移動するため、短時間で解消されます。
午前・午後・夜で変わる混雑の特徴
午前中(9時〜11時)は比較的空いており、ゆったりと街歩きを楽しめる時間帯です。レストランもランチ営業前で待ち時間が少なく、写真撮影も人が写り込みにくいタイミングです。ただし旧正月元日の午前中は初詣客で関帝廟と媽祖廟周辺が混雑します。
午後(12時〜17時)は一日で最も混雑する時間帯です。特に13時〜15時はランチタイムと重なり、人気レストランは長い行列ができます。食べ歩きグルメの店も混み合い、購入まで10分以上待つことも珍しくありません。週末や祝日はさらに混雑が激しくなります。
夜(18時以降)は混雑が緩和され始めますが、ディナータイムの18時〜20時は再び混雑します。21時を過ぎると人出が減り、落ち着いた雰囲気の中で夜景やライトアップを楽しめます。ただしカウントダウン当日の夜は例外で、深夜まで混雑が続きます。
比較的空いているルート・時間帯の見つけ方
メインの中華街大通りは常に混雑していますが、一本裏の通りに入るだけで人混みから解放されます。香港路や福建路、広東道などの裏通りには地元の人が通う本格的な店が多く、穴場グルメやショッピングを楽しめます。
時間帯では、平日の午前9時〜11時、午後4時〜6時(ディナー前)、夜9時以降が比較的空いています。特に火曜日と水曜日は週の中でも人出が少なめです。雨の日も混雑が緩和されるため、天候をチェックして計画を立てるのも一つの方法です。
イベント開催時は、イベント会場から離れたエリアが狙い目です。パレードが中華街大通りで行われている間は、市場通りや山下町公園側のエリアが比較的空いています。また、媽祖廟は関帝廟に比べて参拝客が少なく、静かに参拝したい方にはおすすめです。
関帝廟通りの奥や、石川町駅側のエリアも穴場です。こちら側から中華街に入ると、観光客の流れとは逆方向になるため、スムーズに移動できます。
効率よく楽しむための滞在スケジュール例
午前到着プラン(9時〜14時)は、混雑を避けたい方に最適です。9時頃に元町・中華街駅に到着し、善隣門で記念撮影後、空いている時間帯に関帝廟と媽祖廟を参拝します。10時半頃から食べ歩きを始め、11時半には予約したレストランでランチを取ります。食後は裏通りを散策し、14時頃に退散すれば、混雑ピークを避けて充実した時間を過ごせます。
午後到着プラン(13時〜19時)は、イベント重視の方向けです。13時頃到着後、まず食べ歩きで小腹を満たし、採青や祝賀パレードを観覧します。イベント後の落ち着いた時間帯(16時〜17時)に寺廟を巡り、18時からの早めのディナーを楽しみます。夕食後は夜のライトアップを見ながら散策し、19時頃に帰路につくプランです。
夕方到着プラン(17時〜21時)は、夜景とディナーを楽しみたい方におすすめです。17時頃到着してランタンのライトアップを撮影し、18時に予約したレストランでディナーを堪能します。食後は夜の中華街をゆっくり散策し、占いや雑貨店でショッピングを楽しみます。21時頃には人出も減り、静かな中華街の雰囲気を味わえます。
混雑でも快適に過ごすための服装・持ち物
旧正月の横浜中華街は真冬の時期にあたるため、防寒対策が必須です。特にカウントダウンやパレードを屋外で観覧する場合は、ダウンジャケットやコート、マフラー、手袋などでしっかり防寒しましょう。人混みの中では体感温度が上がるため、脱ぎ着しやすい重ね着スタイルが便利です。
靴は歩きやすいスニーカーがベストです。中華街内は石畳やタイル舗装が多く、ヒールの高い靴では長時間歩くのが大変です。混雑時は足を踏まれることもあるため、足をしっかり守れる靴を選びましょう。
持ち物は最小限にまとめ、貴重品は肌身離さず持ちましょう。混雑した場所ではスリやひったくりのリスクが高まるため、リュックは前に抱えるか、斜めがけバッグを使用するのが安全です。ポケットティッシュやウェットティッシュがあると、食べ歩き時に便利です。
スマートフォンは写真撮影や地図確認で頻繁に使うため、モバイルバッテリーを持参すると安心です。また、雨天に備えて折りたたみ傘を持っておくと良いでしょう。現金も多めに用意しておくと、小さな店や屋台での買い物がスムーズです。
軽いのに驚くほど丈夫。旧正月の旅行もこれ一つでストレスゼロ♪
旧正月に行くならどこで食べる?中華街のおすすめ店と予約のポイント
旧正月の夜の横浜中華街、獅子舞とか見たいものが見れて満足🙌 pic.twitter.com/kGn3SLeimf
— マサキタケオ (@takeo1945) February 10, 2024
