はじめに
賃貸物件を契約する際、多くの人が驚くのが初期費用の高さです。「家賃7万円なのに、初期費用が40万円もかかるの?」「この費用は何のお金?」「少しでも安くする方法はないの?」——こうした疑問や不安を抱えている方は多いでしょう。
初期費用は家賃の4〜6倍程度になることが一般的で、一人暮らしを始める際の大きな負担になります。しかし、それぞれの費用の意味を理解し、適切な対策を取れば、数万円〜十数万円単位で節約することも可能です。
この記事では、賃貸の初期費用とは何か、どんな項目があってそれぞれいくらかかるのか、返金される費用と返金されない費用の違い、初期費用が高くなる原因、そして具体的に費用を抑える方法まで、初期費用に関するすべての情報を徹底的に解説します。この記事を読めば、見積書の内容が理解でき、無駄な出費を避けて賢く契約できるようになるはずです。
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賃貸の初期費用とは?内訳と全体像を分かりやすく解説
賃貸の初期費用について相談を受けた。
— こう@脳外科医 (@FPkinmui) November 9, 2023
(相=相談者)
相「見積もり40万でした」
私「ワンルームで?」
相「はい」
私「高いですね」
相「これが内訳です」
私「項目が多い」
相「削れますか?」
私「2万は安くできるかと」続く▼ pic.twitter.com/dnK288Rwhh
まずは、賃貸の初期費用とは何なのか、全体像を理解しましょう。
賃貸契約で初期費用が必要な理由
賃貸契約の初期費用は、主に3つの目的のために必要とされます。
大家さんへの保証金・お礼として、敷金や礼金があります。敷金は、退去時の原状回復費用や、万が一家賃を滞納した場合の担保として預けるお金です。礼金は、物件を貸してくれることへのお礼として支払うもので、これは慣習的なものです。これらは大家さんにとって、リスクを軽減し、安心して物件を貸すための仕組みになっています。
不動産会社への手数料として、仲介手数料があります。不動産会社は、物件を紹介し、内見の手配、契約手続きのサポートなどを行います。その対価として仲介手数料を受け取ります。これは不動産会社のビジネスモデルの根幹であり、原則として家賃1ヶ月分が上限と法律で定められています。
入居準備のための実費として、火災保険料、鍵交換費用、保証会社利用料などがあります。火災保険は、万が一の火災や水漏れなどに備えるもので、賃貸契約では加入が必須です。鍵交換は、前の入居者が使っていた鍵のまま住むのは防犯上問題があるため、ほとんどの物件で行われます。保証会社利用料は、連帯保証人の代わりに保証会社を利用する場合に支払う費用です。
前払いの家賃も初期費用に含まれます。契約時には、通常、入居月の家賃(日割り)と翌月分の家賃を前払いします。これは毎月支払う家賃の前倒しなので、余分な出費というわけではありませんが、初期費用として一度に支払う必要があるため、負担が大きくなります。
これらの費用が合わさって、初期費用は数十万円という高額になるのです。
初期費用の総額は家賃の何か月分?
初期費用の総額は、物件や条件によって異なりますが、一般的な目安があります。
標準的な相場は、家賃の4〜6倍程度です。例えば、家賃7万円の物件なら、初期費用は28万〜42万円程度になります。家賃10万円なら、40万〜60万円程度です。この幅は、敷金・礼金の有無や、保証会社利用の有無、フリーレントの有無などによって変わります。
最も安いケースでは、家賃の3倍程度に抑えられることもあります。これは、敷金・礼金がゼロ、仲介手数料が無料または半額、フリーレント1ヶ月、といった好条件が揃った場合です。ただし、こうした物件は少数で、何らかの理由(築年数が古い、駅から遠い、空室期間が長いなど)があることが多いです。
高額になるケースでは、家賃の7〜8倍以上になることもあります。これは、敷金2ヶ月・礼金2ヶ月、保証会社利用料が高額、新築で各種オプション費用がかかる、といった場合です。高級物件や新築物件、人気エリアの物件では、初期費用が高めに設定されている傾向があります。
具体的な内訳例を見てみましょう。家賃7万円の物件の場合、敷金1ヶ月(7万円)、礼金1ヶ月(7万円)、仲介手数料1ヶ月+税(7.7万円)、前家賃2ヶ月分(14万円)、火災保険料(2万円)、鍵交換費用(2万円)、保証会社利用料(3.5万円)で、合計約43.2万円になります。これが標準的なケースです。
地域差も大きいことを知っておきましょう。関東(特に東京)は礼金が一般的ですが、関西や九州では礼金がない代わりに敷金が高めだったり、更新料の慣習が違ったりします。名古屋など一部地域では、保証金という形で高額の初期費用が必要になることもあります。
初期費用は高額ですが、相場を知っておくことで、見積もりが妥当かどうかを判断できます。
初期費用が発生するタイミング
初期費用は、いつ、どのように支払うのでしょうか。
契約締結時に一括払いが基本です。重要事項説明を受け、賃貸借契約書に署名・捺印する日に、初期費用の全額を支払います。この日までに、銀行で現金を用意するか、振込を済ませておく必要があります。
契約前に一部前払いを求められることもあります。申込金として数万円を先に支払い、契約時に初期費用の残額を支払うパターンです。申込金は、審査が通らなかった場合や、自分からキャンセルした場合に返金されるのが原則ですが、物件によっては返金されないこともあるため、必ず確認しましょう。
支払い方法は、現金持参、銀行振込、クレジットカード払いの3つが主流です。現金持参の場合、数十万円を持ち歩くことになるため、不安な方は家族に付き添ってもらったり、銀行の近くの不動産会社を選んだりすると安心です。銀行振込の場合、振込手数料は借主負担になることが多く、振込明細書を契約時に持参します。クレジットカード払いができる物件も増えていますが、手数料がかかることもあるため確認が必要です。また、利用限度額を事前にチェックしておきましょう。
支払いのタイミングと入居日の関係も重要です。通常、契約から入居まで1〜2週間程度の猶予があります。契約時に初期費用を全額支払い、入居日に鍵を受け取るという流れです。ただし、即入居可能な物件の場合、契約当日に鍵を受け取ることもあります。
領収書は必ず受け取ることが大切です。初期費用の支払い時には、必ず領収書をもらい、内訳が正しく記載されているか確認しましょう。領収書は、後でトラブルになった時の証拠になるため、退去するまで大切に保管してください。
初期費用は高額なので、支払いのタイミングや方法を事前に確認し、準備しておくことが重要です。
見積書で最初に確認すべきポイント
