はじめに
初めての賃貸契約は、分からないことだらけで不安になりますよね。「何から始めればいいの?」「どんな書類が必要?」「契約までどれくらいかかるの?」——こうした疑問を抱えたまま手続きを進めると、思わぬトラブルに巻き込まれたり、後悔する契約をしてしまったりする可能性があります。
この記事では、賃貸契約の全体の流れから、内見・申し込み・審査の各段階でやるべきこと、必要な書類や初期費用、そして契約時の注意点まで、賃貸契約に関するすべての情報を網羅的に解説します。この記事を読めば、初めての賃貸契約でも自信を持って進められるようになるはずです。
入居後すぐネットを使いたい人は要チェック
賃貸契約の全体の流れをステップで分かりやすく解説
国交省ガチです。賃貸の退去時に"ぼったくり"が多いから『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』を公開中。❶「基本貸主が払う」ハウスクリーニング、鍵交換代。❷「お金の負担なし」経年による壁紙の黄ばみ、畳の日焼け、家具の設置による床のへこみ。貸した人と借りた人の分担表、割合、注意した… pic.twitter.com/sU9hdaFDo9
— とらうぃ🐯お得なセール、お金 (@trawi_site) September 15, 2023
賃貸契約は複数のステップを踏んで進みます。まずは全体像を把握して、今自分がどの段階にいるのかを理解しましょう。
物件探しから入居までの全体スケジュール
賃貸契約の流れは、大きく分けて7つのステップがあります。
**ステップ1:物件探し(1〜2週間程度)**では、インターネットや不動産会社で希望条件に合う物件を探します。家賃や立地、間取りなどの条件を絞り込み、気になる物件をピックアップします。この段階では複数の物件を比較検討し、実際に内見したい物件を3〜5件程度に絞り込みます。
**ステップ2:内見(数日〜1週間程度)**では、不動産会社に連絡して内見の予約を取り、実際に物件を見に行きます。1日に2〜3件見ることも可能ですが、じっくり確認するなら1件ずつがおすすめです。内見では部屋の状態や設備、周辺環境などを細かくチェックします。
**ステップ3:入居申し込み(即日〜数日)**では、気に入った物件が見つかったら、入居申込書を提出します。この時点で入居希望日や契約者情報、連帯保証人情報などを記入します。人気物件の場合は早い者勝ちなので、内見後すぐに申し込むことも珍しくありません。
**ステップ4:入居審査(3日〜1週間程度)**では、大家さんや保証会社による審査が行われます。収入や職業、過去の家賃滞納歴などがチェックされます。この期間は待つしかありませんが、必要書類の準備を進めておくとスムーズです。
**ステップ5:契約手続き(審査通過後〜1週間程度)**では、審査に通過したら重要事項説明を受け、賃貸借契約書に署名・捺印します。最近はオンラインで契約できる物件も増えていますが、対面での契約が一般的です。この段階で初期費用の支払いも行います。
**ステップ6:鍵の受け渡し・入居前準備(契約後〜入居日まで)**では、契約完了後、入居日に鍵を受け取ります。入居前にライフライン(電気・ガス・水道)の開通手続きや、引っ越し業者の手配を済ませておきます。
**ステップ7:入居(契約から2〜4週間後)**では、いよいよ新居への引っ越しです。入居時には室内の状態を写真で記録しておくと、退去時のトラブル防止になります。
全体を通して、物件探しから入居まで約1ヶ月〜1ヶ月半程度が一般的です。繁忙期(1〜3月)はさらに時間がかかることもあります。
内見・申し込み・契約の違いとは?
賃貸の手続きでよく混同されるのが、内見・申し込み・契約の違いです。それぞれ明確に異なる段階なので、理解しておきましょう。
内見は、物件を実際に見学することです。この段階ではまだ何の義務も発生せず、気に入らなければ断ることができます。複数の物件を内見して比較することも一般的で、内見したからといって必ず申し込む必要はありません。内見は無料で、予約すれば誰でも可能です。
申し込みは、この物件に住みたいという意思表示です。入居申込書を提出することで、審査を受ける権利を得ます。申し込んだ段階でも、まだ契約は成立していません。ただし、申し込むと他の人がその部屋に申し込めなくなる「仮押さえ」の状態になります。申し込み自体は通常無料ですが、物件によっては申込金(数万円)を求められることもあります。
契約は、賃貸借契約を正式に締結することです。重要事項説明を受け、契約書に署名・捺印し、初期費用を支払うことで契約が成立します。契約後は、簡単にキャンセルできず、キャンセルする場合は違約金が発生することがあります。契約が成立すると、法的な義務が生じます。
この3つの違いを理解しておくと、どの段階で何ができるのか、どこまで進んだら引き返せないのかが明確になります。
契約完了までにかかる期間の目安
スケジュールを立てる上で、契約完了までにどれくらいの期間が必要かを知っておくことは重要です。
最短の場合は、内見から契約まで1週間程度で完了することもあります。これは、内見当日に申し込み、審査が3日で終わり、その後すぐに契約手続きを進めた場合です。ただし、これは空室が多い時期や、スムーズに進んだ場合の話で、かなりレアなケースです。
一般的な場合は、内見から契約まで2〜3週間程度かかります。内見後数日考えて申し込み、審査に1週間、契約手続きに1週間程度というのが標準的な流れです。特に繁忙期でなければ、この程度のペースで進むことが多いでしょう。
時間がかかる場合は、内見から契約まで1ヶ月以上かかることもあります。審査が長引く、必要書類が揃わない、大家さんの都合で契約日が先になる、といった理由で遅れることがあります。特に、保証人を海外在住の家族に頼む場合や、自営業で収入証明の準備に時間がかかる場合は長引きがちです。