旧正月に人気が高い名店ランキング
横浜中華街で旧正月期間に特に人気が高いのが、創業140年以上の歴史を持つ聘珍樓(へいちんろう)です。格式高い広東料理の老舗で、旧正月には特別コースが用意されます。円卓を囲んでの食事は本格的な中華の雰囲気を味わえ、家族の祝いの席にも最適です。
萬珍樓(まんちんろう)も明治時代創業の名店で、フカヒレ料理が有名です。旧正月には縁起物である魚料理や餃子(形が金塊に似ていることから財運を招くとされる)などを含んだ特別メニューが提供されます。個室も充実しており、ゆったりと食事を楽しめます。
重慶飯店は四川料理の名店で、辛い料理が得意な方に人気です。麻婆豆腐やエビのチリソースなどの定番メニューから、旧正月限定の宮廷料理まで幅広いラインナップがあります。本館、新館、別館があり、それぞれ異なる雰囲気を楽しめます。
手頃な価格で本格中華を楽しみたいなら、梅蘭の「梅蘭焼きそば」や、海員閣の食べ放題コースがおすすめです。どちらもボリューム満点で、若い世代やファミリー層に支持されています。
予約必須の店・予約なしでも入れる店の違い
旧正月期間中、老舗の高級レストラン(聘珍樓、萬珍樓、重慶飯店など)は予約が必須です。特に週末や祝日のランチ・ディナータイムは、1ヶ月前から予約で埋まることも珍しくありません。予約は電話やオンラインで可能ですが、人気の時間帯は早めに押さえておきましょう。
個室や円卓席を希望する場合は、さらに早い予約が必要です。大人数での利用を考えている場合は、2ヶ月前から計画を立てることをおすすめします。予約時には人数、希望時間、予算、アレルギーの有無などを明確に伝えましょう。
一方、カジュアルな中華料理店や食べ歩きグルメの店は予約なしで入れるところが多いですが、待ち時間は覚悟が必要です。市場通りの小さな餃子専門店や、香港路の飲茶店などは回転が早いため、30分程度の待ち時間で入れることが多いです。
狙い目は、開店直後の11時頃や、ランチタイムのピークを過ぎた14時以降です。また、予約システムを導入している店もあるので、店頭で順番待ちリストに名前を書いてから周辺を散策するという方法も有効です。
旧正月限定の特別メニューや縁起料理
旧正月期間中、多くのレストランでは縁起の良い食材を使った特別コースが提供されます。最も代表的なのが「年菜」と呼ばれる新年の祝い膳で、一年の幸福と繁栄を願う料理が並びます。
魚料理は「年年有余(毎年豊かであるように)」という語呂合わせから必ず含まれます。魚は余裕や豊かさを象徴し、丸ごと一匹が供されることが多いです。また、餃子は金塊の形に似ていることから金運を招くとされ、特に水餃子が好まれます。
春巻きは金の延べ棒に見立てられ、財運上昇の象徴です。海老料理は背中が曲がっていることから「腰が曲がるまで長生きできるように」という長寿の願いが込められています。そして大根餅は「歩歩高升(どんどん出世する)」という縁起を担いでいます。
デザートには、丸い形が家族の団らんを象徴する湯円(白玉団子のスープ)や、年糕(中国風の餅)が供されます。これらの料理を味わうことで、単なる食事を超えた文化体験ができるでしょう。
食べ歩き派におすすめのテイクアウト名物
横浜中華街の食べ歩きで外せないのが、江戸清のブタまんです。直径10センチ以上ある巨大なブタまんは、一個でも満足感があり、看板メニューとして長年愛されています。ジューシーな豚肉とシャキシャキの野菜が絶妙なバランスで、冬の寒い日には体が温まります。
老維新の焼き小籠包は、カリッとした焼き目とジューシーな肉汁が魅力です。店頭で次々と焼き上げられる様子を見ているだけでも食欲をそそられます。4個入りで手頃な価格なので、複数の味を試すのもおすすめです。
華正樓の月餅は、餡がぎっしり詰まった伝統的な味わいで、お土産にも最適です。旧正月期間中は特別パッケージで販売されることもあり、縁起物として購入する人も多くいます。常温で日持ちするため、持ち帰りにも便利です。
スイーツ系では、愛群の胡麻団子が人気です。外はカリッと中はもちもち、胡麻の香ばしさと餡の甘さが絶妙にマッチしています。揚げたてを提供してくれるため、熱々を頬張る幸せは格別です。
四五六菜館の焼き栗は、冬の定番おやつです。甘くてホクホクの栗は、寒い日の食べ歩きにぴったり。紙袋に入れてくれるので、手を温めながら食べることもできます。タピオカドリンクの店も数多くあり、温かいミルクティーと合わせて楽しむのもおすすめです。
待ち時間を短縮するための裏技
