はじめに
メジャーリーグベースボール(MLB)の数ある賞の中でも、ハンク・アーロン賞は打者にとって特別な栄誉の一つです。
本記事では、ハンク・アーロン賞の概要、投票システムの変遷、歴代受賞者を詳しくご紹介します。
目次
ハンク・アーロン賞とは?
大谷翔平選手の2024年のタイトル・表彰
— HiT / MLB日本人選手速報 (@hitotonoya1_00) November 15, 2024
🏆本塁打王
🏆打点王
🏆シルバースラッガー賞
🏆オールMLBファーストチーム
🏆エドガー・マルティネス賞
🏆ハンク・アーロン賞
残すは大本命の2年連続3度目のMVP!
発表は1週間後の日本時間11/22(金)🔥#大谷翔平 #ドジャース pic.twitter.com/pvdatxInQE
設立の背景
ハンク・アーロン賞は、1999年に設立されました。
この年は、伝説の打者ハンク・アーロンがベーブ・ルースの通算本塁打記録を塗り替えてから25周年を迎える年でもありました。
MLBは、この記念すべき節目を祝うために、打撃で最も優れた選手を讃える新たな賞を設けました。
対象選手
ハンク・アーロン賞は、アメリカンリーグ(AL)とナショナルリーグ(NL)から、それぞれその年の最優秀打者を1名ずつ選出します。
打率、本塁打、打点といった打撃成績が評価基準となります。
ハンク・アーロン賞の投票システム
初年度のポイント制(1999年)
賞の創設当初は、選手の成績(安打、本塁打、打点)にポイントを割り振り、その合計点で受賞者を決定していました。
しかし、このシステムは翌年には廃止されました。
2000年~2002年:解説者による投票
2000年からは、各チームのラジオやテレビの解説者・実況キャスターが投票を行う形式に変更されました。以下のルールが適用されました。
- 1位票:5ポイント
- 2位票:3ポイント
- 3位票:1ポイント
合計ポイントで最も高い選手が受賞する仕組みです。
2003年:ファン投票の導入
2003年から、MLB公式サイトでのファン投票が導入されました。解説者の投票が70%、ファン投票が30%という比率で受賞者を決定する方式です。
2004年~2006年:2段階選考の開始
この期間では、選考が2段階に分けられました。
- 各チームから3人の候補が選出され、ファン投票により各チーム1名に絞られる。
- 最終候補30名をMLBの委員会がさらに6名に絞り、最終的な受賞者は再びファン投票で決定。
2009年以降:ほぼ完全なファン投票制
2009年以降は、MLB公式サイトでのファン投票が主導的な役割を果たしています。委員会による選定が廃止され、ファンの声が直接反映されるようになりました。
歴代受賞者のハイライト
初代受賞者(1999年)
- ナショナルリーグ:サミー・ソーサ(シカゴ・カブス)
- アメリカンリーグ:マニー・ラミレス(クリーブランド・インディアンス)
サミー・ソーサは本塁打63本、マニー・ラミレスは打点165と、当時のMLBを代表するスラッガーたちが栄冠を手にしました。
注目の複数回受賞者
- バリー・ボンズ(3回受賞):彼の圧倒的な打撃力が際立ち、2001年にはシーズン本塁打記録73本を達成しました。
- アレックス・ロドリゲス(4回受賞):テキサス・レンジャーズとニューヨーク・ヤンキースで輝かしい成績を残しました。
日本人選手の受賞
- 大谷翔平(2023年・2024年):ロサンゼルス・エンゼルス、ロサンゼルス・ドジャースでそれぞれ受賞。2024年には本塁打54本、打点130と自己最高成績をマークしました。
ハンク・アーロン賞の意義とファンへの影響
ハンク・アーロン賞は、ファンの意見が大きく反映される賞として、MLBファンの間で非常に人気があります。
オンライン投票の仕組みにより、ファンが自分の好きな選手を応援できる点が大きな特徴です。
また、この賞は打撃力にフォーカスしているため、毎シーズンの打者たちの活躍を振り返る貴重な指標ともなっています。
ハンク・アーロン賞 まとめ
ハンク・アーロン賞は、MLBの打者たちにとって名誉ある賞であり、その選出方法や受賞者の活躍は毎年話題になります。
特に、ファン投票の仕組みが強調されていることで、ファンと選手の結びつきが強く感じられる賞です。
これからもMLBの歴史に刻まれる名プレーヤーたちが、ハンク・アーロン賞を通じて評価されていくことでしょう。毎年の受賞者にもぜひ注目してみてください!
最後までお読みいただきましてありがとうございました。(^^♪