初期費用の見積書をもらったら、以下のポイントを必ず確認しましょう。
総額が相場の範囲内かをまず確認します。家賃の4〜6倍程度が一般的なので、それを大きく超える場合は、何か特別な費用が含まれていないか、一つひとつの項目をチェックしましょう。逆に、極端に安い場合も、何か隠れた費用がないか注意が必要です。
各項目の金額が妥当かを確認します。敷金・礼金は家賃の1〜2ヶ月分が相場、仲介手数料は家賃の1ヶ月分+税が上限、火災保険料は2年間で1.5万〜2万円程度、鍵交換費用は1.5万〜2万円程度、保証会社利用料は家賃の50〜100%程度、といった相場と比較して、明らかに高い項目がないかチェックしましょう。
不明な項目がないかを確認します。「消毒・抗菌施工費」「24時間サポート費」「安心サポートパック」など、聞き慣れない項目が含まれていることがあります。これらは任意加入のことが多いので、本当に必要かどうかを確認し、不要なら削除を依頼しましょう。
返金される費用と返金されない費用を区別することも重要です。敷金は退去時に返金される可能性がありますが、礼金や仲介手数料は返金されません。見積書のどの項目が返金対象なのかを確認しておくと、退去時のトラブルを避けられます。
前家賃の計算が正しいかをチェックします。月の途中から入居する場合、日割り家賃の計算が正しいか確認しましょう。また、翌月分の家賃も含まれているかどうかを確認します。稀に、翌々月分まで請求されていることもあるので注意が必要です。
消費税が正しく計算されているかも確認しましょう。仲介手数料や一部のオプション費用には消費税がかかりますが、家賃や敷金・礼金には消費税はかかりません。不適切に消費税が加算されていないかチェックしてください。
分からないことは全て質問することが大切です。見積書で少しでも疑問に思う点があれば、遠慮せずに不動産会社に質問しましょう。納得できないまま契約すると、後で後悔することになります。
見積書は契約前の重要な資料です。しっかり確認して、納得してから契約に進みましょう。
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賃貸初期費用の内訳一覧|それぞれの意味と相場
不動産業界の人は教えてくれない…引越し10回経験して私だからこそ調べ尽くした『賃貸物件の契約時・初期費用で気をつけるポイント10選』まとめたので、参考までにィ!リア友が引っ越しする時、初期費用の見積もりを見してもらって『ここは安くできる!』とか伝えて見事安くなったノウハウまとめたヨ🥺 pic.twitter.com/LZmQQ6CW4F
— 定時ダッシュちゃん (@teiji_oriental) January 7, 2026
ここからは、初期費用の各項目について、詳しく解説します。
敷金の意味・相場・注意点
敷金は、初期費用の中でも金額が大きく、重要な項目です。
敷金の意味は、退去時の原状回復費用や、家賃滞納時の担保として、大家さんに預けるお金です。預けるお金なので、退去時に原状回復費用を差し引いて返金されるのが原則です。敷金は「保証金」と呼ばれることもあり、特に関西では保証金という名称が一般的です。
敷金の相場は、家賃の1〜2ヶ月分が一般的です。関東では敷金1ヶ月が標準的ですが、関西では敷金2ヶ月(または保証金として家賃の3〜6ヶ月分)が一般的です。最近は敷金ゼロの物件も増えていますが、その場合、退去時のクリーニング費用が別途請求されることが多いです。
敷金の注意点としては、まず返金される可能性があることです。退去時に部屋を綺麗に使っていれば、ほぼ全額返金されることもあります。ただし、壁に穴を開けた、カーペットに大きなシミを作った、といった損傷がある場合は、修繕費用が差し引かれます。次に、返金時期は退去後1〜2ヶ月後が一般的です。すぐには返ってこないので、次の引っ越しの初期費用は敷金を当てにせず、別に用意しておく必要があります。
敷金と原状回復の関係も理解しておきましょう。原状回復とは、借りた時の状態に戻すことですが、これは「新品同様にする」という意味ではありません。通常の使用による劣化(経年劣化)や、自然に消耗したもの(畳の日焼け、壁紙の自然な変色など)は、大家さん負担で修繕するのが原則です。借主が負担するのは、故意や過失による損傷(壁の穴、タバコのヤニ汚れ、清掃していない汚れなど)のみです。
敷金が返ってこないトラブルは非常に多いので、注意が必要です。入居時に部屋の状態を写真で記録しておく、退去時の立ち会いで納得できない請求には反論する、原状回復ガイドラインを参考にする、といった対策が重要です。
敷金は大きな金額なので、契約時から退去時まで、しっかり意識しておくことが大切です。
礼金の役割と最近の傾向
礼金は、敷金と並んで大きな負担になる項目ですが、敷金とは性質が異なります。
礼金の意味は、物件を貸してくれることへのお礼として、大家さんに支払うお金です。これは日本独特の慣習で、法律で定められているわけではありません。礼金は「お礼」なので、一度支払ったら返金されることはありません。
礼金の相場は、家賃の1〜2ヶ月分が一般的です。関東では礼金1ヶ月が標準的ですが、人気物件や新築物件では礼金2ヶ月、さらには3ヶ月というケースもあります。一方、関西や九州など一部地域では、礼金の慣習がないか、あってもごく少額です。
最近の傾向としては、礼金ゼロ物件が増えています。不動産市場が借り手有利になっている地域や、空室が長期化している物件では、礼金をゼロにして入居者を集めるケースが増えています。特に、繁忙期を過ぎた4月以降や、秋〜冬の閑散期には、礼金ゼロ物件が多く出てきます。
礼金の役割の変化も見られます。かつて礼金は、物件を貸してくれることへの純粋な「お礼」でしたが、最近では大家さんの収入源という側面が強くなっています。特に、礼金ゼロで入居者を集める代わりに、更新料を高めに設定する、退去時の費用を高くする、といった形で、トータルの収益を確保しようとする物件もあります。
礼金交渉の可能性も知っておきましょう。礼金は慣習的なものなので、法律で決まっているわけではありません。そのため、交渉次第で減額できることがあります。特に、閑散期、空室期間が長い物件、築年数が古い物件などでは、「礼金を半額にしてくれたら契約します」といった交渉が通ることもあります。ダメ元で交渉してみる価値はあるでしょう。
礼金ゼロ物件の注意点としては、代わりに他の費用が高くなっていないか確認することが重要です。礼金ゼロでも、敷金が高い、退去時のクリーニング費用が高額、短期解約違約金がある、といった形でトータルコストが変わらないこともあります。
礼金は返金されない費用なので、できるだけ抑えたい項目です。物件選びや交渉で工夫しましょう。
前家賃・日割り家賃とは?