人気レストランの待ち時間を短縮する最も確実な方法は、やはり事前予約です。しかし予約なしで訪れた場合でも、いくつかの裏技があります。まず、開店直後の11時や、ランチピークを過ぎた14時以降を狙うことで、待ち時間を大幅に減らせます。
多くのレストランでは、カウンター席や相席なら比較的早く案内されます。個室や窓際の席にこだわらず、「どこでも良い」と伝えることで、待ち時間が半分以下になることもあります。特に少人数(1〜2人)の場合、相席を受け入れることで優先的に案内されることがあります。
複数の店舗を持つレストラン(重慶飯店や萬珍樓など)は、本館が混雑していても別館や新館は比較的空いていることがあります。店員に他の店舗の混雑状況を確認し、空いている方に移動するのも賢い選択です。
また、順番待ちリストに名前を書いた後、電話番号を登録しておけば、順番が近づいたときに連絡をもらえるシステムを導入している店もあります。待ち時間を利用して周辺を散策したり、食べ歩きを楽しんだりすることで、時間を有効活用できます。
一部の店では、テイクアウト専用の窓口を設けており、店内飲食よりも短時間で購入できます。混雑時は店内飲食を諦めて、テイクアウトで本格的な料理を楽しむのも一つの選択肢です。
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アクセス・駐車場まとめ|旧正月当日の移動で失敗しないために知るべきこと
最寄り駅(元町・中華街/石川町)からのアクセス比較
横浜中華街への最寄り駅は、みなとみらい線「元町・中華街駅」とJR根岸線「石川町駅」の2つです。それぞれ異なる特徴があるため、目的に応じて使い分けることができます。
元町・中華街駅は、中華街の中心部に最も近い駅です。出口1「中華街口」を出ると、目の前に朱雀門が見え、そこから善隣門まで徒歩1分という好立地です。駅構内も広く清潔で、エレベーターやエスカレーターが完備されているため、ベビーカーや大きな荷物を持っている場合でも移動がスムーズです。
ただし旧正月期間中は、この駅の利用者が集中するため、特に午後は改札や出口が混雑します。帰りの時間帯(16時〜18時頃)は、ホームまで行列ができることもあるため、時間に余裕を持った行動が必要です。
石川町駅は、JR根岸線の駅で、横浜駅から約10分でアクセスできます。中華街の北側入口まで徒歩5分程度で、元町・中華街駅に比べて混雑が少ないのがメリットです。また、運賃も比較的安く、JR線を使って来る場合は乗り換えの手間が省けます。
石川町駅からは、中華街の裏手にあたる市場通りや香港路方面に入ることになり、観光客の流れとは逆方向からアプローチできます。混雑を避けたい方や、穴場ルートを楽しみたい方にはこちらがおすすめです。
旧正月当日のおすすめアクセス方法は電車?車?
旧正月期間中の横浜中華街へのアクセスは、圧倒的に電車がおすすめです。理由は複数ありますが、最も大きいのは駐車場の確保が非常に困難だという点です。周辺の駐車場は早朝から満車になることが多く、空きを探して右往左往するだけで30分以上かかることも珍しくありません。
電車であれば、時刻表通りに確実に到着でき、帰りの時間も読みやすいため、予定を立てやすいというメリットがあります。特にパレードやイベントの時間に合わせて訪れる場合、交通規制や混雑で車が動かなくなるリスクを避けられます。
ただし、小さな子供連れや高齢者と一緒の場合、大きな荷物がある場合などは、車の利便性も捨てがたいものがあります。そのような場合は、中華街から少し離れた場所(みなとみらい地区や横浜駅周辺)のパーキングに停めて、そこから電車やタクシーで移動する「パークアンドライド」方式が現実的です。
また、早朝(8時前)や夜遅く(21時以降)であれば、中華街周辺でも駐車場が見つかる可能性が高まります。混雑ピークの時間帯を避けた訪問計画であれば、車でのアクセスも選択肢に入るでしょう。
お酒を楽しむ予定がある場合は、間違いなく電車を選ぶべきです。中華街では紹興酒や中国茶、本格的な中華料理を楽しめるため、運転を気にせず食事を満喫できる電車移動が最適です。
中華街周辺の駐車場の空き状況・料金目安
横浜中華街周辺には多数のコインパーキングや時間貸し駐車場がありますが、旧正月期間中は需要が供給を大きく上回ります。主要な駐車場としては、横浜中華街パーキング、タイムズ山下町、三井のリパーク山下町などがあり、収容台数は30〜100台程度です。
料金は立地や時間帯によって異なりますが、平日は30分300円〜400円、最大料金は1,500円〜2,500円程度が相場です。しかし旧正月などの繁忙期は最大料金設定がない駐車場も多く、長時間停めると5,000円以上になることもあります。
