はじめに
最近、働く高齢者にとって嬉しいニュースが届きました。
厚生労働省が、「在職老齢年金制度」の見直しを進めており、月収が62万円を超える高齢者に対する年金の支給額が増える方向で調整が進んでいるのです。
今回は、この新しい制度改正について詳しくご紹介します。
在職老齢年金制度とは?
月収62万円がトレンドに。どうやら満額年金の話らしい。働く高齢者の話。一方では低賃金で働く若者。重く税金がのしかかる中、受け取ることさえ不可能かもしれない年代が毎月年金を支払う…。これが日本ですな。既に64歳以下は詰み(´・ω・`)#月収62万円 #満額年金https://t.co/sBJe0HBoYl pic.twitter.com/TR158HT1rQ
— こたろー@看護師とレイヤーカメラマン📷C105両日 (@shiojima8228im1) November 25, 2024
まず、在職老齢年金制度について簡単に説明します。
この制度は、65歳以上で厚生年金を受け取る高齢者が一定以上の収入を得た場合、その年金額が減額される仕組みです。
現在の基準では、賃金と年金の合計が月50万円を超えると、その超過分の半額が年金から差し引かれます。
しかし、多くの高齢者が「働き損」にならないか心配していることが問題となっています。
そこで、厚生労働省はこの制度の見直しを行い、働く高齢者が年金を減額されることなく、働くインセンティブを高めるための改革を進めているのです。
月収62万円に引き上げられる基準額
今回の見直し案では、月収62万円を超える収入を得ている高齢者に対して、年金減額の基準額を引き上げる方向で調整されています。
これにより、満額年金を受け取ることができる高齢者の人数が大幅に増える見込みです。具体的には、約20万人の高齢者が恩恵を受けることになるとされています。
この改正は、高齢者が働き続けるための大きな支援となり、特に現役世代が引退後も安定した生活を続けられる環境が整うことを意味します。
在職老齢年金の見直し案:3つの選択肢
厚生労働省は、在職老齢年金制度の見直しについて3つの案を提示しています。
- 月収62万円に引き上げ
この案は、満額年金を受け取る高齢者が20万人増えるとされています。最も現実的で、多くの高齢者にとってありがたい変更です。 - 月収71万円に引き上げ
さらに積極的に引き上げる案で、71万円に達すると、さらに27万人の高齢者が満額年金を受け取れることになります。 - 制度廃止
最も大胆な案として、在職老齢年金制度そのものを廃止するという提案もあります。この場合、50万人以上の高齢者が減額なしで年金を受け取れるようになる見込みです。
どの案が最終的に採用されるかは、与党との協議を経て決定され、2025年の通常国会に関連法案として提出される予定です。
高齢者の就労促進と人手不足対策
これらの見直し案の背景には、高齢者の就労促進と人手不足への対応があります。
日本では、高齢化社会が進んでおり、労働力不足が深刻な問題となっています。
高齢者が働き続けることは、経済の活性化や社会保障制度の安定化にも繋がるため、年金制度の見直しは重要な政策となっているのです。
月収62万円とは まとめ
働く高齢者にとって、年金の減額が大きな負担となっていましたが、今回の見直しによって、働き損が解消される可能性が高まります。
月収62万円に引き上げられる基準額は、特に年金を満額受け取っている高齢者にとって嬉しい変更であり、働き続ける意欲を高める効果が期待されます。
今後の法案提出を待ちながら、年金制度の改革がどのように進展していくのか、注目していきましょう。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。(^^♪