はじめに
ワシントン・ナショナルズの若き有望株、ディラン・クルーズ。米メディア「ファンサイデッド」が2025年シーズンのナショナルリーグ新人王候補として、日本から移籍したドジャースの佐々木朗希投手ではなく、このクルーズ選手を第一候補に推したことで話題となっています。
ルイジアナ州立大学時代に輝かしい記録を残し、2023年のMLBドラフトで全体2位指名を受けた彼は、2024年8月のメジャーデビュー後、わずか31試合の出場ながら12盗塁を記録するなど、その才能の片鱗を見せています。
「令和の怪物」と称される佐々木朗希をしのぐ潜在能力を持つとされるディラン・クルーズとは一体どのような選手なのでしょうか?
目次
MLBが注目する若き才能の全貌
ワシントン・ナショナルズのトッププロスペクト、ディラン・クルーズのダイビングキャッチ🔥
— T (@kgrJYdOYYfARvxC) March 5, 2025
pic.twitter.com/AFchbqmnUz
ディラン・クルーズ(Dylan Gray Crews)は、メジャーリーグベースボール(MLB)界で次世代のスター候補として注目を集める若き才能です。
2002年2月26日生まれの23歳、アメリカ合衆国フロリダ州出身の彼は、現在ワシントン・ナショナルズに所属する右投右打の外野手です。
最近では、米メディア「ファンサイデッド」が2025年シーズンのナショナルリーグ新人王候補として、日本から移籍した佐々木朗希選手ではなく、このクルーズ選手を挙げたことで話題となっています。
輝かしい大学時代の実績
クルーズの才能が最初に広く認められたのは、ルイジアナ州立大学(LSU)での活躍時代でした。
彼は高校卒業後、2020年のMLBドラフトで上位指名が確実視されていたにもかかわらず、ドラフト直前にエントリーを取り下げ、大学進学の道を選びました。
大学1年目となる2021年シーズンでは、右翼手のレギュラーとして63試合に出場し、打率.362、18本塁打、42打点という素晴らしい成績を残しました。
この18本塁打は、マイク・フォンテノーが保持していたLSUの新人最多本塁打記録(17本)を更新する快挙でした。
2年目の2022年シーズンでは中堅手にコンバートされ、62試合で打率.349、22本塁打、72打点を記録。このシーズンの活躍により、サウスイースタン・カンファレンスの最優秀選手賞を受賞しました。
注目のドラフト指名と「令和の怪物」との競争
#佐々木朗希 まさかの落選 米メディアの新人王予想で〝令和の怪物〟をしのぐ逸材とは|東スポWEB https://t.co/BD9Xy7Mfxd
— 東スポ (@tospo_prores) March 7, 2025
史上初の快挙となったドラフト
2023年のMLBドラフトでは、クルーズは全体2位でワシントン・ナショナルズから指名されました。
特筆すべきは、同じルイジアナ州立大学の同級生であるポール・スキーンズ投手が全体1位で指名されたことです。これは、同じ大学から1位と2位が指名されるという史上初の快挙でした。
スキーンズ投手はすでに2024年シーズンでナ・リーグ新人王に輝いており、クルーズも彼に続く活躍が期待されています。
2024年8月にメジャーデビューを果たしたクルーズは、31試合で打率.218、3本塁打、8打点、12盗塁を記録しました。
佐々木朗希との新人王争い
2025年シーズンのナ・リーグ新人王レースでは、日本プロ野球から移籍してきた「令和の怪物」こと佐々木朗希投手(ドジャース)、マット・ショウ(カブス)らが有力候補とされています。
しかし、「ファンサイデッド」は、クルーズの才能と潜在能力に着目し、彼を1位に推しています。
同メディアは「クルーズにはスピードがあり、堅実な守備力を持つ。20本塁打以上を放ち、40盗塁以上を決めれば新人王を受賞するチャンスがある」と分析しています。
また「佐々木やショウが勝っても全く驚かないが、クルーズは2025年に大幅に改善されたナショナルズのチームに貢献する可能性がある」と指摘しています。
クルーズ選手の魅力と特徴:まとめ
多彩な野球スキル
ディラン・クルーズの最大の魅力は、打撃、走塁、守備とバランスの取れた多彩なスキルを持っていることです。
特に走力と盗塁能力は際立っており、31試合という短い出場機会でも12盗塁を記録したことからもその素質がうかがえます。
守備面でも堅実さを評価されており、外野手としての適応力も高いと言われています。右翼手から中堅手へのコンバートもスムーズに行い、大学時代から高い評価を得ていました。
期待される2025年シーズン
2025年シーズンは、クルーズにとって初めてのフルシーズンとなります。ファンサイデッドの予想通り、20本塁打、40盗塁以上の活躍ができれば、佐々木朗希やマット・ショウら強力なライバルがいる中でも、新人王争いの有力候補となるでしょう。
また、ナショナルズはチーム再建の途上にあり、若手選手の活躍が期待されています。クルーズがチームの中心選手として台頭すれば、ナショナルズのシーズン成績にも好影響を与えることになるでしょう。
2025年のMLBシーズンは、大谷翔平のナ・リーグMVP争いとともに、佐々木朗希とディラン・クルーズらの新人王争いにも注目が集まります。
一方は日本の「令和の怪物」、もう一方はアメリカの次世代スター候補。この対決は、MLB全体の視聴率向上にも一役買いそうです。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。(^^♪