前家賃は、初期費用の中でも金額が大きい項目ですが、これは余分な出費というわけではありません。
前家賃の意味は、入居月と翌月分の家賃を前払いすることです。賃貸契約では、家賃は前払いが原則なので、毎月末に翌月分の家賃を支払います。契約時には、入居する月の家賃(日割り)と、翌月分の家賃を先に払っておくという仕組みです。
日割り家賃とは、月の途中から入居する場合に、入居日から月末までの日数分だけ計算した家賃のことです。例えば、家賃7万円の物件に、15日から入居する場合、15日〜31日(または30日)までの日数分の家賃を日割りで計算します。計算方法は物件によって異なり、「月の暦日数で割る」方法と「30日で割る」方法があります。
前家賃の具体例を見てみましょう。4月15日に入居する場合、家賃7万円の物件なら、4月分の日割り家賃(15日〜30日の16日分)が約3.7万円、5月分の家賃(全額)が7万円で、合計約10.7万円を前家賃として支払います。これが初期費用に含まれるため、初期費用が高く感じられるのです。
前家賃を抑える工夫としては、入居日を月初にすることで、日割り家賃を減らせます。ただし、契約日と入居日が離れすぎると、家賃が発生しているのに住んでいない期間ができてしまうため、バランスが重要です。フリーレント物件を選ぶことで、最初の1〜2ヶ月の家賃が無料になり、前家賃の負担を大幅に減らせます。ただし、短期解約すると違約金が発生することが多いので注意が必要です。
前家賃の計算ミスに注意しましょう。見積書で、日割り家賃の計算が正しいか、翌月分の家賃が含まれているか、といった点を確認することが大切です。稀に、翌々月分まで請求されていることもあるので、不明点は質問しましょう。
前家賃は毎月支払う家賃の前倒しなので、損しているわけではありませんが、初期費用を抑えたい場合は、入居日の調整やフリーレント物件の検討が有効です。
仲介手数料の相場と法律上の上限
仲介手数料は、不動産会社に支払う手数料で、初期費用の中でも大きな割合を占めます。
仲介手数料の意味は、不動産会社が物件を紹介し、内見の手配、契約手続きのサポートなどを行う対価として支払うお金です。不動産会社の主な収入源であり、これがあるからこそ、物件探しや契約のサポートを受けられます。
仲介手数料の法律上の上限は、家賃の1ヶ月分+消費税です。宅地建物取引業法で定められており、これを超える金額を請求することは違法です。家賃7万円なら、仲介手数料は最大で7.7万円(7万円×1.1)ということになります。
原則は借主と貸主の合計で家賃1ヶ月分というルールもあります。法律上、仲介手数料は借主と貸主から合わせて家賃1ヶ月分までしか受け取れません。ただし、現実には借主が1ヶ月分全額を負担することが多く、貸主は負担しないケースがほとんどです。本来は借主の承諾がなければ、借主から0.5ヶ月分以上受け取ってはいけないのですが、この原則が守られていないのが実情です。
仲介手数料の最近の傾向としては、仲介手数料半額や無料の不動産会社が増えています。これは、大家さんから広告料(AD)を受け取ることで、借主からの仲介手数料を減らすというビジネスモデルです。また、自社物件(自分が管理している物件)を紹介する場合、仲介手数料を安くすることもあります。
仲介手数料が無料・半額の注意点としては、サービスの質が落ちることがある、選べる物件が限られることがある、他の費用が高くなっていないか確認が必要、といった点が挙げられます。仲介手数料が安い代わりに、事務手数料など別の名目で費用を取られることもあるので、総額で比較することが大切です。
仲介手数料の交渉は可能な場合もあります。複数の不動産会社に同じ物件を問い合わせて、仲介手数料を比較する、閑散期に「仲介手数料を半額にしてくれたら契約します」と交渉する、といった方法があります。ただし、仲介手数料は不動産会社の収入源なので、交渉が難しいこともあります。
仲介手数料に消費税がかかることも忘れずに。家賃7万円で仲介手数料が1ヶ月分の場合、7万円ではなく7.7万円になります。見積書で消費税が含まれているか確認しましょう。
仲介手数料は法律で上限が決まっているので、それを超える請求がないか確認することが重要です。また、最近は仲介手数料が安い不動産会社も増えているので、比較検討してみましょう。
その他の費用(火災保険・鍵交換費など)
初期費用には、敷金・礼金・仲介手数料以外にも、様々な費用が含まれます。
火災保険料は、ほぼすべての賃貸契約で加入が必須です。火災だけでなく、水漏れや盗難などもカバーする保険で、2年間で15,000〜20,000円程度が相場です。不動産会社が指定する保険に加入することが多いですが、自分で選べる場合もあります。自分で選べる場合は、ネット保険などを利用することで、数千円節約できることもあります。
鍵交換費用は、前の入居者が使っていた鍵を新しいものに交換する費用で、15,000〜20,000円程度が相場です。最近は防犯上の理由で、ほとんどの物件で鍵交換が義務付けられています。ディンプルキーなど防犯性の高い鍵の場合は、交換費用が高くなることもあります。
保証会社利用料は、連帯保証人の代わりに保証会社を利用する場合に支払う費用です。初回保証料は家賃の50〜100%程度が相場で、家賃7万円なら3.5万〜7万円程度かかります。また、毎年更新料として10,000〜20,000円程度かかることもあります。最近は連帯保証人を立てても、保証会社の利用が必須という物件が増えています。
消毒・抗菌施工費は、入居前に部屋を消毒・抗菌処理する費用とされていますが、15,000〜20,000円程度かかります。これは任意加入のことが多く、断ることもできます。効果が実際にあるのか疑問視する声もあり、節約したい場合は断っても良いでしょう。