繁忙期(1〜3月)の場合は、通常より1.5〜2倍の時間がかかることを覚悟しましょう。不動産会社も審査も混み合うため、全ての手続きが遅くなります。また、人気物件は即日で埋まってしまうこともあるため、スピード勝負になります。
入居希望日から逆算することが大切です。例えば、4月1日に入居したいなら、遅くとも3月上旬には契約を完了させる必要があります。そこから逆算すると、2月中旬には内見、2月上旬には物件探しを始める、というスケジュール感になります。
余裕を持ったスケジュールを組むことで、焦って妥協した物件を選んでしまうリスクを避けられます。
今どの段階か分かるチェックポイント
賃貸契約の手続き中に、自分が今どの段階にいるのか分からなくなることがあります。以下のチェックポイントで確認しましょう。
物件探し段階では、まだ不動産会社に連絡していない、ネットで物件を見ているだけ、という状態です。この段階では何の義務もなく、自由に検討できます。
内見予約済み段階では、不動産会社に内見の予約を入れた状態です。この段階でも、キャンセルは自由にできます(ただし、マナーとして前日までには連絡すべきです)。
内見完了・検討中段階では、物件を見学し終えて、申し込むかどうか考えている状態です。この段階もまだ自由で、複数の物件を比較検討できます。
申し込み済み・審査待ち段階では、入居申込書を提出し、審査結果を待っている状態です。この段階では、他の物件に申し込むことは通常できません(先に申し込んだ物件をキャンセルすれば可能)。審査中でも、まだ契約は成立していないため、原則として無料でキャンセルできます。
審査通過・契約前段階では、審査に通過し、契約日が決まった状態です。この段階になると、契約する前提で話が進んでいるため、キャンセルすると迷惑がかかります。ただし、まだ契約書に署名していなければ、法的には契約未成立です。
契約完了段階では、重要事項説明を受け、契約書に署名・捺印し、初期費用を支払った状態です。この段階になると、契約が成立しているため、キャンセルには違約金が発生する可能性があります。
鍵受け取り・入居待ち段階では、契約は完了し、入居日を待っている状態です。この段階では、引っ越し準備やライフラインの手続きを進めます。
自分が今どの段階にいるかを把握することで、次に何をすべきかが明確になり、スムーズに手続きを進められます。
入居後すぐネットを使いたい人は要チェック
内見から申し込みまでにやること・注意点
東京マジです。賃貸の退去でトラブルが多いから『賃貸住宅トラブル防止ガイドラインを"無料"で公開中』。貸し主と借り主の負担が、図解で分かる。「経年変化や通常の損耗」、「故意や過失、ペットによるキズ」でお金を払う人が変わる。壁の穴、床の変色、鍵の取り替え、庭の手入れまでチェックできる。… pic.twitter.com/RWhHPuQgOQ
— とらうぃ🐯お得なセール、お金 (@trawi_site) September 16, 2023
内見は物件選びで最も重要な段階です。ここでしっかり確認しておかないと、入居後に後悔することになります。
内見で必ず確認すべきポイント
内見では、写真や図面では分からない実際の状態を確認します。以下のポイントは必ずチェックしましょう。
室内の状態では、まず壁や床に傷・汚れ・カビがないかを確認します。特に、前の入居者の荷物跡や日焼け跡、水回りのカビは重要です。これらが退去時に自分の責任にされないよう、入居前の状態を写真で記録しておくと安心です。次に、収納スペースの広さと使いやすさを確認します。実際に手持ちの荷物が入るか想像してみましょう。ドアや窓の開閉がスムーズか、鍵はしっかりかかるかも重要な安全面のチェックポイントです。
設備の動作確認も欠かせません。コンロ、換気扇、エアコン、給湯器などが正常に動くか確認します。可能であれば実際に動かしてもらいましょう。水道は全ての蛇口から水を出してみて、水圧や水質、排水の流れをチェックします。コンセントの位置と数も確認し、家具や家電の配置をイメージします。特に、ベッドやテレビを置きたい場所にコンセントがあるかは重要です。インターホンや宅配ボックスの有無も、生活の利便性に影響します。
日当たり・風通し・騒音などの環境面も重要です。実際に窓を開けて、日当たりの良さや風の通り具合を確認します。南向きでも隣の建物で日が遮られることもあるので、現地で確認しないと分かりません。周辺の騒音レベルもチェックします。大通りに面している、線路が近い、飲食店の換気扇が近いなど、騒音源がないか確認しましょう。可能であれば、平日と休日、昼と夜など、異なる時間帯に訪れて騒音の違いを確認するのが理想です。携帯電話の電波状況も確認しておくと安心です。
共用部分と周辺環境の確認も忘れずに。エントランス、廊下、階段、ゴミ置き場などが清潔に保たれているかは、住民の質や管理状況を知る手がかりになります。ゴミ置き場が散らかっていたり、廊下に私物が放置されていたりする物件は、トラブルが多い可能性があります。駐輪場の状況、郵便受けの位置なども確認しましょう。物件周辺を歩いて、最寄り駅までの実際の距離や道のり、スーパーやコンビニの場所、夜の街灯の状況なども確認しておくと、生活のイメージが湧きやすくなります。
その他の細かいチェックポイントとして、携帯電話のメジャーを使って部屋の実寸を測る、持ち込み予定の家具が入るか確認する、写真をたくさん撮っておく(後で見返すため)、気になる点は全て不動産会社の担当者に質問する、といったことを忘れずに行いましょう。
内見は一度きりのチャンスと考え、気になることは全て確認しておくことが大切です。
内見後すぐ申し込むべきかの判断基準
内見後、不動産会社から「すぐに申し込まないと他の人に取られますよ」と急かされることがあります。確かに人気物件はすぐに埋まりますが、焦って決めて後悔しないための判断基準を持ちましょう。
