はじめに
FA-18戦闘機(正式名称: F/A-18 ホーネット)は、アメリカ海軍と海兵隊が採用した多用途戦闘機として、世界中で広く知られています。
FA-18は航空母艦に対応した設計が特徴で、戦闘機(Fighter)と攻撃機(Attack)の役割を両立する優れた性能を持っています。
本記事では、FA-18戦闘機の歴史、設計、特徴、そしてその活躍について詳しく解説します。
目次
FA-18戦闘機の誕生
米原子力空母「セオドア・ルーズベルト」の飛行甲板では、カタパルトからFA18戦闘機が耳をつんざく轟音とともに発進。わずか2秒で時速約240kmに達する。
— 産経ニュース (@Sankei_news) April 12, 2024
日米韓共同訓練を取材した産経新聞の大竹直樹記者が、その様子を撮影しました。
⬇️詳細なレポート⬇️https://t.co/iQey7yIicr pic.twitter.com/7ba0Qlh3XO
開発背景
FA-18は、1970年代後半にアメリカ海軍が採用した、空母での運用を目的とした多用途戦闘機です。
それまで使用されていたF-4ファントムIIやA-7コルセアIIを置き換えるために、マクドネル・ダグラス(現ボーイング)とノースロップによって共同開発されました。
初飛行は1978年、実戦配備は1983年に開始されました。
主な目的
この機体は以下のような任務を遂行できるよう設計されています:
- 空中戦(制空権確保)
- 地上攻撃(近接航空支援)
- 偵察
- 敵防空網制圧
FA-18戦闘機の設計と特徴
基本構造
FA-18は双発エンジンを採用し、信頼性と推力を両立しています。デルタ翼に近い形状の主翼と、航空母艦での運用に対応する頑丈な脚部が特徴です。
また、フライ・バイ・ワイヤ(電子制御)技術により、高い操縦性を実現しています。
武装
FA-18はさまざまなミサイルや爆弾を搭載できる多用途プラットフォームです。
- 空対空ミサイル: AIM-9 サイドワインダー、AIM-120 AMRAAM
- 空対地ミサイル: AGM-65 マーベリック
- 爆弾: JDAM(GPS誘導爆弾)やレーザー誘導爆弾
さらに、20mmバルカン機関砲(M61A1/A2)を装備しており、近接戦闘にも対応可能です。
アビオニクス
FA-18には高性能レーダーや電子戦システムが搭載されています。初期型はAPG-65レーダーを採用し、後期型ではAPG-73やAESA(アクティブ・フェーズドアレイ)レーダーが搭載されています。
主なバリエーション
F/A-18A/B
初期型で、基本的な空対空および空対地能力を備えています。
F/A-18C/D
改良型で、レーダー性能や電子戦能力が向上しています。夜間任務にも対応可能です。
F/A-18E/F スーパーホーネット
機体サイズが大型化され、航続距離や搭載能力が向上したモデルです。現在でもアメリカ海軍の主力戦闘機として活躍しています。
EA-18G グラウラー
電子戦機として設計された派生型で、敵の防空システムを無力化する任務を遂行します。
FA-18の実戦での活躍
FA-18は、湾岸戦争、アフガニスタン紛争、イラク戦争など、多くの紛争で実戦投入されています。
その多用途性により、制空権確保から地上攻撃まで、さまざまな任務をこなしてきました。
国際的な運用
FA-18はアメリカだけでなく、カナダ、オーストラリア、スイスなどでも運用されています。
各国のニーズに合わせた改良が行われ、多国籍な軍事作戦で重要な役割を果たしています。
FA-18の未来
アメリカ海軍では、次世代機であるF-35CがFA-18の一部を置き換えつつありますが、スーパーホーネットやグラウラーは依然として現役です。また、輸出モデルとしての需要も根強く、今後も各国で運用が続く見込みです。
FA‐18戦闘機とは まとめ
FA-18戦闘機は、その高い信頼性、多用途性、そして長年の実績により、現代の軍用航空機の中でも特に重要な存在となっています。
制空権確保から地上攻撃まで、幅広い任務を遂行できるこの機体は、軍事作戦における真のオールラウンダーと言えるでしょう。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。(^^♪