24時間サポート費は、24時間365日、水漏れや鍵の紛失などのトラブルに対応してくれるサービスの費用で、年間10,000〜20,000円程度です。これも任意加入のことが多いですが、契約書に「加入必須」と書かれている場合もあります。必要性を感じない場合は、削除できるか確認してみましょう。
安心サポートパックなど、名称は様々ですが、似たようなオプションサービスが含まれていることがあります。内容をよく確認し、本当に必要かどうか判断しましょう。
クリーニング費用を契約時に前払いする物件もあります。退去時に支払うことが一般的ですが、契約時に支払う場合、20,000〜30,000円程度が相場です。この場合、退去時には追加費用がかからないことが多いです。
その他の費用のチェックポイントは、任意加入なのか必須なのかを確認する、任意加入なら本当に必要かどうか検討する、相場と比べて高すぎないかチェックする、不明な費用は必ず質問する、といった点です。
これらの「その他の費用」は、合計すると数万円〜十万円以上になることもあります。一つひとつは小さな金額に見えても、積み重なると大きな負担になるため、しっかり確認しましょう。
返ってくるお金・返ってこないお金の違い
これから部屋探す予定の人で、これ見落とすと詰むので注意してほしいのだけど、毎月の支払いは『家賃以外に、管理費・保証会社の月額保証料などが必要』だったり、物件によっては『24時間サポ・火災保険が月額払いで必須』になってる物件もあるので物件選びの段階で見落とさないように注意です。 pic.twitter.com/lTtHiTuqvq
— ほんねこ🏡ホンネ不動産ジャーナル (@honnefudousan) December 24, 2025
初期費用の中には、退去時に返金される可能性があるものと、一切返金されないものがあります。この違いを理解しておくことが重要です。
退去時に戻る可能性がある費用
初期費用の中で、退去時に返金される可能性がある費用は限られています。
敷金は、返金される可能性が最も高い費用です。退去時に部屋の原状回復費用を差し引いて、残額が返金されます。部屋を綺麗に使っていれば、ほぼ全額返金されることもあります。ただし、壁に穴を開けた、カーペットに大きなシミを作った、清掃を怠って汚れがひどい、といった場合は、修繕費用が差し引かれます。
保証金も、敷金と同じく返金される可能性があります。関西などで使われる名称で、性質は敷金と同じです。ただし、「償却」という仕組みがあり、契約時に「保証金の〇ヶ月分は償却」と決められていることがあります。この場合、その分は返金されません。
前払いしたクリーニング費用は、退去時に別途請求されないという意味で「返ってくる」とも言えます。契約時にクリーニング費用を支払っている場合、退去時には追加費用がかからないことが多いです。
火災保険料の残りは、中途解約した場合に返金されることがあります。2年契約の火災保険に加入して1年で退去した場合、残りの1年分が月割りで返金される場合があります。ただし、保険会社によっては返金されないこともあるため、確認が必要です。
返金額を最大化するポイントは、入居時に部屋の状態を写真で記録しておく、退去時には丁寧に掃除する、故意・過失による損傷がある場合は正直に申告する、退去立ち会い時に納得できない請求には反論する、原状回復ガイドラインを参考にする、といった点です。
返金時期は、退去後1〜2ヶ月後が一般的です。退去立ち会い後、原状回復工事の見積もりを取り、費用を確定させてから返金という流れになるため、時間がかかります。
敷金の返金は、賃貸契約で最もトラブルになりやすいポイントです。契約時から退去時まで、しっかり意識しておくことが大切です。
一切返金されない費用とは
一方、以下の費用は一切返金されません。
礼金は、お礼として支払うお金なので、返金されることはありません。一度支払ったら、それで終わりです。だからこそ、礼金ゼロ物件を選んだり、礼金の交渉をしたりすることが、初期費用節約の重要なポイントになります。
仲介手数料も、不動産会社へのサービス対価なので、返金されません。契約が成立した時点で、不動産会社の仕事は完了しているため、後から返金を求めることはできません。
鍵交換費用は、実際に鍵を交換する費用なので、返金されません。新しい鍵は入居者が使うものなので、これは必要経費と考えましょう。
保証会社利用料も、保証サービスの対価なので、返金されません。初回保証料も更新料も、一度支払ったら戻ってくることはありません。
消毒・抗菌施工費、24時間サポート費などのオプション費用も、サービスの対価なので返金されません。だからこそ、契約前に本当に必要かどうかをよく検討することが重要です。
前家賃は返金されませんが、これは家賃の前払いなので、損しているわけではありません。ただし、入居前にキャンセルした場合、前家賃が返金されるかどうかは契約内容次第です。
火災保険料は、基本的に返金されませんが、中途解約時には残額が返金される場合もあります。
返金されない費用を抑える方法は、礼金ゼロ物件を選ぶ、仲介手数料が安い不動産会社を選ぶ、不要なオプション費用を断る、といった対策です。
初期費用の中で、返金される可能性があるのは敷金くらいで、他のほとんどの費用は返金されません。だからこそ、契約前にしっかり検討し、無駄な出費を避けることが重要です。
敷金が返ってこないケース
敷金は返金される可能性がありますが、以下のケースでは返ってこないか、大幅に減額されます。
