はじめに
自衛隊のミサイル保有数って、ちょっと気になりますよね。
実は、自衛隊が保有するミサイルの数は、防衛省の公表データや専門家の分析によると、数百発以上に上ると推定されています。
弾道ミサイルは保有していないものの、各種の防空ミサイル・対艦ミサイル・対地攻撃能力を持つ精密誘導兵器を多数配備しています。
本記事では、自衛隊が保有するミサイルの種類、配備状況、そして今後の導入予定を含めて詳しく解説します。
自衛隊のミサイル保有方針とは

引用元:unsplash
憲法上の制約と専守防衛
自衛隊は日本国憲法第9条の下、「専守防衛」の立場を堅持しており、弾道ミサイルのような攻撃的兵器は保有していません。現在保有しているのは防衛目的に限定された迎撃用・対艦・対空・一部の対地ミサイルです。
ミサイル防衛との関係
北朝鮮などの弾道ミサイルの脅威に対応するため、自衛隊は多層的なミサイル防衛網を整備しており、PAC-3やSM-3、さらにイージス・アショア代替システムの開発が進行中です。
自衛隊が保有する主なミサイルの種類と数
防空ミサイル
PAC-3(パトリオット)
- 推定保有数:約120発以上
- 用途:弾道ミサイル・航空機迎撃
- 配備部隊:航空自衛隊高射群
SM-3
- 推定保有数:非公開(数十発以上と推定)
- 用途:大気圏外での弾道ミサイル迎撃
- 搭載艦:こんごう型・あたご型イージス艦
03式中距離地対空誘導弾(中SAM)
- 推定保有数:数百発
- 用途:航空機・巡航ミサイル迎撃
- 配備部隊:陸上自衛隊
対艦ミサイル
88式地対艦誘導弾
- 推定保有数:数百発
- 用途:上陸作戦阻止
- 配備部隊:陸上自衛隊の沿岸防衛部隊
12式地対艦誘導弾
- 推定保有数:生産中(2025年度末までに拡充予定)
- 特徴:射程が200km以上に延長、GPS誘導能力向上
対地・巡航ミサイル
長射程巡航ミサイル(トマホーク導入予定)
- 導入数:2026年度までに約400発予定(トマホーク)
- 目的:敵ミサイル基地などの攻撃
- 配備予定:護衛艦・潜水艦
12式地対艦誘導弾(対地型への改良)
- 射程:最大1,000kmへ改良中
- 配備開始:2026年度以降予定
具体的な配備状況と演習
陸上自衛隊のミサイル配備
- 北海道、九州、南西諸島などに重点配備
- 有事を想定した「島嶼防衛演習」での実戦訓練
航空自衛隊
- PAC-3は全国の高射部隊に展開済み
- 「統合防空ミサイル演習」にて発射試験も実施
海上自衛隊
- イージス艦8隻がSM-3およびSM-6などを搭載
- ミサイル防衛システムの中核を担う
今後のミサイル装備拡充計画
トマホーク導入とスタンド・オフ防衛能力
- アメリカからのトマホークミサイル購入が決定
- 2026年までに400発以上を導入予定
- 敵基地反撃能力の確保として重要視
国産長射程ミサイルの開発
- 12式地対艦誘導弾の改良型
- ハイブリッド推進・衛星誘導の採用
- 2030年以降の配備が想定される
ミサイル保有に対する国内外の評価
国内の議論
- 「敵基地反撃能力」保有に対して賛否あり
- 政府は「抑止力の強化」と説明
国際社会の反応
- 日米同盟強化の一環として歓迎の声
- 中国・北朝鮮は懸念を示す
自衛隊のミサイル保有数:まとめ
自衛隊は、専守防衛の原則のもとで防空・対艦・対地用ミサイルを数百発単位で保有しており、
今後は長射程巡航ミサイル「トマホーク」などの導入も控えています。
国内の議論はあるものの、抑止力強化と多層的な防衛態勢の確立を目的とした装備拡充が続いています。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。(^^♪
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