すぐ申し込むべきケースは、完璧に希望条件を満たしていて即決できる、同じ条件の物件が他にない(立地や設備が理想的)、繁忙期で物件がどんどん埋まっている、すでに複数の内見を済ませていて比較検討できている、といった場合です。これらに当てはまるなら、迷わず申し込んだ方が良いでしょう。
一度持ち帰って考えるべきケースは、何か引っかかる点がある(騒音、日当たり、設備など)、他にも内見予定の物件がある、初期費用や家賃が予算ギリギリで不安、同居人や家族に相談したい、といった場合です。不安を抱えたまま契約すると、後悔する可能性が高いので、一度冷静になって考えましょう。
判断するための質問として、自分に以下の問いかけをしてみてください。この部屋で5年間快適に暮らせるか、気になる点は妥協できる範囲か、家賃は無理なく払い続けられるか、他の物件と比べて本当にこれがベストか。これらの答えが全て「イエス」なら、申し込んで問題ありません。
急かされても焦らないことが重要です。不動産会社は契約を取りたいので、多少大げさに「他にも検討している人がいる」と言うこともあります。本当に人気物件なら仕方ありませんが、明らかに空室期間が長そうな物件なら、数日考える時間を取っても大丈夫です。ただし、繁忙期や駅近の人気物件は本当にすぐ埋まるので、その場合は即断即決も必要になります。
申し込み後もキャンセル可能であることを覚えておきましょう。申し込んだ後、審査中や契約前なら、基本的に無料でキャンセルできます(申込金を払っている場合は返金されることが多い)。ですから、迷ったらとりあえず申し込んで、審査中にじっくり考えるという方法もあります。ただし、これはマナー的にはあまり良くないので、本当に迷っている場合の最終手段と考えてください。
結論として、納得できないまま申し込むのは避け、少しでも不安があるなら一度立ち止まって考える時間を取ることをおすすめします。
申し込み時に必要な情報・書類
入居申し込みの際には、様々な情報や書類が必要になります。事前に準備しておくとスムーズです。
申込書に記入する情報は、契約者本人の情報として、氏名、生年月日、現住所、電話番号、勤務先(会社名、住所、電話番号)、年収、勤続年数、緊急連絡先などです。連帯保証人の情報として、氏名、生年月日、住所、電話番号、勤務先、年収、契約者との続柄なども必要です。保証会社を利用する場合も、連帯保証人の情報が求められることが多いです。
申し込み時に提出する書類は、本人確認書類として、運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなどのコピーが必要です。収入証明書として、源泉徴収票、給与明細(直近2〜3ヶ月分)、確定申告書の控え(自営業の場合)などが求められます。在職証明書が必要な場合もあります。学生の場合は、学生証のコピー、合格通知書のコピー(新入生の場合)、内定通知書のコピー(就職予定の場合)などです。
連帯保証人の書類として、本人確認書類のコピー、収入証明書、印鑑証明書(契約時に必要な場合も)などが求められることがあります。
その他必要になる可能性がある書類は、住民票(契約時に必要)、印鑑(認印で可、契約時にシャチハタ不可の場合も)、申込金(数万円、後で返金されることが多い)などです。
書類準備のポイントは、事前に不動産会社に何が必要か確認しておく、コピーは複数枚用意しておく、有効期限がある書類(住民票など)は取得時期に注意する、保証人には事前に了承を得ておく、といった点です。
特に、保証人の書類は本人に郵送してもらう必要があるため、時間がかかります。内見前から保証人に協力を依頼しておくとスムーズです。
申し込み後にキャンセルできるケース
申し込んだ後、やっぱりやめたくなった場合、キャンセルは可能なのでしょうか。
申し込み後〜審査中のキャンセルは、基本的に無料で可能です。まだ契約が成立していないため、法的には問題ありません。ただし、不動産会社や大家さんに迷惑をかけることになるため、できるだけ早く連絡することが大切です。申込金を支払っている場合は、通常返金されます。ただし、物件によっては「審査料」として返金されない場合もあるため、申し込み時に確認しておきましょう。
審査通過後〜契約前のキャンセルも、原則として可能です。まだ契約書に署名していなければ、契約は成立していません。ただし、この段階でキャンセルすると、不動産会社や大家さんはかなり困るため、トラブルになる可能性があります。やむを得ない事情(急な転勤、家族の病気など)がある場合以外は、避けるべきです。
契約後のキャンセルは、契約書に署名・捺印し、初期費用を支払った後は、正式に契約が成立しています。この場合、キャンセルには違約金が発生する可能性が高いです。契約書に「契約締結後〇日以内の解約は、家賃の〇ヶ月分を違約金として支払う」といった条項があることが多く、数十万円の損失になることもあります。
クーリングオフは適用されないことに注意が必要です。賃貸契約はクーリングオフの対象外なので、「8日以内なら無条件でキャンセルできる」というルールはありません。契約後のキャンセルは、契約書の内容に従うことになります。
キャンセルする際のマナーは、できるだけ早く連絡する、理由を正直に伝える、不動産会社の担当者に謝罪する、申込金の返金について確認する、といった点です。特に、審査通過後のキャンセルは、他の申込者を断っている可能性があるため、大きな迷惑をかけます。慎重に判断し、本当にやむを得ない場合のみにしましょう。
キャンセルを避けるためには、申し込み前にしっかり検討する、複数の物件を比較してから決める、家族や同居人に相談してから申し込む、初期費用や家賃が無理なく払えるか確認する、といったことが重要です。
申し込みは契約ではありませんが、それなりの責任を伴う行為です。安易に申し込んで後でキャンセルすることは避け、納得してから申し込むようにしましょう。
入居審査の流れと落ちる理由|審査期間はどれくらい?
