北朝鮮「暴風軍団」とは?ロシア・ウクライナ戦争で注目される精鋭特殊部隊の実態

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はじめに

北朝鮮の特殊作戦部隊「暴風軍団」が、ロシア・ウクライナ戦争への参戦により国際的な注目を集めています。

この部隊は、正式名称を「軽歩兵教導指導局」(TUGB:Training Unit Guidance Bureau)と呼び、北朝鮮軍の特殊作戦能力の中核を担う精鋭部隊として知られています。

暴風軍団の歴史と変遷

暴風軍団の起源は1966年にまで遡ります。当初は第283部隊として設立され、その後第124部隊を経て、1969年に特殊第8軍団として再編成されました。

1983年には現在の軽歩兵教導指導局(TUGB)として確立され、2010年には第11軍団という別称も与えられています。

平安南道徳川市に司令部を置くこの部隊は、その規模と能力から北朝鮮軍の特殊作戦における重要な位置を占めています。

組織構造と特殊能力

3つの主要部隊編成

  1. 軽歩兵部隊(ポンゲ/稲妻)
  • 中隊・小隊規模でのコマンド作戦を主任務とする
  • 重要施設の確保や後方撹乱任務を担当
  • 作戦範囲は韓国前方30~70km圏内
  • 約38,500名の兵力を保有
  1. 狙撃部隊(ピョラク/雷)
  • より小規模かつ特殊な作戦を担当
  • 空軍・海軍との連携による破壊工作も実施
  • 戦略目標に対する情報収集や破壊工作を担当
  • 総兵力約28,000名
  1. 航空陸戦部隊(ウレ/雷)
  • An-2小型輸送機などを活用したエアボーン作戦を実施
  • 3個旅団、約10,500名で構成

最近の活動と国際的影響

ロシア・ウクライナ戦争への参戦

2024年、暴風軍団の部隊員がロシア軍に協力するためウクライナに派遣されましたが、現代戦における新たな脅威に直面することとなりました。

特に、ウクライナ軍が運用するFPVドローンによる攻撃は、従来の戦術では対応が困難な新しい戦闘様式を示しています。

現代戦における課題

暴風軍団は、その歴史的な特殊作戦能力にもかかわらず、ドローンなどの最新技術を活用した現代戦において、深刻な課題に直面しています。特に、以下の点が指摘されています:

  • FPVドローンによる精密攻撃への対応の困難さ
  • 従来の特殊作戦戦術の有効性の低下
  • 新しい戦場環境への適応の必要性

暴風軍団とは:まとめ

暴風軍団は、北朝鮮軍の特殊作戦能力を象徴する部隊として長年の歴史を持ちますが、現代の戦場における新たな技術や戦術への適応が求められています。

ロシア・ウクライナ戦争への参戦は、従来型の特殊部隊が直面する課題を浮き彫りにすると同時に、軍事技術の進化が戦場をどのように変えているかを示す象徴的な例となっています。

今後、暴風軍団がこれらの課題にどのように対応し、進化していくのか、国際社会の注目が集まっています。

最後までお読み頂きましてありがとうございました。(^^♪

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