はじめに
確定申告の期限が近づくと「面倒だから後回しにしよう」「少額だからバレないだろう」と考えてしまう方もいるかもしれません。しかし、確定申告をしないことには想像以上に大きなリスクが潜んでいます。
この記事では、確定申告をしなかった場合に起こるペナルティや意外なデメリット、そして今からでも間に合う対処法について詳しく解説します。
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確定申告をしないと起こること【結論】
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「確定申告をしないとどうなるの?」
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実は申告しないだけで数十万円の追徴課税が発生することも…😱
今回は税務署に目をつけられたらどうなるのか、 追徴の仕組みをわかりやすく解説します!👇 pic.twitter.com/VErqAgsTEO
確定申告をしないと、金銭的なペナルティだけでなく、生活のさまざまな場面で不利益を被る可能性があります。まずは全体像を把握しましょう。
申告しない場合にまず起こるリスクとは
確定申告をしないことで発生する主なリスクは以下の通りです。
金銭的なペナルティとして、無申告加算税や延滞税が課されます。これらは本来納めるべき税額に上乗せされるため、申告が遅れるほど負担が増えていきます。悪質と判断されれば、さらに重い処分が科されることもあります。
また、本来受け取れるはずの還付金を受け取れなくなる可能性があります。医療費控除や住宅ローン控除などを申告しないことで、数万円から数十万円の損失につながることも珍しくありません。
さらに、社会的信用にも影響します。住宅ローンの審査や賃貸契約の際に必要な所得証明書が発行できなくなるケースもあります。
期限を過ぎた時点で発生する問題
確定申告の期限は原則として毎年2月16日から3月15日までです。この期限を過ぎた時点で、いくつかの問題が自動的に発生します。
まず、期限後申告となり、無申告加算税の対象となります。この税率は納税額に応じて変わりますが、最低でも5%が上乗せされます。
次に、法定納期限の翌日から延滞税が日割りで加算されていきます。延滞税は時間の経過とともに増え続けるため、早めの対応が重要です。
また、青色申告の承認を受けている方は、2年連続で期限内に申告しなかった場合、青色申告の承認が取り消されるリスクもあります。これにより、青色申告特別控除などの税制優遇を受けられなくなります。
「うっかり忘れた」場合でも対象になるのか
結論から言えば、うっかり忘れた場合でも無申告のペナルティは適用されます。税法上、申告義務がある方が期限内に申告しなければ、理由を問わず無申告として扱われるのが原則です。
ただし、悪意がないことが明らかな場合や、税務署からの指摘を受ける前に自主的に申告した場合には、ペナルティが軽減される措置があります。
具体的には、税務調査の通知を受ける前に自主的に期限後申告をした場合、無申告加算税の税率が引き下げられます。また、正当な理由があると認められれば、延滞税が免除されることもあります。
重要なのは、忘れていたことに気づいた時点で、できるだけ早く申告することです。時間が経過するほど延滞税が増え、税務署から指摘を受けるリスクも高まります。
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確定申告をしなかった場合のペナルティ・罰則一覧
【確定申告を忘れるとどうなる?】
— 岸田康雄|経営者の相続・事業承継の専門家 (@kishida_cpa) April 8, 2025
確定申告とは、1年間の「所得」(収入−経費)とそれにかかる税金を計算し、税務署に報告する手続きです。申告が必要なのに3月15日までに申告しないとペナルティがあります。
▶ 無申告加算税:最大20%
▶ 延滞税:最大14.6%
▶… pic.twitter.com/mZaQvxRRhT
確定申告をしなかった場合、複数のペナルティが重なって課される可能性があります。それぞれの内容を正確に理解しておきましょう。