賃貸物件を借りる際に
— 両🦁リベ大学長 (@freelife_blog) December 26, 2018
・マージン抜くための割高火災保険
・割高鍵交換にハウスクリーニング
・礼金・保証料上乗せ
・やってない害虫駆除→そして爆発
これらを間に入って平気で請求してくるのが不動産仲介業者と管理会社や。
大手でもワシ統計90%以上これが現状や
最近は仲介料も無料が主流やで^^ pic.twitter.com/2ichqWiJ32
入居申し込みをした後、必ず通るのが入居審査です。審査の内容を理解し、スムーズに通過できるよう準備しましょう。
入居審査で見られるポイント
入居審査では、主に以下の点がチェックされます。
収入の安定性が最も重要です。家賃を毎月きちんと払えるかどうかが最大の判断材料になります。一般的に、月収が家賃の3倍以上あることが目安とされます。例えば、家賃7万円の物件なら、月収21万円以上が望ましいとされます。年収で考えると、家賃の36倍以上が基準です。会社員の場合は源泉徴収票や給与明細で、自営業の場合は確定申告書で収入を証明します。
職業と勤続年数も重要なポイントです。正社員は最も信用度が高く、公務員や大企業勤務はさらに有利です。契約社員やパート・アルバイトでも、収入が十分にあれば問題ありませんが、正社員に比べると審査が厳しくなることがあります。自営業やフリーランスは収入が不安定とみなされ、やや不利になる傾向があります。勤続年数は長いほど有利で、最低でも半年以上、できれば1年以上が望ましいとされます。転職直後の場合は、前職の源泉徴収票や内定通知書を提出することで対応できる場合もあります。
過去の滞納歴も重要なチェックポイントです。保証会社を利用する場合、過去に家賃やクレジットカードの支払いを滞納していると、信用情報機関に記録が残っており、審査に落ちる可能性があります。特に、過去に賃貸物件で家賃を滞納して強制退去になった経験がある場合は、かなり厳しくなります。
年齢や家族構成も考慮されます。高齢者や学生、外国人は、残念ながら審査で不利になることがあります。これは差別ではなく、収入の安定性や言語の問題などを懸念されるためです。ただし、保証人がしっかりしていれば問題ないことも多いです。
人柄や印象も意外と重要です。内見時や申し込み時の態度、言葉遣い、身だしなみなどが、担当者や大家さんの印象に影響します。清潔感があり、礼儀正しく、常識的な対応ができる人は、審査で有利になります。逆に、横柄な態度や不誠実な対応をすると、収入が十分でも審査に落ちることがあります。
連帯保証人の信用力も審査対象です。保証人の年収や職業、年齢なども確認されます。一般的に、親や兄弟など近い親族で、安定した収入がある人が望ましいとされます。
これらの要素を総合的に判断して、入居を許可するかどうかが決まります。
審査に落ちやすい人の特徴
残念ながら、以下のような特徴があると審査に落ちやすくなります。
収入が家賃に対して不足しているのが最も多い理由です。月収が家賃の3倍未満の場合、審査に落ちる可能性が高くなります。特に、家賃が月収の半分以上を占めるような場合は、ほぼ確実に審査に通りません。
勤続年数が短い・無職の場合も厳しくなります。転職直後で勤続1ヶ月未満、無職で求職中、といった状況では、収入の安定性が疑われます。ただし、十分な貯金があることを証明したり、親などに代理契約してもらったりすることで対応できる場合もあります。
過去に滞納歴があると、特に保証会社の審査で落ちやすくなります。家賃の滞納はもちろん、クレジットカードや携帯電話料金の滞納も信用情報に記録されます。この情報は5〜10年間残るため、過去に問題があった人は注意が必要です。
フリーランス・自営業で収入証明が弱い場合も不利になります。開業したばかりで確定申告書が1年分しかない、収入が不安定で毎月の変動が大きい、といった場合は審査が厳しくなります。
高齢者・学生・外国人は、残念ながら審査で不利になることがあります。高齢者は収入が年金のみの場合、学生はアルバイト収入のみの場合、外国人は言語や文化の違いを懸念されることがあります。ただし、保証人や保証会社を利用することで問題なく通ることも多いです。
申し込み内容に不備があると、審査が長引いたり、落ちたりします。記入漏れ、虚偽の情報、連絡がつかない、必要書類が揃わない、といった問題があると、審査する側も困ってしまいます。
過去にトラブルを起こしていると、審査に通りません。同じ不動産会社や大家さんの物件で過去に問題を起こしたことがある場合、記録が残っており、審査に落ちます。また、反社会的勢力との関わりが疑われる場合も、当然ながら審査に通りません。
これらに当てはまる場合でも、諦める必要はありません。次の項目で対策を解説します。
入居審査にかかる日数の目安
審査にどれくらい時間がかかるのかを知っておくと、スケジュールが立てやすくなります。
最短の場合は、即日〜1日で審査が完了することもあります。これは、保証会社を利用せず、大家さん独自の審査のみで、申込者の属性が非常に良い場合です。大手企業の正社員で高収入、勤続年数も長い、といった場合は、審査がほとんど形式的なものになり、すぐに通ります。
一般的な場合は、3日〜1週間程度かかります。保証会社を利用する場合、保証会社の審査に数日、大家さんの最終確認に数日、といった流れで、トータル3〜7日程度が標準的です。特に問題がなければ、この程度の期間で審査結果が出ます。
