はじめに
東京にある主な駐屯地一覧と、その目的や役割・特徴・規模について、ご紹介します。
この記事では、東京都内およびその周辺にある主な陸上自衛隊の駐屯地—市ヶ谷、朝霞、練馬、十条、小平、立川(東立川含む)を取り上げ、それぞれの目的・役割・特徴・規模を解説します。
東京首都圏の防衛と支援を担う各駐屯地の構造や配置を一目で把握できる内容です。
駐屯地とは?その目的と配置の意義

引用元:unsplash
陸上自衛隊駐屯地は、平時から組織的な部隊駐在を行う防衛拠点であり、災害時の即応拠点や訓練基地としても活用されます。全国には約160カ所あり、首都圏を含む東部方面隊が約34か所を管理しています。
東京にある主な駐屯地一覧
以下は、東京都および近郊に所在する主要駐屯地です。それぞれの目的・役割・特徴・規模を整理しました。
市ヶ谷駐屯地(新宿区)
- 目的・役割:防衛省本省、自衛隊統合幕僚監部、陸海空の幕僚監部が集約され、日本の防衛中枢として機能。
- 特徴・規模:自衛隊司令命令系統の中心、愛国者ミサイル配備や無線鉄塔、高層建造物を備えています。
朝霞駐屯地(練馬区・朝霞市ほか)
- 目的・役割:東部方面総監部および陸上総隊司令部が駐在、東京・関東エリアの司令中心地。
- 特徴・規模:広さ約91ヘクタール。訓練場が隣接し、1964年および2020年東京オリンピックの射撃競技の会場として使用された歴史もあります。
練馬駐屯地(練馬区)
- 目的・役割:第1師団司令部と第1普通科連隊(歩兵)が駐屯、東京23区警備を担当。
- 特徴・規模:第1普通科連隊は約3,120名規模で首都圏警備にあたる主力部隊です。
十条駐屯地(北区)
- 目的・役割:後方支援基地として、陸・海・空自衛隊の補給・装備統制機能を担う拠点。
- 特徴・規模:補給統制本部などが入居。他に北区と大規模水害時の避難協定を結ぶなど地域との連携機能も強化中です。
小平駐屯地(小平市)
- 目的・役割:東部方面隊の教育訓練・後方支援機能を担当する中継基地。
- 特徴・規模:方面隊内に位置し、教育訓練基地として重要な役割を担います。
立川・東立川駐屯地(立川市)
- 目的・役割:災害派遣や航空支援の拠点。東立川には飛行ゾーンを備えたヘリ基地あり。
- 特徴・規模:東京都唯一の飛行場機能を持つ駐屯地。昭和記念公園に隣接し、災害時の広域移動や救援活動が可能です。
東部方面隊管轄:東京都内の駐屯地一覧 🗾
- 朝霞駐屯地(練馬区・朝霞市・和光市・新座市)
- 練馬駐屯地(練馬区)
- 十条駐屯地(北区)
- 三宿駐屯地(世田谷区)
- 目黒駐屯地(目黒区)
- 用賀駐屯地(世田谷区)
- 小平駐屯地(小平市)
- 東立川駐屯地(立川市)
- 立川駐屯地(立川市)
- 市ヶ谷駐屯地(新宿区)
✅ 補足情報
- 東部方面隊は、東京・埼玉・神奈川・千葉・茨城・群馬・栃木・山梨・静岡(東部)の各県で駐屯地を展開しており、東京域内には上記の10ヶ所が含まれます。
- 例として、朝霞駐屯地には東部方面隊司令部など中枢部隊が駐在しており、十条駐屯地は3自衛隊共用の後方支援拠点として機能しています。
なぜ東京都にこれだけ多くの駐屯地があるのか?
東京首都圏は国家中枢が集中する地域であり、首都防衛、災害対応、広域支援体制の整備が不可欠です。
市ヶ谷や朝霞には、自衛隊の中枢指揮系統が集中し、練馬・十条は師団・補給支援の中核、立川は航空含む即応体制を整えています。これにより首都圏の迅速かつ包括的な対応体制が構築されています。
東京にある主な駐屯地一覧:まとめ
東京及び周辺には市ヶ谷、朝霞、練馬、十条、小平、立川(東立川含む)の6〜7か所の主要陸上自衛隊駐屯地があり、
防衛司令機能・師団指揮・補給後方支援・災害対処航空支援などそれぞれ専門性と規模を持っています。
これらは相互に連携することで、首都圏における防衛体制の要となっていると言えます。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。(^^♪
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