故意・過失による損傷がある場合は、修繕費用が敷金から差し引かれます。壁に穴を開けた、床に大きな傷をつけた、キッチンや浴室をまったく掃除せず汚れがひどい、タバコのヤニで壁紙が黄ばんでいる、ペット禁止なのにペットを飼って傷や臭いがついた、といったケースでは、修繕費用が高額になり、敷金を超えることもあります。
契約書に特約がある場合も、敷金が返ってこないことがあります。「退去時のクリーニング費用は借主負担」「畳の表替えは借主負担」といった特約が契約書に明記されていて、借主が同意していれば、その費用は敷金から差し引かれます。ただし、あまりにも不当な特約(通常の使用による劣化も全て借主負担など)は無効とされることもあります。
原状回復の範囲で揉めた場合も、敷金が返ってこないトラブルになります。大家さん側が「この傷は借主の責任」と主張し、借主側が「これは経年劣化」と反論して、話がまとまらないケースです。このような場合、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を参考に、冷静に話し合うことが大切です。
家賃滞納がある場合は、滞納分が敷金から差し引かれます。敷金は家賃滞納時の担保という意味もあるため、未払いの家賃があれば、当然ながら敷金から充当されます。
連絡が取れない・立ち会いに来ない場合も、一方的に原状回復工事が行われ、高額な費用を請求されることがあります。退去時には必ず立ち会いに参加し、納得できない請求には反論することが重要です。
退去後に追加請求されるケースもあります。敷金を返金した後、「追加で修繕が必要になった」として請求されることがあります。これが妥当かどうかは、ケースバイケースで判断する必要があります。
敷金を守るためのポイントは、入居時に部屋の状態を写真で記録する、退去前に丁寧に掃除する、退去立ち会いに必ず参加する、納得できない請求には原状回復ガイドラインを根拠に反論する、必要に応じて消費生活センターや弁護士に相談する、といった対策です。
敷金トラブルは非常に多いので、契約時から退去時まで、常に意識しておくことが大切です。
トラブルを防ぐための確認ポイント
敷金返金トラブルを防ぐために、契約時と退去時に以下のポイントを確認しましょう。
契約時の確認ポイントは、まず原状回復の範囲が契約書に明記されているかを確認します。「通常の使用による劣化は貸主負担」という原則が守られているか、不当な特約がないかをチェックしましょう。敷金の返金時期と方法も確認します。退去後いつ返金されるのか、振込か現金かなども確認しておくと安心です。クリーニング費用の負担者も重要です。「退去時のクリーニング費用は借主負担」という特約がある場合、その金額が明記されているかを確認しましょう。
入居時の確認ポイントとして、部屋の状態を細かく写真で記録することが最も重要です。壁、床、天井、窓、ドア、設備など、あらゆる角度から撮影しましょう。特に、すでに傷や汚れがある箇所は、アップで撮影しておきます。日付が入る設定で撮影するか、新聞などを一緒に写して日付を証明できるようにしておくと良いでしょう。設備の動作確認も忘れずに行い、不具合があればすぐに報告します。
退去時の確認ポイントは、退去前に丁寧に掃除することです。キッチン、浴室、トイレ、床などを清掃し、できる範囲で綺麗にしておけば、クリーニング費用を抑えられます。退去立ち会いに必ず参加し、修繕が必要な箇所を一つひとつ確認します。納得できない請求には、その場で「これは経年劣化では?」と質問しましょう。立ち会い時のやり取りを録音しておくのも有効です(相手に許可を取った方が良いですが)。
原状回復ガイドラインを活用することも重要です。国土交通省が公表している「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」には、何が貸主負担で何が借主負担かの基準が示されています。これを参考に、不当な請求には反論しましょう。
トラブルになったら専門機関に相談することも検討しましょう。消費生活センター、法テラス、弁護士などに相談すれば、適切なアドバイスを受けられます。少額訴訟という手段もあります。
敷金返金トラブルは、事前の準備と記録が最大の防御策です。面倒でも、しっかり対策しておくことが大切です。
契約が決まったら早めの手続きが安心
賃貸初期費用が高くなる原因と物件ごとの違い
賃貸物件を借りる際に
— 両🦁リベ大学長 (@freelife_blog) December 26, 2018
・マージン抜くための割高火災保険
・割高鍵交換にハウスクリーニング
・礼金・保証料上乗せ
・やってない害虫駆除→そして爆発
これらを間に入って平気で請求してくるのが不動産仲介業者と管理会社や。
大手でもワシ統計90%以上これが現状や
最近は仲介料も無料が主流やで^^ pic.twitter.com/2ichqWiJ32
初期費用は物件によって大きく異なります。高くなる原因を理解して、物件選びに活かしましょう。
敷金・礼金が高い物件の特徴
敷金・礼金が高めに設定されている物件には、いくつかの共通した特徴があります。
人気エリアの物件は、敷金・礼金が高い傾向にあります。都心の駅近物件、人気の住宅街、大学の近くなど、需要が高いエリアでは、大家さんが強気の条件を設定できるため、敷金2ヶ月・礼金2ヶ月といったケースも珍しくありません。
新築・築浅物件も、敷金・礼金が高めです。新しくて設備が充実している物件は人気があるため、初期費用を高めに設定しても入居者が集まります。新築の場合、礼金3ヶ月というケースもあります。