無申告加算税とは|発生条件と税率
無申告加算税は、確定申告を期限内に行わなかった場合に課される追加の税金です。本来納めるべき税額に対して一定の割合が上乗せされます。
税率は納税額に応じて段階的に設定されています。納税額が50万円までの部分については15%、50万円を超える部分については20%が原則です。
ただし、税務調査の通知を受ける前に自主的に申告した場合は、税率が軽減されます。この場合、納税額が50万円までの部分は5%、50万円を超える部分は10%に引き下げられます。
また、過去5年以内に無申告加算税や重加算税を課されたことがある場合は、税率がさらに10%加算されるペナルティもあります。
無申告加算税には正当な理由による免除制度もあります。災害や病気など、やむを得ない事情があった場合は、税務署に相談することで免除される可能性があります。
延滞税はいくらかかるのか
延滞税は、法定納期限の翌日から実際に納税するまでの期間に応じて、日割りで計算される利息のようなものです。
延滞税の税率は期間によって異なります。納期限の翌日から2か月以内は年7.3%または特例基準割合プラス1%のいずれか低い方が適用されます。2か月を超えると年14.6%または特例基準割合プラス7.3%のいずれか低い方となります。
特例基準割合は毎年変動するため、実際の税率は時期によって異なります。2024年の場合、2か月以内は年2.4%、2か月超は年8.7%程度となっています。
計算例を見てみましょう。仮に本税が100万円で、納期限から6か月後に納付した場合、延滞税は約5万円程度となります。期間が長くなるほど負担は重くなるため、早期の納付が重要です。
なお、延滞税には1,000円未満の切り捨てがあり、本税が1万円未満の場合は延滞税が免除されます。
悪質と判断された場合の重い罰則
単なる申告漏れではなく、意図的に所得を隠したり、架空の経費を計上したりするなど、悪質な行為と判断された場合は、より重いペナルティが科されます。
最も重いのが重加算税です。無申告で仮装隠蔽があった場合は40%、過少申告で仮装隠蔽があった場合は35%が本税に上乗せされます。これは無申告加算税や過少申告加算税に代わって課されるものです。
さらに、脱税として刑事罰の対象となる可能性もあります。所得税法違反として、5年以下の懲役または500万円以下の罰金、あるいはその両方が科されることがあります。
悪質と判断される具体的な行為には、二重帳簿の作成、証拠書類の破棄や隠匿、架空名義の利用、売上の意図的な除外などがあります。
また、過去に同様の違反を繰り返している場合は、より厳しい処分が下される傾向にあります。税務署は過去の申告状況も含めて総合的に判断します。
ペナルティはいつ確定するのか
無申告加算税や延滞税などのペナルティが正式に確定するタイミングは、大きく分けて2つあります。
1つ目は、期限後申告を自分で行った場合です。この時点で無申告加算税と延滞税の金額が計算され、納付書が送られてきます。通常、申告から1か月から2か月程度で税務署から通知が届きます。
2つ目は、税務調査や税務署からの指摘を受けて申告する場合です。この場合、税務署が調査結果に基づいて税額を決定し、修正申告または決定処分を行います。決定処分の場合は、さらに重いペナルティが課される可能性があります。
ペナルティの金額は本税と同時に納付することが原則ですが、一括納付が困難な場合は、税務署に相談することで分割納付が認められることもあります。
なお、ペナルティの計算や決定に不服がある場合は、税務署長に対して再調査の請求や、国税不服審判所に対する審査請求を行うことができます。
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税務署にバレる理由と申告漏れが発覚する仕組み
❸入社時に企業に提出する書類
— みなみ|転職で年収アップ (@minami_tensyoku) August 17, 2025
(2)源泉徴収票(10/19)
①そもそも源泉徴収票って何?
→記載済みのため省略
②なんで提出するの?
• 年末調整を行う新しい会社や、確定申告時の税務署に正しい情報を伝えるため。
• 過不足のない税額計算に必須。
③提出しないとどうなる?
