はじめに
レーザーポインターといえば、多くの人が講義やプレゼンテーションで使用する便利なツールとして知っているでしょう。
しかし近年、この便利な道具が危険な形で使用される事例が相次いでいます。
2024年11月には航空自衛隊の輸送機に照射される事件が発生し、社会問題として大きな注目を集めています。
そこで今回は、レーザーポインターの基本的な用途から、その危険性、法規制まで、改めて詳しく解説していきます。
私たちの身近にあるこの機器について、正しい知識を持ち、安全に使用するために必要な情報をお伝えしていきましょう。
レーザーポインターの基本
出力規制ない“海外製”か…上空約1kmの自衛隊輸送機に『レーザーポインター』の光 照射の危険性と問われ得る罪(東海テレビ) – Yahoo!ニュース https://t.co/FIXhqGZPS3
— 航空情報 AirPlaneInformation (@APInfo_bot) December 16, 2024
レーザーポインターは、主に講義やプレゼンテーションでの指示棒として、また測定や位置決めなどの産業用途で使用される機器です。
しかし、その強力な光線は適切に使用しないと重大な危険をもたらす可能性があります。
危険性と健康被害
中村眼科クリニックの中村富雄院長によると、レーザー光は以下のような危険性があります:
- 網膜までに達する「強い光の束」である
- 網膜にやけどを引き起こす可能性
- 視力低下や失明のリスク
- 一度発生した損傷は回復が困難
法規制と罰則
不適切な使用には、様々な法的責任が伴います:
- 基本的な罪状:
- 暴行罪:2年以下の懲役または30万円以下の罰金
- 傷害罪:15年以下の懲役または50万円以下の罰金
- 傷害致死罪:3年以上20年以下の懲役
- 特殊なケース:
- 威力業務妨害罪
- 道路交通法違反:罰金5万円
- 航空法関連:50万円以下の罰金、重大な場合は3年以上20年以下の懲役
製品規制の現状
2001年以降、日本国内では携帯用レーザーポインターの出力が規制されており、一般的な製品の射程は100~200メートルに制限されています。
しかし、規制のない海外製品がオンラインで流通している実態があり、これが危険な事件の背景となっています。
レーザーポインターとは まとめ
レーザーポインターは適切に使用すれば有用なツールですが、誤った使用は重大な事故や健康被害につながる可能性があります。
製造・販売企業も懸念を示しており、社会全体で適切な使用の啓発が求められています。
責任ある使用と、法規制の理解が、安全な社会づくりには不可欠です。
特に航空機やバスなどへの照射は重大な事故につながる可能性があり、絶対に避けるべき行為です。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。(^^♪