はじめに
選挙が近づくと、SNS上で候補者や政党の話題が増えます。選挙に関する意見を発信したり、候補者を応援したりすることが、民主主義の活性化に寄与するのは間違いありません。
しかし、公職選挙法は選挙運動や候補者に関する情報発信に一定のルールを設けており、これを知らずに違反してしまうケースも少なくありません。
この記事では、SNSを利用する際に気をつけるべき公職選挙法のルールをわかりやすく解説します。
特に「やってはいけないこと」に焦点を当てて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
公職選挙法とは?
【悲報】PR会社女社長、「SNS戦略の企画立案等は依頼していない ポスター制作等法で認められたもののみ」と主張する斎藤知事と完全に食い違う仕事内容を暴露し、斎藤知事を公職選挙法疑いに追い込む
— あーぁ (@sxzBST) November 22, 2024
この女社長さん、承認欲求強すぎて斎藤知事を背中から撃ちまくってますやん pic.twitter.com/opLdRMa8yQ
公職選挙法は、日本における選挙の公正性と透明性を確保するための法律です。この法律により、選挙活動や政治的な行為には一定の制限が設けられています。
違反した場合、候補者本人だけでなく、支持者や一般の有権者も罰則を受ける可能性があります。
特に近年、SNSの普及により、インターネット上での選挙運動が注目されています。
2013年に「インターネット選挙運動解禁法」が施行されましたが、これによりSNSを用いた選挙運動が一部解禁されました。
ただし、解禁された内容にもルールが存在し、特に注意が必要です。
SNSでの選挙活動、やっても良いことと悪いこと
やっても良いこと
SNSは「表現の自由」が尊重されるプラットフォームですが、公職選挙法に基づき、以下のような行為は合法とされています。
- 候補者自身が公式アカウントで情報発信をする 候補者や政党が選挙期間中に自身の政策や活動内容を投稿することは認められています。
- 一般有権者が政策について意見を述べる 候補者や政党についての意見をSNSに投稿する行為は、選挙運動ではなく「自由な意思表明」とみなされます。
- 公式な情報のシェアやリツイート 候補者の公式SNSアカウントの投稿をリツイートしたり、シェアすることも認められています。
やってはいけないこと
SNSでの活動が一線を越えると、公職選挙法に抵触する恐れがあります。以下は、やってはいけない代表的な例です。
選挙期間外の「選挙運動」
選挙運動が許されるのは、選挙期間中のみです。選挙期間前に候補者を支持する投稿を行うと、公職選挙法に違反する可能性があります。
たとえば、「○○さんを応援しよう!」といった具体的な支持を表明する投稿は注意が必要です。
未成年者による選挙運動
公職選挙法では、未成年者の選挙運動が禁止されています。SNS上で「○○候補に投票してね」と呼びかけた場合、未成年者であっても違法となることがあります。
なりすまし行為
候補者や政党になりすまして、虚偽の情報を投稿する行為は、名誉毀損や選挙妨害とみなされる可能性があります。
金品を提供しての拡散依頼
SNSでの拡散を目的に「この投稿をシェアするとプレゼントがもらえる」といった形で金品を提供する行為は、選挙運動の買収に該当します。
不特定多数へのメッセージ送信
TwitterのDMやLINEのメッセージ機能を利用して、不特定多数の有権者に「○○候補に投票してください」と送る行為も禁止されています。
違反した場合の罰則
SNSでの選挙活動における公職選挙法違反には厳しい罰則があります。具体例を挙げると以下になります。
- 選挙運動のなりすまし行為:2年以下の懲役または50万円以下の罰金
- 未成年者の選挙運動:親権者が罰則を受ける可能性も
- 虚偽情報の拡散:名誉毀損罪や選挙妨害罪が適用される場合あり
これらの罰則は、選挙の公平性を保つためのものです。知らずに違反してしまった場合でも、罰則の対象となることがあるため、注意が必要です。
SNSを利用する際のポイント
候補者や政党の公式情報を確認する
誤情報を拡散しないようにするため、候補者や政党の公式アカウントからの情報を参考にしましょう。
「選挙運動」と「自由な意見表明」を区別する
「選挙運動」は特定の候補者や政党を推奨する行為を指します。単に政策について意見を述べる場合は、「選挙運動」には該当しないため問題ありません。
投稿内容をよく確認する
投稿内容が公職選挙法に抵触していないか、投稿する前に必ず確認しましょう。特に選挙期間外は慎重に行動する必要があります。
公職選挙法 まとめ
公職選挙法は、選挙を公正に進めるために非常に重要な法律です。SNSは選挙について意見を交換する便利な場ですが、法律に触れる投稿をしてしまうと、意図せず違法行為となる可能性があります。
特に選挙期間中は投稿内容に注意を払い、SNSを賢く活用しましょう。候補者の公式アカウントの情報を拡散したり、自分の意見を適切に述べることで、健全な選挙活動を支える一員になりましょう。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。(^^♪