時間がかかる場合は、1週間〜2週間程度かかることもあります。審査が長引く理由としては、保証人の書類が揃わない、収入証明に不備がある、大家さんの確認が遅れている、繁忙期で審査が混んでいる、といったことが考えられます。特に、3月の繁忙期は審査も混み合うため、通常より時間がかかります。
さらに長引くケースとして、必要書類が揃わない、保証人と連絡が取れない、申込内容に疑問点があり追加確認が必要、といった場合は、2週間以上かかることもあります。この場合、不動産会社から連絡が来るので、迅速に対応することが大切です。
審査中にできることは、必要書類を全て揃えておく、保証人に事前に連絡が行くことを伝えておく、不動産会社からの連絡にすぐ対応できるようにしておく、他の物件も並行して検討しておく(審査に落ちた場合の保険)、といったことです。
審査結果の確認方法は、通常、不動産会社から電話またはメールで連絡が来ます。自分から頻繁に催促するのは避けたほうが良いですが、1週間以上経っても連絡がない場合は、一度問い合わせてみても良いでしょう。
審査期間は待つしかありませんが、この間に引っ越し準備や初期費用の算段を進めておくと、スムーズに契約に移行できます。
審査をスムーズに通すための対策
審査に不安がある方でも、以下の対策を取ることで、通過の可能性を高められます。
収入面での対策としては、まず家賃を収入に見合った範囲に抑えることが重要です。月収の3分の1以下、できれば4分の1程度の家賃の物件を選べば、審査はかなり通りやすくなります。収入が不安定な場合は、預貯金残高証明書を提出することで、支払い能力をアピールできます。数百万円の貯金があれば、収入が少なくても審査に通ることがあります。
保証人・保証会社の活用も有効です。信用力の高い保証人(親など)を立てる、保証会社を利用する、ダブル保証(保証人+保証会社)を提案する、といった方法で審査に通りやすくなります。特に、学生や新社会人、フリーランスの場合は、親を保証人にするのが一般的です。
書類を完璧に揃えることも大切です。記入漏れや誤字脱字をなくす、必要書類を全て事前に準備する、提出期限を守る、といった基本的なことが、誠実さのアピールになります。
代理契約を検討するのも一つの方法です。収入が不足している場合、親などに契約者になってもらい、自分は入居者として住むという形を取ることができます。これなら、親の収入で審査が通るため、学生やフリーターでも問題なく借りられます。
物件選びの工夫も効果的です。審査が比較的緩い物件を選ぶ、新築やハイグレード物件は避ける(審査が厳しい傾向)、空室期間が長い物件を狙う(大家さんが早く埋めたがっている)、といった戦略も考えられます。
誠実な対応を心がけることも忘れずに。内見時や申し込み時の態度を丁寧にする、身だしなみを整える、連絡にはすぐに対応する、といったことで、人柄の面でプラス評価を得られます。
過去の滞納がある場合は、正直に説明して事情を理解してもらう、滞納を完済した証明を提出する、保証人や保証会社で補強する、といった対応が必要です。隠しても信用情報で分かってしまうので、正直に話した方が信用されます。
複数の物件に同時に申し込まないことも重要です。一つの物件に集中して、審査に通るよう全力を尽くしましょう。複数に申し込むと、どちらも中途半端になり、かえって落ちやすくなります。
審査は完璧な人だけが通るわけではありません。適切な対策を取れば、多くの場合は問題なく通過できます。
入居後すぐネットを使いたい人は要チェック
賃貸契約時に必要な書類・初期費用をまとめて確認
審査に通過したら、いよいよ契約です。契約時に必要な書類と初期費用を確認しましょう。
賃貸契約で必要な書類一覧
契約時には、申し込み時よりも多くの書類が必要になります。
契約者本人が用意する書類は、まず本人確認書類として、運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなどの原本(コピーではなく原本の提示を求められることが多い)が必要です。住民票は発行から3ヶ月以内のもので、契約者全員分が必要です。収入証明書として、源泉徴収票、給与明細(直近2〜3ヶ月分)、確定申告書の控え(自営業の場合)などを提出します。印鑑は認印で可能ですが、シャチハタは不可の場合が多いです。契約によっては実印と印鑑証明書が必要なこともあります。通帳やキャッシュカードのコピーが、家賃引き落とし口座の登録に必要です。
連帯保証人が用意する書類は、本人確認書類のコピー、印鑑証明書(発行から3ヶ月以内)、収入証明書、保証人承諾書(不動産会社が用意する書類に署名・捺印)などです。これらは保証人本人に郵送してもらう必要があるため、早めに依頼しておくことが大切です。
学生の場合の追加書類として、学生証のコピー、合格通知書のコピー(新入生の場合)、在学証明書などが求められることがあります。
その他の書類として、車を所有している場合は車検証のコピー、ペットを飼う場合はペットの写真や種類・大きさの申告書、といったものが必要になることもあります。
書類準備のポイントは、不動産会社に必要書類リストを事前にもらっておく、住民票や印鑑証明書は契約直前に取得する(有効期限があるため)、コピーは多めに用意しておく、保証人の書類は早めに依頼しておく、といった点です。
書類不備で契約が遅れることがないよう、早めに準備を始めましょう。
初期費用の内訳(敷金・礼金・手数料)
賃貸契約の初期費用は、かなり高額になります。内訳を理解して、予算を立てましょう。