•… pic.twitter.com/DHQFUSgx8A
「少額だから」「副業だから」とバレないと思っていても、税務署は様々な手段で収入を把握しています。その仕組みを理解しておきましょう。
税務署が収入を把握できる理由
税務署が個人の収入を把握できる最大の理由は、支払側に提出義務がある法定調書の存在です。
給与を支払う企業は、従業員ごとの年間給与額を記載した給与支払報告書や源泉徴収票を税務署に提出しなければなりません。これにより、会社員の収入は自動的に税務署に把握されます。
フリーランスや個人事業主への報酬についても、支払側は一定額以上の場合、支払調書を税務署に提出します。報酬の種類によって基準は異なりますが、年間5万円を超える支払いは多くの場合報告対象となります。
さらに、金融機関の口座情報も把握の対象です。税務調査の際には、銀行口座の取引履歴を照会する権限が税務署にはあります。大きな入金があれば、その出所を説明する必要が生じます。
また、不動産の売買や株式の取引についても、登記情報や証券会社からの支払調書を通じて税務署に情報が集まります。
このように、税務署は縦横に張り巡らされた情報網によって、個人の収入状況をかなり正確に把握できる体制を整えています。
副業やアルバイト収入が見逃されない仕組み
副業やアルバイトの収入も、税務署にしっかり捕捉されています。「会社にバレないから税務署にもバレない」というのは大きな誤解です。
まず、副業先の会社も給与支払報告書を提出します。これには本業・副業の区別はなく、すべての給与が報告対象です。複数の会社から給与を受け取っている場合、それらの情報はすべて税務署に集約されます。
また、住民税の計算過程で副業が明らかになることもあります。市区町村は税務署から提供された情報をもとに住民税を計算し、本業の会社に特別徴収の通知を送ります。この時点で副業収入が含まれていれば、税額から逆算して副業の存在が分かる場合があります。
クラウドソーシングやフリマアプリでの収入も同様です。プラットフォーム運営会社は一定額以上の取引について税務署に報告する義務があり、利用者の取引記録は把握されています。
特に注意が必要なのは、現金での受け取りです。現金なら記録が残らないと考えがちですが、支払側が経費として計上すれば、その支払先として個人情報が税務署に渡ります。
副業収入が年間20万円を超える場合は確定申告が必要です。この基準を超えていれば、いずれ税務署から指摘を受ける可能性が高いと考えるべきです。
少額でも発覚する可能性はあるのか
「数万円程度の収入なら申告しなくてもバレないだろう」と考える方もいますが、少額だからといって安心はできません。
前述の通り、支払側が法定調書を提出していれば、金額の大小にかかわらず税務署には情報が届いています。特に、報酬の支払調書は5万円を超える支払いから提出義務が生じるため、それ以上の収入は確実に記録されています。
また、税務署は無作為抽出による調査も行っています。統計的なサンプル調査の一環として、少額の申告漏れでも指摘を受けることがあります。
SNSやブログでの発信も注意が必要です。副業の成功を公開したり、収入について言及したりすることで、税務署の目に留まる可能性があります。実際に、インフルエンサーの申告漏れが後から発覚するケースも増えています。
ただし、雑所得が年間20万円以下であれば確定申告は不要です。これは会社員で年末調整を受けている方に限られる特例ですが、この基準内であれば申告義務はありません。
とはいえ、住民税の申告は別途必要になる点に注意が必要です。所得税の確定申告が不要でも、住民税の申告は必要なケースがあります。
税務調査が入るケースとは
税務調査は、無作為に行われるものと、特定の理由で選定されるものがあります。どのようなケースで調査対象となりやすいのでしょうか。
まず、申告内容に不自然な点がある場合です。収入に対して経費が異常に多い、前年と比べて所得が大きく減少している、業種の平均値から大きく外れているなど、統計的に見て不自然な申告は調査対象となりやすいです。
次に、取引先や関係者の調査から芋づる式に対象となるケースです。ある事業者の税務調査で発覚した取引先リストから、その取引先の申告状況が確認されることがあります。
また、高額所得者や特定の業種は調査対象になりやすい傾向があります。不動産投資、FX取引、暗号資産取引、インターネットビジネスなどは、申告漏れが多い分野として重点的に監視されています。
過去に申告漏れがあった方も、再度調査を受けやすくなります。税務署は過去の記録を保管しており、一度問題があった納税者は定期的にチェックされる可能性が高まります。