中華街に最も近い駐車場は午前9時までにほぼ満車となり、その後は空き待ちの車が列を作ります。比較的空きが見つかりやすいのは、山下公園周辺や伊勢佐木町方面の駐車場で、中華街まで徒歩10〜15分かかりますが、確実に停められる可能性が高まります。
予約制の駐車場サービス(akippaやタイムズのBなど)を利用すれば、事前に駐車スペースを確保できます。料金は1日1,000円〜2,000円程度で、当日探し回るストレスから解放されます。旧正月期間中は予約枠も埋まりやすいため、1週間以上前の予約が推奨されます。
また、百貨店やショッピングモールの駐車場(横浜ワールドポーターズ、マリン&ウォークヨコハマなど)を利用し、買い物をすることで駐車料金の割引を受ける方法もあります。これらの施設から中華街までは徒歩15分程度です。
混雑ピークを避ける到着時間の目安
混雑を避けて快適に中華街を楽しむなら、到着時間の選択が重要です。最もおすすめなのは、午前9時前後の到着です。この時間帯は多くの店がオープンしたばかりで、観光客もまだ少なく、ゆったりと街歩きができます。写真撮影も人が写り込みにくく、理想的なショットが撮れます。
次に狙い目なのは、午後のピークが一段落する15時〜16時頃です。ランチタイムの混雑が落ち着き、ディナータイムまでの間に訪れることで、比較的スムーズに行動できます。ただし冬季は日が短いため、写真撮影を重視する場合は明るいうちの到着が望ましいでしょう。
夜のライトアップを目的とする場合は、17時〜18時頃の到着がベストです。ちょうどランタンに明かりが灯り始める時間帯で、昼と夜の両方の雰囲気を楽しめます。ただしこの時間帯はディナータイムと重なるため、レストランは混雑します。
逆に避けるべき時間帯は、12時〜14時のランチピークと、イベント開催の1時間前から終了後30分までです。この時間帯は人が最も集中し、身動きが取りにくくなります。特にパレード開催日の午後は、中華街全体が混雑するため、時間をずらすか、他の日を選ぶことをおすすめします。
平日と週末では混雑具合が大きく異なるため、可能であれば平日の訪問を検討してみてください。特に火曜日と水曜日は比較的空いており、同じ時間帯でも週末の半分程度の人出で済むことがあります。
雨の日や夜のイベント時の注意点
雨の日の横浜中華街は、傘を差す人で通りが一層混雑します。特に狭い路地では傘同士がぶつかり合い、歩きにくくなるため、折りたたみ傘よりも視界が広く取れるビニール傘や、コンパクトな折りたたみ傘がおすすめです。食べ歩きの際は、片手に傘、片手に食べ物となり不便なため、屋根のある場所で食べるか、レストランでの食事に切り替えるのが賢明です。
石畳の通りは雨で濡れると滑りやすくなるため、靴選びには注意が必要です。防水性のあるスニーカーや、滑り止めのついた靴を履いていくと安心です。また、雨の日は写真撮影も困難になるため、カメラやスマートフォンの防水対策も忘れずに行いましょう。
雨天時のメリットは、観光客が減少して比較的空いていることです。特に小雨程度であれば、普段は行列ができる人気店も待ち時間が短くなります。雨の日限定で訪れる価値もあるといえるでしょう。
夜のイベント時(特にカウントダウンや夜間パレード)は、照明が暗いエリアもあるため、足元に注意が必要です。人混みの中では貴重品の管理を徹底し、リュックは前に抱えるなどの対策を取りましょう。夜間は気温が下がるため、昼間以上の防寒対策が必要です。使い捨てカイロを持参すると、長時間の屋外イベント観覧でも快適に過ごせます。
夜間は店舗の営業時間も意識する必要があります。多くの飲食店は22時頃にラストオーダーとなり、23時には閉店します。食べ歩きの店も20時頃から徐々に閉まり始めるため、夜遅くに訪れる場合は営業時間を事前に確認しておきましょう。
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横浜中華街の旧正月:まとめ
横浜中華街の旧正月は、日本にいながら本場の春節の雰囲気を味わえる貴重な機会です。
この記事で紹介した情報を参考に、混雑を上手に避けながら、イベント、グルメ、文化体験を存分に楽しんでください。
赤いランタンが輝く街並みと、新年を祝う賑やかな雰囲気は、きっと忘れられない思い出になるはずです。良い旅を!
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最後までお読み頂きましてありがとうございました。(^^♪