敷金は、退去時の原状回復費用や、家賃滞納時の担保として預けるお金です。相場は家賃の1〜2ヶ月分で、退去時に原状回復費用を差し引いて返金されます。最近は敷金ゼロの物件も増えていますが、その分、退去時のクリーニング費用が別途かかることが多いです。
礼金は、大家さんへのお礼として支払うお金で、返金されません。相場は家賃の1〜2ヶ月分ですが、礼金ゼロの物件も増えています。礼金は交渉次第で減額できることもあるので、不動産会社に相談してみる価値はあります。
仲介手数料は、不動産会社に支払う手数料で、相場は家賃の1ヶ月分+消費税です。法律上、仲介手数料は家賃の1ヶ月分が上限と定められています。最近は仲介手数料半額や無料の不動産会社も増えています。
前家賃は、契約月の家賃を前払いします。月の途中から入居する場合は、日割り計算になります。また、翌月分の家賃も一緒に支払うことが多く、実質的に家賃2ヶ月分を最初に払うことになります。
管理費・共益費は、共用部分の清掃や設備のメンテナンス費用で、毎月家賃と一緒に支払います。初期費用としては、初月分と翌月分を前払いすることが多いです。
火災保険料は、賃貸物件では加入が必須です。2年間で15,000〜20,000円程度が相場で、契約時に一括で支払います。
鍵交換費用は、前の入居者が使っていた鍵を交換する費用で、15,000〜20,000円程度です。最近は防犯上の理由で、ほとんどの物件で鍵交換が義務付けられています。
保証会社利用料は、保証会社を利用する場合、初回保証料として家賃の50〜100%程度かかります。また、毎年更新料として1〜2万円程度かかることもあります。
その他の費用として、クリーニング費用(退去時に支払う場合もあるが、契約時に前払いすることも)、消毒・抗菌施工費(任意のことが多い)、24時間サポート費用(任意のことが多い)などがあります。
初期費用の目安は、家賃7万円の物件の場合、敷金1ヶ月、礼金1ヶ月、仲介手数料1ヶ月、前家賃2ヶ月、火災保険2万円、鍵交換2万円、保証会社5万円などで、合計約40〜50万円になります。家賃の5〜6倍程度が初期費用の目安と考えておくと良いでしょう。
契約時に用意する現金・支払い方法
初期費用の支払い方法は、物件によって異なります。
現金払いが最も一般的で、契約時に現金を不動産会社に持参します。数十万円の現金を持ち歩くのは不安なので、銀行の近くの不動産会社で契約したり、家族に付き添ってもらったりすると安心です。
銀行振込も可能な場合が多く、契約前に指定口座に振り込みます。振込手数料は自己負担になることが多いですが、現金を持ち歩くよりは安全です。振込の場合は、振込明細書を契約時に持参する必要があります。
クレジットカード払いができる物件も増えています。ポイントが貯まるというメリットがありますが、手数料がかかることもあるので確認しましょう。また、数十万円の決済になるため、クレジットカードの利用限度額を事前に確認しておく必要があります。
分割払いは、原則として不可能です。初期費用は一括で支払うのが基本で、分割払いを認めている物件はほとんどありません。ただし、クレジットカードで払った後、カード会社に分割払いやリボ払いに変更することは可能です(金利がかかります)。
初期費用が用意できない場合の対策としては、敷金・礼金ゼロの物件を探す、フリーレント(最初の1〜2ヶ月の家賃が無料)の物件を探す、親に援助してもらう、初期費用ローンを利用する(金利が高いのでおすすめしませんが)、といった方法があります。
支払いのタイミングは、契約締結時(契約書に署名する日)に支払うのが一般的です。契約前に全額支払いを求められることもありますが、その場合は必ず領収書をもらいましょう。
領収書は必ずもらうことが重要です。初期費用の内訳が記載された領収書を必ず受け取り、大切に保管しましょう。後でトラブルになった時の証拠になります。
初期費用は高額なので、事前にしっかり準備しておくことが大切です。
費用を抑えるためのチェックポイント
初期費用は工夫次第で抑えることができます。
敷金・礼金ゼロ物件を選ぶと、数ヶ月分の費用を削減できます。ただし、退去時のクリーニング費用が高額だったり、家賃が相場より高めに設定されていたりすることもあるので、トータルで判断しましょう。
フリーレント物件を選ぶのも効果的です。最初の1〜2ヶ月の家賃が無料になるため、初期費用を大幅に抑えられます。ただし、短期間で解約すると違約金が発生することが多いので注意が必要です。
仲介手数料が安い不動産会社を選ぶことで、家賃1ヶ月分を節約できます。最近は仲介手数料半額や無料の不動産会社も増えているので、複数の会社を比較しましょう。
不要なオプションを断ることも重要です。消毒・抗菌施工、24時間サポート、家財保険の上乗せなど、任意のオプションが初期費用に含まれていることがあります。これらは断れることが多いので、本当に必要かどうか確認しましょう。
入居日を調整することで、前家賃を節約できます。月初に入居すれば日割り家賃が少なくて済みますし、月末に契約して翌月から入居すれば、前家賃を1ヶ月分にできることもあります。
交渉することも試してみる価値があります。礼金の減額、フリーレントの交付、仲介手数料の値引きなど、ダメ元で交渉してみると、意外と応じてもらえることもあります。特に、閑散期(4〜8月、10〜12月)や空室期間が長い物件は、交渉の余地があります。