税務調査の通知は通常、事前に連絡がありますが、現金商売や証拠隠滅の恐れがある場合は、予告なしに調査が入ることもあります。
調査が入った場合、帳簿書類や領収書などの確認が行われ、申告内容の正確性が検証されます。この時点で申告漏れが発覚すれば、修正申告とペナルティの支払いが必要になります。
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確定申告をしないことで損をする意外なデメリット
確定申告の時期になるとよく聞かれるのが「確定申告しないとどうなるの?」という質問。ただ、そもそも確定申告をしなくてもいい人もいます。
— おかべ|公認会計士・税理士 (@0ffcial_0kabe) March 14, 2025
・年末調整済みの会社員やパートアルバイト
・公的年金収入が400万円以下の年金受給者
・利益が48万円以下の場合の個人事業主
また、義務はありませんが
ペナルティだけでなく、確定申告をしないことで本来得られるはずの利益を失う可能性があります。見落としがちなデメリットを確認しましょう。
本来受け取れるはずの還付金を失う
確定申告は税金を納めるためだけのものではありません。払いすぎた税金が戻ってくる還付申告という側面もあります。
会社員の方でも、医療費が年間10万円を超えた場合や、住宅ローンを組んで初年度の方は、確定申告をすることで税金が還付される可能性があります。医療費控除だけで数万円の還付を受けられることも珍しくありません。
ふるさと納税をワンストップ特例制度を使わずに行った場合も、確定申告が必要です。申告しなければ、寄付金控除を受けられず、実質的に損をすることになります。
また、年の途中で退職して年末調整を受けていない方は、源泉徴収された税額が過大になっている可能性が高いです。確定申告をすれば、多くの場合で還付を受けられます。
フリーランスや個人事業主の方も、取引先で源泉徴収された金額が実際の税額より多ければ、申告することで差額が還付されます。
還付申告は過去5年分まで遡って行うことができます。申告していなかった年度でも、まだ間に合う可能性があるので、該当する方は確認してみましょう。
控除が使えず税金を多く払う可能性
確定申告をしないと、様々な控除を受けられず、結果として税金を多く払うことになります。
生命保険料控除、地震保険料控除、小規模企業共済等掛金控除など、支払った保険料に応じて控除を受けられる制度があります。これらは確定申告をしなければ適用されません。
扶養控除や配偶者控除も重要です。親を扶養に入れられる状況にあるのに申告していなければ、控除を受け損ねます。特に、親が70歳以上の場合は老人扶養親族として控除額が大きくなります。
個人事業主の方であれば、青色申告特別控除が使えます。最大65万円の控除を受けられますが、期限内に申告しなければこの控除は受けられません。期限後申告では青色申告特別控除が10万円に減額されてしまいます。
また、事業所得や不動産所得で赤字が出た場合、他の所得と損益通算することで税負担を軽減できます。しかし、申告しなければこの制度も使えず、本来払わなくてよい税金を支払うことになります。
iDeCoやNISAなどの資産運用をしている方も、確定申告が必要なケースがあります。特にiDeCoは全額所得控除の対象となるため、申告しないと大きな節税効果を逃すことになります。
住宅ローンや賃貸審査への影響
確定申告をしていないことは、社会的信用にも影響を及ぼします。特に大きな影響が出るのが、住宅ローンや賃貸契約の審査です。
住宅ローンの審査では、所得証明書の提出が必須です。この証明書は確定申告書の控えや納税証明書で代替できますが、申告していなければこれらの書類を用意できません。
金融機関は継続的な収入と返済能力を重視します。申告がないということは、正式な収入証明ができないということであり、審査で不利になるか、最悪の場合は審査に通らないこともあります。
賃貸契約でも同様の問題が生じます。特に保証会社を利用する場合、収入証明書の提出を求められることが一般的です。申告していなければ収入を証明できず、入居を断られる可能性があります。
個人事業主やフリーランスの方は特に注意が必要です。会社員であれば源泉徴収票で収入を証明できますが、自営業の場合は確定申告書が主要な収入証明書となります。
また、子どもの奨学金申請や保育園の入園手続きでも、所得証明書が必要になることがあります。これらの手続きで申告していないことが発覚すれば、不利益を被るのは自分だけでなく家族にも及びます。
住民税・国民健康保険料への影響