ハイグレード・高級物件では、敷金・礼金が高額になります。家賃が高い物件は、それに比例して敷金・礼金も高くなります。また、デザイナーズマンションや高級マンションでは、礼金が2〜3ヶ月分設定されていることもあります。
ペット可物件は、敷金が高めに設定されることが多いです。ペットによる傷や臭いのリスクがあるため、敷金2ヶ月、さらにペット敷金として追加で1ヶ月分を求められることもあります。
法人契約の物件も、敷金・礼金が高い傾向があります。法人契約は個人契約に比べてリスクが高いとみなされるため、保証金として高額の敷金を求められることがあります。
繁忙期(1〜3月)の物件では、需要が高いため、大家さんが条件を下げる必要がなく、敷金・礼金が高めに設定されていることがあります。
逆に、敷金・礼金が安い物件の特徴は、不人気エリアや駅から遠い物件、築年数が古い物件、空室期間が長い物件、閑散期(4月以降)の物件、といった特徴があります。
敷金・礼金は物件の条件によって大きく変わるため、初期費用を抑えたい場合は、こうした傾向を理解して物件選びをすることが重要です。
保証会社利用料が発生するケース
保証会社利用料は、全ての物件で必要というわけではありませんが、最近は利用が必須の物件が増えています。
保証会社利用が必須のケースは、まず大家さんや管理会社の方針で保証会社利用が必須の物件です。最近は、連帯保証人を立てても、さらに保証会社の利用を求める物件が増えています。これは、保証人が支払えないリスクを避けるためです。次に、連帯保証人を立てられない人は、保証会社の利用が必須になります。親が高齢で保証人になれない、親との関係が悪い、一人暮らしで頼める人がいない、といった場合です。外国人の場合も、保証会社の利用が求められることが多いです。
保証会社利用料の相場は、初回保証料が家賃の50〜100%程度で、家賃7万円なら3.5万〜7万円程度です。また、毎年更新料として10,000〜20,000円程度、または年間家賃の10%程度かかることもあります。保証会社によって料金体系が異なるため、複数の保証会社を比較できる場合は、料金を確認しましょう。
保証会社の種類も様々です。大手の保証会社(日本セーフティー、Casa、オリコフォレントインシュアなど)は審査が比較的厳しいですが、料金は標準的です。信販系の保証会社(オリコ、ジャックスなど)は、クレジットカードの信用情報をチェックするため、過去に滞納歴がある人は審査に落ちやすいです。独立系の保証会社は、審査が緩めですが、料金が高めのことがあります。
保証会社を使うメリットは、連帯保証人を頼む必要がない、親や親族に迷惑をかけずに済む、審査が比較的早い、といった点です。特に、親に頼みにくい事情がある方や、親が高齢で保証人になれない方にとっては、保証会社は便利な仕組みです。
保証会社利用の注意点は、費用が高額になること、更新料が毎年かかること、審査に落ちることがあること、といった点です。特に、過去に家賃やクレジットカードの滞納歴がある場合、審査に落ちる可能性が高くなります。
保証会社利用料は、初期費用を押し上げる要因の一つですが、最近は避けられないケースが増えています。必要経費として受け入れるしかない場合も多いでしょう。
新築・築浅物件の初期費用傾向
新築や築浅の物件は、初期費用が高くなる傾向があります。
新築物件の初期費用が高い理由は、まず敷金・礼金が高めに設定されていることです。新築は人気があるため、礼金2〜3ヶ月というケースもあります。次に、各種オプション費用が多いことです。消毒・抗菌施工、24時間サポート、室内設備の追加費用など、様々なオプションが用意されており、これらを合計すると数万円になることもあります。さらに、設備が新しく高価なため、鍵交換費用や設備保証費用が高額になることがあります。
新築物件の初期費用の具体例を見てみましょう。家賃8万円の新築物件の場合、敷金2ヶ月(16万円)、礼金2ヶ月(16万円)、仲介手数料1ヶ月+税(8.8万円)、前家賃2ヶ月分(16万円)、火災保険料(2万円)、鍵交換費用(2.5万円)、保証会社利用料(4万円)、消毒・抗菌施工(2万円)、24時間サポート(2万円)で、合計約69.3万円になります。これは家賃の8.6倍以上で、かなり高額です。
築浅物件(築3〜5年)の傾向は、新築よりは安いですが、築古物件に比べると高めです。敷金1〜2ヶ月、礼金1〜2ヶ月が一般的で、設備も比較的新しいため、オプション費用がかかることがあります。
新築・築浅物件のメリットは、設備が新しく快適、最新の耐震基準を満たしている、初期費用は高いが設備故障のリスクが低い、といった点です。特に、長く住む予定があるなら、トータルで見れば築古物件より快適でコスパが良い場合もあります。
新築・築浅物件で初期費用を抑える方法は、閑散期を狙う(完成直後の繁忙期を避ける)、オプション費用を削減する(不要なサービスは断る)、礼金の交渉を試みる(築浅なら交渉の余地があることも)、といった対策です。
新築・築浅物件は初期費用が高いですが、快適さや設備の新しさを考えれば、価値があると判断する人も多いでしょう。予算と優先順位を考えて選ぶことが大切です。
地域差・時期による初期費用の違い
初期費用は、地域や契約する時期によっても大きく変わります。
地域による違いは非常に大きいです。関東(特に東京)では、敷金1ヶ月・礼金1ヶ月が標準的で、人気物件では礼金2ヶ月もあります。更新料(2年ごとに家賃1ヶ月分程度)も一般的です。関西では、敷金(保証金)が高く、礼金は少ないかゼロという傾向があります。保証金として家賃の3〜6ヶ月分を預け、退去時に一部が償却される「敷引き」という仕組みがあります。更新料はないことが多いです。名古屋では、礼金はあまり一般的ではなく、敷金2ヶ月程度が標準です。福岡など九州では、礼金がないかごく少額で、敷金も1〜2ヶ月程度と、全国的に見て初期費用が安い傾向にあります。