火災保険を自分で選ぶことで、費用を抑えられる場合があります。不動産会社が指定する保険ではなく、自分でネット保険などを選べば、同じ補償内容でも安くなることがあります。ただし、物件によっては指定の保険への加入が必須のこともあるので、確認が必要です。
初期費用の明細を細かく確認することも大切です。不明な費用が含まれていないか、相場より高すぎる項目はないか、しっかりチェックしましょう。疑問があれば、遠慮せずに不動産会社に質問することが重要です。
初期費用は数万円〜十数万円単位で変わることがあるので、諦めずに工夫してみましょう。
賃貸契約で失敗しないための注意点・よくあるトラブル
契約は最終段階ですが、ここで油断すると後悔することになります。注意点をしっかり確認しましょう。
契約前に必ず確認すべき重要事項説明
契約の直前に、宅地建物取引士から「重要事項説明」を受けます。これは法律で義務付けられており、物件や契約条件の重要な事項を説明するものです。
重要事項説明で確認すべきポイントは、まず物件の基本情報として、所在地、面積、構造、築年数などが正しいかを確認します。設備の内容として、エアコン、ガスコンロ、照明など、何が備え付けで何が自分で用意する必要があるのかを明確にします。契約期間と更新について、通常は2年契約で、更新時の手続きや更新料の有無を確認します。家賃と管理費の金額、支払い方法、引き落とし日などを再確認します。
退去時のルールも重要な確認ポイントです。原状回復の範囲(どこまでが貸主負担で、どこからが借主負担か)、退去予告期間(通常は1〜2ヶ月前)、敷金の返金時期と条件などを確認します。特に、原状回復については、トラブルになりやすいので、通常の使用による劣化(経年劣化)は貸主負担、故意・過失による損傷は借主負担、というのが基本ルールです。
禁止事項と制限として、ペット飼育の可否、楽器演奏の可否、同居人の追加の可否、改装・模様替えの制限などを確認します。これらに違反すると、契約解除や違約金の対象になります。
その他の重要事項として、火災保険の内容と費用、保証会社の利用条件と費用、更新料の金額、中途解約時の違約金などを確認します。
重要事項説明を受ける際の心構えは、分からないことは必ず質問する、急かされても焦らず、全ての項目を理解するまで説明を聞く、重要事項説明書のコピーをもらって後で読み返す、可能であれば録音させてもらう(後でトラブルになった時の証拠になる)、といった点です。
重要事項説明は長くて退屈ですが、非常に重要な内容なので、しっかり聞いて理解することが大切です。
見落としがちな特約・違約金の注意点
契約書には、標準的な条項以外に「特約」が記載されていることがあります。これが後々トラブルの原因になることが多いので、注意深く確認しましょう。
退去時の特約では、ハウスクリーニング費用を借主が負担するという特約がよくあります。金額が明記されているか、相場と比べて高すぎないかを確認しましょう。畳の表替えや壁紙の張り替えを借主負担とする特約もありますが、これは通常の使用による劣化なら貸主負担が原則なので、不当な特約の可能性があります。ただし、特約が契約書に明記されていて、借主が合意していれば有効とされることもあるため、納得できない特約があれば契約前に交渉しましょう。
短期解約違約金の特約は、フリーレント物件や初期費用が安い物件によくあります。「1年以内に解約した場合、家賃の〇ヶ月分を違約金として支払う」といった内容で、金額が高額になることもあります。転勤の可能性がある、結婚の予定があるなど、短期間で引っ越す可能性がある場合は、この特約がない物件を選ぶか、違約金の金額を交渉しましょう。
更新料の特約では、2年ごとの更新時に更新料(家賃の1〜2ヶ月分)がかかることがあります。更新料は地域によって慣習が異なり、関東では一般的ですが、関西や九州ではあまり見られません。更新料の有無と金額は、長期間住むつもりなら重要なので、必ず確認しましょう。
その他の特約として、駐車場の契約が必須(車を持っていなくても駐車場代を払う必要がある)、町内会費を借主が負担する、定期借家契約(契約期間が終了すると自動的に退去、更新できない)などがあります。
特約の確認ポイントは、特約の内容が明確に記載されているか、法律に違反していないか、納得できる内容か、不明な点は契約前に質問する、といった点です。特に、「通常の使用による劣化も借主負担」といった不当な特約がある場合は、契約前に削除を交渉するか、その物件を避けることも検討しましょう。
契約書は細かい文字で長文になっていますが、特約部分は特に注意深く読むことが大切です。
契約後に後悔しやすいポイント
契約後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、以下の点を事前に確認しましょう。
騒音問題は、入居後に最も後悔しやすいポイントです。隣人の生活音、上階の足音、道路や線路の騒音などは、内見時には分からないことが多いです。可能であれば、異なる時間帯に複数回内見する、周辺を歩いて騒音源がないか確認する、といった対策を取りましょう。
日当たりや風通しの悪さも、住んでみないと分からないことがあります。内見時は晴れていても、実際に住むと日が当たらない、風が通らず湿気がこもる、といった問題が出てくることがあります。
収納の不足は、見落としがちです。内見時は荷物がないので広く感じますが、実際に家具や荷物を入れると、収納が全く足りないということがよくあります。持っている荷物の量を把握して、収納スペースが十分か確認しましょう。