確定申告をしていないと、所得税だけでなく住民税や国民健康保険料にも影響が出ます。
住民税は前年の所得をもとに計算されます。確定申告をしていなければ、市区町村は正確な所得を把握できず、住民税を正しく計算できません。後から申告した場合、追加で住民税を納付することになり、場合によっては延滞金も発生します。
逆に、本来は控除を受けられるのに申告していないため、住民税を多く払いすぎている可能性もあります。医療費控除や寄付金控除などは住民税にも適用されるため、申告しないことで損をしているケースは少なくありません。
国民健康保険に加入している方は、保険料の計算にも影響します。国民健康保険料は前年の所得に基づいて算定されるため、確定申告をしていないと正確な保険料が計算できません。
特に問題なのは、所得が少ない方です。国民健康保険には所得に応じた減免制度がありますが、確定申告をしていなければこの減免を受けられません。結果として、本来より高い保険料を支払うことになります。
また、所得証明書が発行できないことで、各種公的支援や給付金の申請ができない場合もあります。コロナ禍での給付金や、自治体独自の支援制度などは、所得証明書の提出が条件となっていることが多いです。
住民税の申告は確定申告とは別の手続きですが、確定申告をしていれば自動的に市区町村にも情報が送られるため、別途住民税の申告をする必要はありません。
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期限を過ぎてしまった、または申告を忘れていたことに気づいた場合でも、適切に対処すればペナルティを最小限に抑えられます。
期限後でも確定申告はできる
確定申告の期限を過ぎてしまっても、申告すること自体は可能です。これを期限後申告といいます。
期限後申告は、確定申告期限後いつでも行うことができます。気づいた時点で速やかに申告することが重要です。時間が経てば経つほど、延滞税が増えていくためです。
申告方法は通常の確定申告と基本的に同じです。確定申告書に必要事項を記入し、税務署に提出します。e-Taxを利用したオンライン申告も可能です。
期限後申告の場合、申告書の余白に「期限後申告」と赤字で記載することが推奨されています。また、なぜ期限内に申告できなかったのか、理由を簡単に添え書きしておくと良いでしょう。
提出後、税務署から納付書が送られてきます。本税に加えて、無申告加算税と延滞税が記載されているので、速やかに納付しましょう。
なお、還付申告の場合は5年間遡って申告できます。還付を受けるだけであれば、期限を気にせず申告できるので、該当する方は必ず申告しましょう。
必要な書類は通常の確定申告と同じです。源泉徴収票、控除証明書、収支内訳書や青色申告決算書など、申告に必要な書類を揃えて提出します。
自主的に申告した場合のペナルティ軽減
税務署から指摘を受ける前に自主的に期限後申告をすれば、ペナルティが大幅に軽減されます。
無申告加算税は通常15%から20%ですが、税務調査の通知を受ける前に自主的に申告すれば5%から10%に軽減されます。これは非常に大きな差です。
さらに、正当な理由がある場合は、無申告加算税が全額免除されることもあります。正当な理由とは、災害、病気、交通・通信の途絶などのやむを得ない事情です。
延滞税についても、正当な理由があれば全部または一部が免除される可能性があります。こちらも税務署に事情を説明し、認められれば免除されます。
自主的に申告する際は、できるだけ正確に申告することが重要です。後から修正が必要になると、さらにペナルティが課される可能性があります。不明な点があれば、税理士に相談するか、税務署の窓口で確認しましょう。
また、申告と同時に納税することも重要です。申告だけして納税を後回しにすると、延滞税が増え続けてしまいます。資金繰りが厳しい場合は、税務署に相談することで分割納付が認められることもあります。
過去複数年分の申告漏れがある場合は、まとめて申告することも検討しましょう。一度に複数年分を申告することで、税務署に誠意を示すことができ、処分が軽くなる可能性があります。
税務署から連絡が来る前にすべき行動
税務署から連絡が来る前に、自分で申告漏れに気づいた場合は、できるだけ早く行動を起こしましょう。
まず、申告が必要かどうかを確認します。会社員で副業収入が20万円以下であれば申告不要ですが、それ以外の場合は基本的に申告が必要です。不明な場合は税務署に電話で確認できます。
次に、必要な書類を揃えます。源泉徴収票、支払調書、領収書、帳簿など、申告に必要な資料をすべて集めましょう。紛失している場合は、発行元に再発行を依頼します。