時期による違いも重要です。繁忙期(1〜3月)は、入学・就職・転勤シーズンで物件の需要が高く、初期費用も高めです。敷金・礼金の交渉は難しく、フリーレントなどのキャンペーンも少ないです。閑散期(4〜8月、10〜12月)は、需要が落ち着くため、初期費用を抑えやすいです。敷金・礼金ゼロ物件が増え、フリーレント1〜2ヶ月、仲介手数料割引など、様々なキャンペーンが展開されます。交渉もしやすくなります。
都市部と地方の違いも大きいです。東京・大阪などの大都市は、需要が高いため初期費用が高めです。地方都市や郊外は、需要が少ないため初期費用が安めで、交渉もしやすい傾向にあります。
大学周辺の物件は、特殊な傾向があります。学生需要が高いため、繁忙期(1〜3月)は初期費用が高いですが、学生向けのサポート(親が保証人になりやすい、初期費用の分割払いなど)が用意されていることもあります。
初期費用の地域差を活かす方法は、複数の地域で物件を探している場合、初期費用が安い地域を優先する、閑散期に引っ越しのスケジュールを調整できるなら、その時期を狙う、地域の慣習を理解して交渉する(関西なら敷引きの交渉、関東なら礼金の交渉など)、といった対策です。
地域や時期による違いを理解して、賢く物件選びをしましょう。
賃貸初期費用を抑える方法と契約前の注意点
最後に、初期費用を抑える具体的な方法と、契約前の注意点を解説します。
敷金・礼金ゼロ物件のメリットと注意点
敷金・礼金ゼロ物件は、初期費用を大幅に抑えられる魅力的な選択肢ですが、注意点もあります。
敷金・礼金ゼロ物件のメリットは、何と言っても初期費用が安いことです。家賃2〜4ヶ月分の費用が浮くため、十数万円〜数十万円の節約になります。初期費用の負担が軽くなることで、引っ越しや家具購入に資金を回せます。
敷金ゼロの注意点は、退去時のクリーニング費用が高額になる可能性があることです。敷金がない分、退去時に「クリーニング費用5万円」といった請求が来ることがあります。また、原状回復費用も全額請求される可能性があるため、部屋を綺麗に使う必要があります。
礼金ゼロの注意点は、他の費用が高くなっていないかチェックすることです。礼金ゼロでも、敷金が3ヶ月分、退去時のクリーニング費用が高額、短期解約違約金がある、といった形でトータルコストが変わらないこともあります。
敷金・礼金ゼロ物件が多い理由を理解しておきましょう。空室期間が長く、早く入居者を見つけたい、築年数が古い、駅から遠いなど、何らかの不人気要素がある、繁忙期を過ぎて需要が落ち着いている、といった理由で、敷金・礼金をゼロにして入居者を集めています。
敷金・礼金ゼロ物件を選ぶ際のチェックポイントは、退去時の費用が契約書に明記されているか、短期解約違約金の有無と金額、他の費用が相場より高くないか、物件の状態や立地に問題はないか、といった点です。
敷金・礼金ゼロ物件が向いている人は、初期費用を抑えたい人、短期間(1〜2年)だけ住む予定の人、物件の条件(立地や築年数)にあまりこだわらない人、といった方です。
敷金・礼金ゼロ物件は賢く活用すれば大きな節約になりますが、契約内容をしっかり確認することが重要です。
初期費用を交渉できる項目
初期費用は、交渉次第で減額できることがあります。
礼金の交渉は、最も成功しやすい項目です。礼金は慣習的なもので、法律で定められているわけではないため、交渉の余地があります。「礼金を1ヶ月分から0.5ヶ月分にしてもらえませんか?」「礼金をゼロにしてくれたら即決します」といった交渉が通ることもあります。特に、閑散期、空室期間が長い物件、築年数が古い物件などでは、交渉しやすいです。
仲介手数料の交渉も可能な場合があります。仲介手数料半額や無料の不動産会社を選ぶ、複数の不動産会社に同じ物件を問い合わせて比較する、「仲介手数料を半額にしてくれたら契約します」と交渉する、といった方法があります。ただし、仲介手数料は不動産会社の収入源なので、難しいこともあります。
フリーレントの交渉も試してみる価値があります。「初月の家賃を無料にしてもらえませんか?」と交渉することで、実質的に初期費用を1ヶ月分減らせます。空室期間が長い物件や、繁忙期を過ぎた時期には、交渉が通りやすいです。
オプション費用の削減は、比較的簡単にできます。消毒・抗菌施工、24時間サポート、安心サポートパックなどの任意加入費用は、断ることができます。「これは本当に必要ですか?」と質問するだけで、数万円節約できることもあります。
火災保険の自己手配も検討しましょう。不動産会社が指定する保険ではなく、自分でネット保険などを選べば、同じ補償内容でも数千円安くなることがあります。ただし、物件によっては指定の保険への加入が必須のこともあるため、確認が必要です。
交渉のコツは、閑散期を狙う、空室期間が長い物件を選ぶ、複数の物件を比較検討していることを伝える、「この条件なら即決します」と意思表示する、丁寧な態度で交渉する、といった点です。高圧的な態度や無理な要求は逆効果なので、あくまで相談ベースで交渉しましょう。
交渉が難しい項目は、敷金(大家さんのリスク担保なので減らしにくい)、前家賃(家賃の前払いなので交渉の余地がない)、鍵交換費用(実費なので難しい)、保証会社利用料(保証会社が決めているので難しい)、といったものです。
全ての項目が交渉できるわけではありませんが、試してみる価値はあります。ダメ元で交渉してみて、数万円でも節約できれば儲けものです。
見落としがちな不要費用のチェック