設備の使い勝手の悪さも、住んでみて初めて気づくことがあります。コンロが使いにくい、お風呂が狭い、洗濯機置き場がベランダで不便、といった問題です。内見時に実際に使うシーンをイメージして確認することが大切です。
周辺環境の想定外として、ゴミ置き場が汚い、夜になると治安が悪い、近所に騒音を出す店や施設がある、といったことがあります。内見時に周辺を歩いて確認し、可能であれば夜の様子も見ておくと安心です。
初期費用が予想以上に高かったというのもよくある後悔です。見積もりをしっかり取らずに契約を進めると、予想外の費用が発生することがあります。契約前に初期費用の明細を全て確認し、不明な項目は質問しましょう。
契約期間の縛りも見落としがちです。定期借家契約の場合、契約期間が終了すると更新できず、引っ越さなければなりません。また、短期解約違約金がある場合、予定より早く引っ越すと高額な違約金がかかります。
これらの後悔を避けるためには、内見時にしっかり確認する、契約内容を細かくチェックする、少しでも疑問があれば契約前に質問する、ということが大切です。
トラブルを防ぐためにやっておくべきこと
契約後のトラブルを防ぐために、以下のことをやっておきましょう。
入居時の写真撮影は必須です。入居した日に、部屋の隅々を写真で記録しておきましょう。特に、壁や床の傷、汚れ、設備の状態などは、細かく撮影しておきます。退去時に「これは前からあった傷だ」と証明できるようにするためです。日付が入る設定で撮影するか、新聞などを一緒に写して日付を証明できるようにしておくと良いでしょう。
契約書類は全て保管することが重要です。賃貸借契約書、重要事項説明書、初期費用の領収書、入居時の写真など、全ての書類をファイルにまとめて保管しましょう。契約期間中はもちろん、退去後も数年間は保管しておくと安心です。
設備の不具合は早めに報告することも大切です。入居後に設備の不具合を見つけたら、すぐに管理会社や大家さんに連絡しましょう。放置すると、「あなたが壊した」と言われる可能性があります。連絡は電話だけでなく、メールなど記録に残る形で行うのがおすすめです。
近隣住民との関係を良好に保つことも、トラブル防止につながります。引っ越しの挨拶をする、騒音に気をつける、ゴミ出しのルールを守る、といった基本的なマナーを守ることで、多くのトラブルを避けられます。
家賃の支払いは確実に行うことは当然ですが、うっかり忘れることがないよう、自動引き落としに設定しておくと安心です。万が一、支払いが遅れそうな場合は、事前に管理会社に連絡して相談しましょう。
契約内容を守ることも重要です。ペット禁止の物件でペットを飼う、無断で同居人を増やす、許可なく改装するといった契約違反は、強制退去や違約金の原因になります。契約内容をしっかり理解して守りましょう。
退去予告は期限を守ることが大切です。退去する際は、契約書に記載された期限(通常1〜2ヶ月前)までに必ず連絡しましょう。期限を過ぎると、余分に家賃を払うことになります。
疑問があれば早めに相談することも忘れずに。分からないことや困ったことがあれば、遠慮せずに管理会社や大家さんに相談しましょう。小さな疑問を放置すると、大きなトラブルに発展することがあります。
これらのことを実践することで、快適な賃貸生活を送ることができます。
入居後すぐネットを使いたい人は要チェック
まとめ|賃貸契約は準備と確認が成功の鍵
賃貸契約は、初めての方にとっては複雑で分かりにくいプロセスですが、全体の流れを理解し、各段階で必要なことをしっかり確認していけば、失敗することはありません。
契約までの流れは、物件探し、内見、申し込み、審査、契約、鍵の受け渡し、入居という7つのステップで進みます。全体で1ヶ月〜1ヶ月半程度かかるのが一般的なので、入居希望日から逆算して余裕を持ったスケジュールを立てましょう。
内見では妥協しないことが大切です。写真や図面では分からない実際の状態を確認し、少しでも気になる点があれば納得するまで質問しましょう。内見後すぐに申し込むべきか迷ったら、一度冷静になって考える時間を取ることも重要です。
審査は事前準備が重要です。必要書類を全て揃え、保証人に協力を依頼し、誠実な対応を心がけることで、スムーズに通過できます。収入が不安な場合も、適切な対策を取れば審査に通る可能性は十分あります。
初期費用は家賃の5〜6倍が目安で、かなり高額になります。敷金・礼金ゼロ物件を選ぶ、フリーレントを活用する、不要なオプションを断るなど、工夫次第で費用を抑えることができます。
契約前の確認が最も重要です。重要事項説明をしっかり聞き、契約書の特約を細かくチェックし、少しでも疑問があれば契約前に解決しましょう。契約後は簡単にキャンセルできないため、納得してから署名することが大切です。
入居後のトラブル防止のために、入居時の写真撮影、契約書類の保管、設備不具合の早期報告、近隣との良好な関係づくりなどを心がけましょう。
賃貸契約は、人生の中で何度も経験するものではありませんが、だからこそ慎重に進めることが大切です。この記事で紹介した内容を参考に、自分に合った理想の住まいを見つけて、快適な新生活をスタートさせてください。
- 賃貸の退去トラブル完全ガイド|原状回復費用・敷金返還で揉めないための対処法
- 原状回復費用の相場はいくら?借主負担の範囲と高額請求を防ぐ方法を解説
- 退去費用の相場はいくら?高額請求を防ぐ原状回復ルールと対策を徹底解説
最後までお読み頂きましてありがとうございました。(^^♪














