はじめに
九州の南端に位置する鹿児島県は、雄大な大自然の恵みを受けた食材の宝庫です。「かごしま黒豚」や「鹿児島黒牛」といったブランド肉をはじめ、錦江湾や東シナ海で獲れる新鮮な海の幸、さらには独特の発展を遂げたスイーツまで、多彩な食文化が息づいています。
今回は、鹿児島旅行で絶対に味わいたい名物グルメ25選を厳選し、おすすめの人気店やお土産情報とともに完全ガイドします。
鹿児島で絶対に食べたい名物グルメランキング
まずは、鹿児島を訪れたなら絶対に外せない王道の名物グルメをランキング形式でご紹介します。
黒豚|鹿児島を代表する人気グルメ
鹿児島グルメの絶対的エースといえば「かごしま黒豚」です。一般的な豚肉に比べて繊維が細かく、歯切れが良いのが特徴で、脂身にはほのかな甘みと旨味が凝縮されています。サクサクの衣とジューシーな肉汁がたまらない「とんかつ」や、お肉本来の甘みをダイレクトに味わえる「しゃぶしゃぶ」でいただくのが定番です。「黒豚料理 寿庵」や「吾愛人(わかな)」などの名店で本物の味を堪能できます。
鹿児島黒牛|全国トップクラスのブランド牛
和牛のオリンピックとも呼ばれる「全国和牛能力共進会」で最優秀の成績を収めたこともある、日本屈指のブランド和牛です。見事な霜降りと、口の中でとろけるような食感、そして芳醇な香りが魅力です。贅沢にステーキや焼き肉で味わうのはもちろん、すき焼きやしゃぶしゃぶでもその実力を遺憾なく発揮します。
鶏飯|奄美大島発祥の郷土料理
奄美大島(あまみおおしま)で古くから親しまれている、おもてなしの郷土料理です。お茶碗に盛ったご飯の上に、ほぐした鶏肉、錦糸卵、椎茸、パパイヤの漬物、みかんの皮などの具材を美しくのせ、丸鶏からじっくりと取った至高の黄金スープをたっぷりとかけてサラサラといただきます。あっさりしていながらも深いコクがあり、一度食べると病みつきになる美味しさです。
きびなご料理|新鮮な海の幸を味わう
鹿児島を代表する小さな青魚「きびなご」は、非常に傷みやすいため、新鮮な状態で食べられるのは産地ならではの特権です。美しく輝く身を菊の花のように並べた「お刺身」は、特製の酢味噌をつけて食べるのが鹿児島流。ほかにも、サクッとした食感の「天ぷら」や、香ばしく焼き上げた「塩焼き」など、焼酎の肴にもぴったりの名物です。
さつま揚げ|お土産にも人気の名物
魚のすり身に地酒や調味料を加え、成形して油で揚げた、全国的にも有名な郷土料理です。地元では「つけあげ」の愛称で親しまれています。ほんのりとした優しい甘みがあり、プレーンなもののほか、さつまいも、チーズ、ごぼう、にんじん入りなどバリエーションも豊富です。出来立ての温かいさつま揚げの美味しさは格別です。
鹿児島ラーメン|地元で愛されるご当地ラーメン
九州のラーメンといえば濃厚なとんこつをイメージしがちですが、鹿児島ラーメンは豚骨をベースに鶏ガラや地元の野菜などをブレンドした、優しくあっさりとしたスープが主流です。麺は中太のストレート麺が多く、お店ごとに独自のこだわりがあります。席に座ると最初に出てくる「大根のお漬物」をつまみながらラーメンを待つのが、鹿児島ならではの面白い文化です。
白熊|鹿児島発祥の人気かき氷
全国的な人気を誇る「白熊(しろくま)」は、鹿児島市天文館にある「氷白熊の本家 天文館むじゃき」が発祥とされる大人気スイーツです。削りたてのふわふわな氷に、秘伝の自家製ミルクと蜜をたっぷりとかけ、色鮮やかなフルーツやレーズンをトッピング。真上から見たときに白熊の顔に見えることからその名がつきました。
酒ずし|鹿児島ならではの伝統料理
400年以上の歴史を持つ、薩摩の豪華な伝統郷土料理です。酢を一切使わず、ご飯に地酒(薩摩の灰持酒)をたっぷりと振りかけ、エビ、タイ、タケノコ、山ショウ、錦糸卵などの豪華な具材を何層にも重ねて一晩発酵させます。独特の芳醇な地酒の香りと深い甘みがあり、特にお祝いの席や格式高いおもてなしの場で愛されてきた大人のグルメです。
あくまき|端午の節句で親しまれる郷土菓子
薩摩の歴史が息づく、独特な製法の和菓子です。もち米を灰汁(あく)に一晩浸け、孟宗竹(もうそうちく)の皮で包んでじっくりと炊き上げます。灰汁の効果で保存性が高く、独特のぷるぷるとした粘り気のある食感に仕上がります。そのままでは特有の風味があるため、きな粉や黒蜜をたっぷりとまぶして食べるのが一般的です。
じゃんぼ餅|観光客にも人気の和スイーツ
鹿児島市沿岸の磯地区などで古くから愛されている名物団子です。漢字では「両棒餅」と書きます。つきたてのお餅を小さく丸めて平らにし、2本の竹串(両棒)を刺して香ばしく焼き上げ、とろみのある甘辛い醤油ダレを絡めます。2本の串は武士の「二本差し(刀)」を模しているとされ、散策の合間の小腹満たしに最高のスイーツです。
ジャンル別に楽しむ鹿児島グルメ
気分や好みに合わせて選びやすいよう、ジャンル別のおすすめグルメの見どころをまとめました。