確定申告書の作成は、国税庁の確定申告書等作成コーナーを利用すると便利です。画面の指示に従って入力するだけで、自動的に税額が計算されます。
自分で作成するのが難しい場合は、税理士に依頼することも検討しましょう。費用はかかりますが、正確な申告ができ、ペナルティのリスクを最小限に抑えられます。
申告書が完成したら、できるだけ早く税務署に提出します。郵送でも持参でもe-Taxでも構いません。提出したら、納付書が送られてくるのを待ち、届き次第速やかに納税します。
この一連の流れを、税務署から連絡が来る前に完了させることが、ペナルティを最小限に抑える最善の方法です。
不安な場合に相談できる窓口
確定申告について不安や疑問がある場合、相談できる窓口がいくつかあります。
最も基本的なのは、所轄の税務署です。税務署には相談窓口があり、電話や対面で相談できます。確定申告期間中は特に混雑しますが、それ以外の時期であれば比較的スムーズに相談できます。
国税庁の電話相談センターも便利です。各地域の国税局や税務署に電話をかけると、自動音声で電話相談センターに転送されます。一般的な税務相談に無料で応じてくれます。
税理士に相談するのも確実な方法です。費用はかかりますが、個別の状況に応じた専門的なアドバイスを受けられます。初回相談を無料で行っている税理士事務所も多いので、まずは問い合わせてみましょう。
税理士会の無料相談会も定期的に開催されています。各地の税理士会が主催する相談会では、予約制で税理士に無料で相談できます。確定申告期間前後は特に多く開催されています。
市区町村の税務相談窓口も利用できます。住民税に関する相談はもちろん、確定申告についても基本的な相談に応じてくれます。役所の税務課に問い合わせてみましょう。
青色申告会や商工会議所も、会員向けに税務相談や記帳指導を行っています。個人事業主の方は、これらの団体に加入することで、日常的に税務のサポートを受けられます。
オンラインでの情報収集も有効です。国税庁のホームページには、確定申告に関する詳しい情報やよくある質問がまとめられています。また、確定申告ソフトの多くは、サポート窓口を設けています。
どの窓口を利用する場合も、以下の情報を事前に整理しておくとスムーズです。
- 自分の職業や収入の種類
- おおよその年間収入額
- 経費の有無と金額
- 受けたい控除の種類
- 過去の申告状況
特に、過去に申告していない年度がある場合は、その旨を正直に伝えましょう。隠さずに相談することで、適切なアドバイスを受けられます。
相談する際は、メモを取りながら話を聞くことをおすすめします。税務の話は専門用語も多く、後で見返せるようにしておくと安心です。
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確定申告をしないとどうなる:まとめ
確定申告をしないことは、想像以上に多くのリスクとデメリットを伴います。
金銭的なペナルティとして、無申告加算税や延滞税が課され、悪質と判断されれば重加算税や刑事罰の対象にもなります。また、本来受け取れる還付金を失ったり、各種控除が使えなかったりと、経済的な損失も大きくなります。
さらに、住宅ローンの審査や賃貸契約、国民健康保険料の計算など、生活のさまざまな場面で不利益を被る可能性があります。
税務署は法定調書や金融機関の情報、取引先からの情報など、多角的に収入を把握しています。「少額だから」「副業だから」といった理由でバレないと考えるのは危険です。
もし期限を過ぎてしまった場合や、申告していない年度があることに気づいた場合は、できるだけ早く自主的に申告しましょう。税務署から指摘を受ける前に自主申告すれば、ペナルティは大幅に軽減されます。
不安な場合は、税務署や税理士、税理士会の無料相談会など、さまざまな相談窓口を活用できます。一人で抱え込まず、専門家のアドバイスを受けることが重要です。
確定申告は義務であると同時に、自分の権利を守るための手続きでもあります。適切に申告することで、不要なペナルティを避け、受けられる控除や還付を確実に受け取ることができます。
まだ申告していない方は、今からでも遅くありません。必要な書類を揃え、速やかに申告手続きを進めましょう。
- 確定申告が必要な人とは?自分が対象かすぐ分かる判断基準と申告が必要になる条件を解説
- 確定申告はいくらから必要?収入・所得の違いと申告が必要な金額をわかりやすく解説
- 確定申告はいつから始まる?申告期間・準備開始時期・ケース別スケジュールをわかりやすく解説
最後までお読み頂きましてありがとうございました。(^^♪















