はじめに
お月見といえば「月見団子」。でも、「なぜお月見に団子を供えるの?」と聞かれると、意外と答えに迷う人も多いのではないでしょうか?
この記事では、お月見団子に込められた意味や由来、形や数の理由までをわかりやすく解説します。
保育や家庭での説明、行事準備にもぜひお役立てください!
お月見に団子を供えるのはなぜ?
🎑 月に感謝と祈りを捧げる「収穫祭」の名残
お月見は、旧暦8月15日の中秋の名月に、秋の収穫に感謝する行事として始まりました。
その昔、日本ではお米や芋などの「実り」に感謝して、月にお供えをする風習があったのです。
その象徴が「お月見団子」で、以下のような意味が込められています:
| 団子の意味 | 解説 |
| 月に見立てた丸い形 | 満月のように円満な暮らしへの願いを表す |
| 五穀豊穣の祈願 | 米を原料にした団子で感謝を伝える |
| 災い除け | 月の神様に守ってもらうという信仰も |
団子の数や積み方にも意味がある?
🍡 基本は「15個」=十五夜の象徴
お月見で飾る団子は、通常「15個」用意します。これは、旧暦8月15日の十五夜にちなんだ数です。
🍡 並べ方の定番は「三段ピラミッド型」
| 段 | 個数 | 並べ方 |
| 一段目 | 9個 | 3×3で正方形に |
| 二段目 | 4個 | 中央に十字状に |
| 三段目 | 2個 | 一番上に2個並べる(または1個だけ) |
「15」は満月の数字で縁起が良く、「満ちる」「整う」といった意味が込められています。
お月見団子の形にも理由がある?
◎ 丸い形:満月と縁起を表す
- 団子の形が「丸い」のは、満月を表しているからです。
- 丸いものには「円満」「調和」「家族円満」といった意味も込められています。
一部地域では、里芋のような細長い形の団子を作るところもあります(芋名月の名残)。
お団子はいつ、どうやって供えるの?
- 団子は十五夜の夕方〜夜に、月が見える場所(縁側・ベランダ・窓辺など)に供えます
- ススキや秋の果物(梨・柿・ぶどうなど)を一緒に飾ると、より風情が出ます
- 飾ったあとの団子は「おさがり」として翌日に食べると縁起が良いとされています
子どもにも伝えやすい!お月見団子の意味(やさしい説明)
「どうしてお月見で団子を飾るの?」と子どもに聞かれたら…
こんなふうに伝えると◎:
🗣「昔の人は、お米がいっぱいとれるようにって、お月さまにありがとうを伝えてたんだよ。
お団子はまんまるでお月さまみたいだから、“ありがとう”の気持ちをこめて飾ってるの!」
団子以外にも!お月見の供え物とその意味
| お供え物 | 意味 |
| ススキ | 稲穂の代わり。魔除けや神様の依代として |
| 里芋 | 芋名月とも呼ばれる。秋の豊作を象徴 |
| 果物(柿・梨など) | 季節の実りへの感謝を表す |
まとめ:お月見団子には「感謝」と「願い」が込められている
お月見団子を供えるのは、秋の実りに感謝し、月に祈る気持ちを形にした風習です。
その形・数・並べ方すべてに意味があり、昔から続く日本の美しい文化がそこにあります。
今年のお月見には、団子をただ飾るだけでなく、その意味を感じながら月を見上げてみてくださいね。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。(^^♪
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