はじめに
アメリカ海軍の新型通信中継機「E-130J」が話題となっています。
この航空機は、海中に潜む戦略原子力潜水艦との通信を担うTACAMO(Take Charge and Move Out)任務に特化して設計されています。
本記事では、この新型機の特徴や使命、そしてその重要性について詳しく解説します。
E-130Jの誕生背景
【世紀の「傑作輸送機」が”人類滅亡機”に!? アメリカ海軍の新型通信中継機、主契約企業が決定】https://t.co/ehQwuzfWFK
— 乗りものニュース (@TrafficNewsJp) December 22, 2024
E-130Jは、アメリカ海軍の戦略的通信機能を担う次世代機として設計されました。
これまで任務を遂行してきたE-6Bマーキュリーの後継機として、核抑止力の維持や戦略通信の向上を目的に開発されています。
この新型機は、C-130J-30スーパーハーキュリーズをベースに多くの改良が加えられています。その結果、空中での通信能力が飛躍的に向上しました。
E-130Jの主な特徴
- 長波長通信(VLF) E-130Jは、長波長(VLF)通信機材を搭載しています。この技術により、海中の潜水艦とも確実に通信を行うことが可能です。
- EMP(電磁パルス)対策 核爆発によるEMPにも耐えられるよう、特別なシールドが施されています。この技術は、任務遂行時の安全性を高める重要な要素です。
- 通信中継能力 地上司令部との通信を衛星を介して中継する装置が搭載されています。これにより、潜水艦への命令伝達が途切れることなく実現します。
- 高いサイバーセキュリティ サイバー攻撃から通信機能を守るための高度なセキュリティシステムも実装されています。
「人類滅亡機」と呼ばれる理由
E-130Jは、「人類滅亡機」というあだ名がつけられるほど、その任務の重大性が注目されています。
この機体が動き出すのは、核戦争が現実の脅威となった場合です。戦略原子力潜水艦への核ミサイル発射命令を中継する役割を担うため、このような異名が与えられています。
E-130Jの今後の展望
最初のE-130Jは2026年に配備される予定です。既存のE-6Bマーキュリーと並行して運用されることで、アメリカの核抑止力をさらに強化することが期待されています。
また、C-130シリーズの実績を活かした信頼性の高い機体である点も、海軍の期待を集めています。
E-130Jとは まとめ
E-130Jは、アメリカ海軍の戦略的通信を次世代へと導く重要な航空機です。その高い通信能力と安全性は、国防の要として大きな役割を果たします。
今後の運用開始により、アメリカの核抑止力がどのように変化していくのか注目されるところです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。(^^♪