非常戒厳宣言で部隊員は被害者—第707特殊任務団長、指揮官の責任

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はじめに

韓国の政治情勢が緊迫する中、2024年12月3日に尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が突如発表した「非常戒厳宣言」により、国内は大きな波紋を広げています。

この宣言に伴い、特に注目を浴びたのが第707特殊任務団の部隊員たちです。

彼らは、金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官の指示の下、国会に投入されるという極端な措置を取られました。

しかし、特殊部隊の団長であるキム・ヒョンテ大領(大佐)は、部隊員たちを「被害者」とし、指揮官としての責任を全うする意向を表明しています。

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非常戒厳宣言と第707特殊任務団の役割

2024年12月3日、尹大統領は「非常戒厳宣言」を発表し、これに伴い第707特殊任務団をはじめとする特殊部隊が国会に投入されました。

この特殊部隊は、軍事的に高度な訓練を受けた部隊であり、通常は極めて限定的な状況でのみ活躍します。

しかし、非常戒厳という状況下で、国会への突入が命じられたことは異例の事態でした。

この状況に対し、キム・ヒョンテ団長は、部隊員たちが金前国防部長官の指示によって利用された「被害者」であると強調しました。

キム氏は、部隊員に対する責任を全面的に認め、自身が指揮官としての誤りを負うべきだと述べています。

彼は「部隊員には罪がない」とし、「指揮官として無能な指示に従った私が責任を負う」と語りました。

キム団長の決断:責任を全うする覚悟

キム・ヒョンテ団長は記者会見で、「いかなる法的責任が伴うとしても全て私が責任を負う」と述べ、部隊員たちに対して起こった出来事の責任を自ら取る意向を明確にしました。

彼はまた、誤りを犯した軍人としての責任を自ら問い、愛する軍を去る覚悟も表明しています。

この発言は、韓国軍内部での誠実さと責任感を示す一方、非常戒厳宣言の背後にあった政治的な圧力を暗示するものでもあります。

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国会突入の背後にあった政治的圧力

非常戒厳宣言後、国会には緊急の決議案が提出され、議員たちは非常戒厳の解除を求める採決を行いました。

その中で、元特殊部隊司令官がユン大統領から直接電話を受け、「議員を引っ張り出せ」という指示を受けたことが明らかになりました。

この指示は、非常戒厳が解除される前に議会を完全に掌握する意図があったことを示唆しています。

しかし、司令官は多くの人々がけがをしたり、部隊が法的責任を問われる可能性を懸念し、最終的には作戦を中止させたと説明しています。

政治的な混乱と今後の展開

非常戒厳宣言から1週間が経過した今、韓国国内では政治的な混乱が続いています。

キム・ヨンヒョン前国防部長官は、非常戒厳を進言したとして内乱などの疑いで逮捕状が請求されており、今後の裁判所の判断が注目されています。

また、国会では特別検察官を任命する法案が可決され、ユン大統領やキム前国防部長官が捜査対象となる可能性もあります。

与党「国民の力」は、国政の安定を求めて大統領辞任や次期選挙の日程を調整する方針を示し、最大野党「共に民主党」は弾劾を求める動きを強めています。

今後、韓国政治の行方は大きな岐路を迎えることが予想されます。

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非常戒厳宣言とそれに伴う特殊部隊の投入 まとめ

非常戒厳宣言とそれに伴う特殊部隊の投入は、韓国政治史における重要な転換点となりつつあります。

キム・ヒョンテ団長が示した責任の取り方は、軍人としての誠実さと責任感を示す一方、背後に潜む政治的圧力と混乱を浮き彫りにしました。

部隊員が「被害者」であるとのキム団長の発言は、韓国の民主主義と法治主義のあり方について、今後さらに議論を呼び起こすことになるでしょう。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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