初期費用の見積書には、実は不要な費用が含まれていることがあります。
消毒・抗菌施工費は、多くの場合、任意加入です。15,000〜20,000円程度かかりますが、実際の効果は疑問視する声もあります。入居前に自分で掃除すれば済む場合も多いので、本当に必要かどうか検討しましょう。「これは必須ですか?」と質問すれば、「任意です」と言われることが多いです。
24時間サポート費も、任意加入のことが多いです。年間10,000〜20,000円程度かかりますが、実際に利用する機会はほとんどないという人も多いです。鍵の紛失や水漏れなどのトラブルは、自分で業者を呼んでも対応できるため、必須ではありません。
安心サポートパックなど、名称は様々ですが、似たようなオプションサービスがあります。内容をよく確認し、本当に必要かどうか判断しましょう。保険と重複している内容が含まれていることもあります。
家財保険の過剰補償にも注意が必要です。火災保険に含まれる家財補償が、一人暮らしには過剰な金額(1,000万円など)に設定されていることがあります。適切な補償額(300〜500万円程度)に下げることで、保険料を節約できます。
事務手数料という名目で、数万円を請求されることがあります。これは仲介手数料とは別のもので、法的根拠が不明確なことが多いです。「この事務手数料は何の費用ですか?」と質問してみましょう。
鍵交換費用が相場より高い場合もあります。通常は15,000〜20,000円程度ですが、30,000円以上請求されることもあります。特殊な鍵でない限り、相場より高い場合は理由を確認しましょう。
不要費用をチェックするポイントは、見積書の全ての項目を理解する、「これは必須ですか?」と質問する、相場と比較する、不明な項目は遠慮せず質問する、といった点です。
削減できた成功例としては、消毒・抗菌施工費2万円を削除、24時間サポート費1.5万円を削除、火災保険を自己手配で5,000円節約、で合計約4万円の節約に成功、といったケースがあります。
小さな金額でも、積み重なれば大きな節約になります。しっかりチェックしましょう。
契約前に必ず確認しておくべきこと
契約を結ぶ前に、以下のポイントを必ず確認しましょう。
見積書の総額と内訳を再確認します。全ての項目を理解しているか、不明な費用はないか、相場と比べて高すぎる項目はないか、をチェックしましょう。
契約書の特約を細かく確認します。退去時の費用負担、短期解約違約金、更新料の有無と金額、禁止事項(ペット、楽器など)、といった重要事項が特約に記載されています。納得できない特約があれば、契約前に交渉しましょう。
重要事項説明を丁寧に聞くことが大切です。宅地建物取引士から重要事項説明を受ける際、分からないことは全て質問しましょう。急かされても、納得するまで説明を聞くことが重要です。
初期費用の支払い方法と領収書を確認します。現金、振込、クレジットカードのどれで支払うか、領収書は必ずもらえるか、内訳が記載されているか、といった点を確認しましょう。
入居日と鍵の受け渡しを明確にします。いつから入居できるのか、鍵はいつ受け取れるのか、入居前に部屋を見ることはできるか、といった点を確認しておくと、スムーズに引っ越せます。
ライフラインの手続きも忘れずに。電気、ガス、水道の開栓手続きを、入居前に済ませておきましょう。特にガスは、立ち会いが必要なので、早めに予約が必要です。
トラブル時の連絡先を確認しておきます。管理会社、大家さん、緊急時の連絡先などを、契約時に確認して控えておきましょう。
キャンセル時の扱いも確認しておくと安心です。契約後にキャンセルした場合、どのような費用が発生するのか、事前に確認しておきましょう。
契約前の最終チェックリストとして、見積書の内容を理解している、契約書の特約を確認した、重要事項説明を受けて納得した、初期費用を準備できている、不明点は全て質問して解決した、といった点を確認しましょう。
契約は法的な義務が生じる重要な行為です。後で後悔しないよう、契約前にしっかり確認することが大切です。
契約が決まったら早めの手続きが安心
まとめ|賃貸初期費用は理解と準備が節約の鍵
賃貸の初期費用は、家賃の4〜6倍程度と高額になりますが、内訳を理解し、適切な対策を取れば、数万円〜十数万円単位で節約することが可能です。
初期費用の主な内訳は、敷金(退去時に返金される可能性あり)、礼金(返金されない)、仲介手数料(返金されない)、前家賃(家賃の前払い)、火災保険料、鍵交換費用、保証会社利用料などです。
返金される可能性がある費用は、敷金くらいで、他のほとんどの費用は返金されません。だからこそ、契約前にしっかり検討し、無駄な出費を避けることが重要です。
初期費用が高くなる原因は、敷金・礼金が高い、新築・築浅物件、保証会社利用が必須、人気エリア、繁忙期、といった要因です。逆に、閑散期、築古物件、不人気エリアなどでは、初期費用を抑えやすいです。
初期費用を抑える方法は、敷金・礼金ゼロ物件を選ぶ、礼金や仲介手数料を交渉する、不要なオプション費用を断る、フリーレント物件を選ぶ、閑散期を狙う、といった対策です。
契約前の確認が最も重要です。見積書の内訳を全て理解し、契約書の特約を確認し、重要事項説明を丁寧に聞き、少しでも疑問があれば質問しましょう。納得してから契約することが、後悔しないための鉄則です。
初期費用は高額ですが、賢く対策すれば負担を減らせます。この記事で紹介した内容を参考に、無駄のない契約を実現して、快適な新生活をスタートさせてください。
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