全国にあった特攻基地一覧！旧日本軍の出撃拠点と現在の慰霊地をたどる

はじめに

太平洋戦争末期、日本各地に「特攻基地」が設置されました。
　この記事では、特攻出撃が行われた全国の主な特攻基地の一覧を地域ごとに紹介し、現在の慰霊施設や平和記念館についても詳しく解説します。

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特攻とは何だったのか？

引用元：unsplash

特攻の概要と起源

「特攻（特別攻撃隊）」は、太平洋戦争末期に旧日本軍が行った戦法で、搭乗員が生還を前提としない攻撃任務です。特攻は主に航空機によって行われましたが、他にも人間魚雷「回天」や特攻艇「震洋」なども存在しました。

• 初の航空特攻：1944年10月 フィリピン・レイテ湾海戦
  
• 主な対象：アメリカ軍の艦船、特に空母

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全国の特攻基地一覧と特徴

鹿児島県：特攻の出撃拠点が集中

知覧飛行場（陸軍）

• 現在：知覧特攻平和会館
  
• 出撃回数：約439回（陸軍最大規模）
  
• 特徴：沖縄戦への出撃拠点
  

万世飛行場（陸軍）

• 現在：万世特攻平和祈念館
  
• 特徴：若手搭乗員が多く出撃した
  

鹿屋航空基地（海軍）

• 現在：鹿屋航空基地資料館（海上自衛隊）
  
• 出撃回数：約130回以上（海軍最大規模）

宮崎県：大刀洗からの移設で注目

宮崎飛行場（海軍）

• 現在：記念碑のみ現存
  
• 特徴：九州南部の臨時特攻拠点
  

都城飛行場（陸軍）

• 現在：都城特攻基地慰霊碑
  
• 特徴：南九州の補助飛行場

熊本県・沖縄県：補助・中継拠点

健軍飛行場（熊本県）

• 現在：自衛隊熊本駐屯地
  
• 特徴：中継基地として使用
  

与那原・北飛行場（沖縄県）

• 特徴：短期間の運用、海軍機が一部使用

その他の特攻関連基地（関東〜九州）

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特攻隊員の訓練と心理

訓練内容と精神教育

特攻隊に選ばれた若者たちは、短期間で飛行訓練を終えた後に、精神教育（国家・忠義）を強化された上で実戦投入されました。

• 訓練期間：数ヶ月〜半年未満
  
• 精神教育：靖国神社への祈願、遺書の作成、教官による説得

遺書や手紙に見る心情

知覧・鹿屋・万世などの資料館では、特攻隊員が家族へ宛てた遺書や手紙が展示されています。多くは、「親孝行できなかったことへの謝罪」「祖国を守る決意」「妹や弟への励まし」など、心を打つ内容です。

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現在の慰霊碑・記念館めぐり

知覧特攻平和会館（鹿児島県南九州市）

• 展示内容：遺書、遺影、搭乗機模型、特攻映像
  
• 年間来館者数：約50万人
  
• URL：https://www.chiran-tokkou.jp

鹿屋航空基地資料館（鹿児島県鹿屋市）

• 管理：海上自衛隊
  
• 特徴：海軍特攻の中心展示あり、零戦の実機あり
  
• URL：https://www.kagoshima-kankou.com/guide/10330

万世特攻平和祈念館（南さつま市）

• 規模は小さいが、搭乗員の人間味あふれる展示が特徴
  
• URL：https://www.kagoshima-kankou.com/guide/10826

徳山回天記念館（山口県周南市）

• 特攻潜水兵器「回天」の詳細展示
  
• 特徴：海中からの特攻の歴史を知る貴重な施設
  
• URL：https://www.city.shunan.lg.jp/site/kaiten/

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特攻の歴史を学ぶ意義とは

過去の悲劇を未来への平和につなぐ

特攻という戦法は、戦略的には効果が限られ、人命の極端な犠牲を伴った悲劇と評価されています。しかし、特攻に動員された若者たち一人一人には、故郷や家族、友人との深い絆がありました。

慰霊と教育の両立を

現代では、特攻の歴史を「ただの戦争美化」とせず、人権教育や平和教育の視点で学び直す取り組みが求められています。

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全国にあった特攻基地：まとめ

全国には数十か所の特攻基地が存在し、特に鹿児島県を中心に陸海軍それぞれの出撃拠点が集中していました。

現在では、その多くが資料館や慰霊碑として保存され、私たちが戦争の歴史に触れ、平和について考える貴重な場所となっています。

特攻を歴史の一部として正しく理解し、二度と悲劇を繰り返さないようにすることが大切です。

最後までお読み頂きましてありがとうございました。(^^♪