はじめに
パーシモンで作ったドライバーの手作りの方法と意味についてご紹介します。
ゴルフクラブの素材として知られる「パーシモン(柿の木)」は、かつて多くのプロやアマチュアゴルファーに愛用されていました。
その特有の硬さと美しい木目は、手作りクラブに個性と伝統をもたらします。
本記事では、パーシモンを使ったドライバーを手作りする方法と、その制作がもつ特別な意味について解説します。
自分だけのオリジナルクラブを作りたい方、ゴルフの歴史や魅力を深く知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
パーシモンのドライバーの手作りの方法
問屋さんが、1番から5番までのパーシモンの原木を準備しています。自分が気に入ったパーシモンの原木のヘッドが有ったら別に取っていました。木目がとてもきれいなんです。飾っていました。
1番はドライバー用の原木です。ヘッドの形をしていますが、ゴルフクラブを作る時は工作機械を利用して作ります。
パーシモンの原木を木工用のヤスリで削っていきます。大体の形をヤスリで作っていきます。ヘッドの大きさも揃えて行きます。
材料が柿の木なのでヘッドの重さが均一ではありません。一つ一つの重さが違います。ドライバーを使う人の身長や体力や握力によってヘッドを選んで加工していきます。
ゴルフクラブを使う人によってシャフトを選びます。シャフトの長さとヘッドの重さでクラブのバランスを考えながらヘッドも選びます。
加工ができたら次は、シャフトとヘッドを一体化させます。最初にシャフトにソケットを入れます。
次にヘッドにシャフトが入る穴をドリルで開けます。その穴にシャフトをソケットの位置まで差し込みます。一体化させるのです。
一体化させる時は接着剤とビスを使って一体化させます。一体化させたらヤスリで整形してヘッドの部分を巻き糸で固めます。
巻き糸で固めるのはヘッドを塗装する前に固めます。これで一体化できました。
バランスは、ヘッドの重さとシャフトの長さによってバランスが変わってきます。
パーシモンでゴルフクラブを作るときは基本的にはヘッドが軽くなるようになっています。ここでバランスをサイドソールで調整するか、鉛で調整するかを決めます。
少しの調整でいいのであれば、ソールを外して底部分にドリルで穴を開けて、溶かした鉛を入れて調整します。
大きく調整する場合はサイドソールをつけるようにします。サイドソールは真鍮でできています。サイドソールを付ける時も接着剤とビスで一体化させます。
次はフェイス部分を作ります。ゴルフクラブを作るときはフェイス部分は「顔」と呼んでいました。ゴルフボールが当たるところに樹脂を入れます。
形は台形です。フェイス部分を工作用のノコギリで切れ目を入れてカットして樹脂を入れます。樹脂を入れる時も樹脂用の接着剤を使って入れます。
一体化させときにフェイス用のビスを使います。時間をおいてフェイス部分をヤスリで形を作っていきます。
ある程度の形ができたら細いノコギリでノコメを入れます。もう一度ヤスリで仕上げていきます。
仕上がったら紙やすりで仕上げます。いい「顔」を作らなければいけません。仕上げが良かったらいい「顔」になっています。
いい顔ができたらグリップをつけます。グリップをつける時は、両面テープをシャフトに巻いて接着剤で仕上げます。一発で仕上げなければ手直しが大変です。この作業は慣れれば難しくありありません。
次はヘッドに色を付けなければいけないので、もう一度紙やすりで仕上げます。紙やすりで仕上げたら次は、刷毛で色を付けていきます。
色がしっかり乾いたら、養生してクリアを吹き付けます。ゆっくりと乾燥させるために日陰に置いておきます。養生テープを除けてクリーニングしたら完成です。
パーシモン(Persimmon)の意味
「パーシモン」とは「柿の木」を意味します。ゴルフのウッドクラブのヘッドに用いられています。木目のきれいなヘッドを作ることができます。
パーシモンは硬くて軽く反発力があるといわれています。現在ではチタンやステンレス素材のクラブが主流になっています。
パーシモンで作ったドライバーの手作りの方法と意味 まとめ
今回は、パーシモンで作ったドライバーの手作りの制作方法と意味ということを解説しました。
ゴルフクラブの進化は素晴らしいですね。こうして振り返ってみると懐かしく感じます。材料や工具を揃えてもう一度作ってみたいですね。(^^♪