肉好きにおすすめの鹿児島グルメ
畜産王国である鹿児島では、黒豚や黒牛だけでなく「かごしま地鶏(黒さつま鶏など)」も見逃せません。抜群の歯ごたえとジューシーな旨味を持つ地鶏を、炭火で豪快に焼き上げた「地鶏の炭火焼き」や、新鮮だからこそ提供できる「鳥刺し(お刺身)」は、肉好きなら外せない珠玉のメニューです。
海鮮好きに人気の鹿児島グルメ
錦江湾や周辺の海原は一級の漁場です。なかでも初夏から夏にかけて旬を迎える「錦江湾のタカエビ(薩摩甘エビ)」は、ぷりぷりの食感と濃厚な甘みが絶品です。さらに、志布志(しぶし)や長島町周辺で獲れる新鮮なサバやブリ、アジなど、季節ごとの極上の地魚をお刺身や海鮮丼で味わえます。
郷土料理を楽しめるおすすめグルメ
鹿児島の伝統的な家庭料理や居酒屋メニューを色々試すなら、「とんこつ料理」がおすすめです。黒豚の骨付き肉を、大根やこんにゃく、芋焼酎、黒砂糖、麦味噌などでじっくりと時間をかけて煮込んだお料理で、お肉が骨からホロリと外れるほどの柔らかさとコク深い味わいが特徴です。
スイーツ好き必見の鹿児島グルメ
天文館むじゃきの「白熊」はもちろんですが、鹿児島はサツマイモを使ったスイーツの天国でもあります。出来立ての「さつまいもパフェ」や、和洋折衷のモダンなスイートポテト、さらには古くから伝わる銘菓「かるかん」など、甘党を飽きさせないラインナップが揃っています。
焼酎と相性抜群のグルメ
焼酎王国である鹿児島には、芋焼酎の美味しさを引き立てる「だいやめ(晩酌)」の肴が豊富です。甘みのある「さつま揚げ」、濃厚なタレが絡む「とんこつ」、香ばしい「地鶏の炭火焼き」や「きびなごの塩焼き」は、コクのある芋焼酎のロックや水割り、お湯割りとこれ以上ない最高の相性を魅せてくれます。
食べ歩きにおすすめのグルメ
天文館のアーケード街や観光名所の周辺では、手軽な食べ歩きが楽しめます。1本から購入できる焼き立ての「じゃんぼ餅」や、店頭で揚げる熱々の「さつま揚げ」、さらにはサツマイモのペーストを包んで焼き上げたお饅頭など、テイクアウトしやすいグルメが充実しています。
地元民に愛されるソウルフード
鹿児島市民の誰もが知るソウルフードといえば、老舗百貨店・山形屋(やまかたや)の食堂で提供されている「焼きそば(カタ焼きそば)」です。香ばしく揚げ焼きにされた麺の上に、お野菜や豚肉がたっぷり入った具だくさんの餡がこれでもかとかかっており、お好みで酢をかけて味変しながら楽しむのが地元流です。
エリア別おすすめ鹿児島グルメ
観光ルートに合わせて美味しいお店を見つけられるよう、主要エリアごとのグルメの特徴を解説します。
鹿児島中央駅周辺で人気のグルメ
鹿児島の玄関口である駅周辺には、駅ビル「アミュプラザ鹿児島」や駅近くの地下街、飲食店街に多くの有名店が集結しています。新幹線の乗車前後の限られた時間でも、黒豚とんかつ、鹿児島ラーメン、白熊などの主要な名物を一網打尽にできる非常に便利なエリアです。
天文館エリアのおすすめグルメ
南九州一の繁華街である天文館(てんもんかん)は、グルメ巡りの中心地です。江戸時代から続く老舗や、活気ある居酒屋、お洒落なカフェがひしめき合っています。黒豚しゃぶしゃぶの名店や、白熊の発祥店、夜遅くまで賑わうラーメン店など、鹿児島の食のトレンドがすべてここに集まっています。
指宿エリアで味わいたい名物料理
砂むし温泉で有名な指宿(いぶすき)周辺では、ご当地グルメの「温たまらん丼(おんたまらんどん)」が人気です。指宿の砂むし温泉の源泉で作った極上の温泉卵を、地元の黒豚や厳選された食材の上にのせた贅沢な丼で、エリア内の多くのお食事処で独自の味が展開されています。
霧島エリアの人気グルメスポット
豊かな森と温泉に恵まれた霧島(きりしま)エリアでは、澄んだ水と空気の中で育った「霧島黒豚」や、地元の新鮮な湧水を使った「霧島サーモン(ニジマス)」、特産の「霧島茶」を使ったお蕎麦やスイーツが楽しめます。大自然の絶景を眺めながらゆったりとランチを楽しめる一軒家レストランやカフェも豊富です。
桜島周辺で楽しめるご当地グルメ
活火山・桜島に渡ったら、特産の「桜島大根」や「桜島小みかん」を使ったお料理に注目です。ギネス世界記録にも認定されている世界一大きい桜島大根を使ったお味噌汁や煮物、世界一小さい桜島小みかんの果汁を練り込んだ「小みかんうどん」や爽やかなソフトクリームは、島内の道の駅などで気軽に楽しめます。
奄美大島で味わいたい郷土料理
独特の琉球文化や南国の風土が混ざり合う奄美大島では、王道の「鶏飯(けいはん)」をはじめ、新鮮なマグロや、ヤギ汁、アブシ(島豆腐の炒め物)などが味わえます。豊かな自然の中で育った黒糖を使った「黒糖焼酎」とともに、ゆったりとした島時間を満喫しながらいただくディナーは最高です。
枕崎エリアの海鮮グルメ
薩摩半島の南西に位置する枕崎(まくらざき)は、カツオの街として全国的に有名です。水揚げされたばかりの新鮮なカツオを使った「カツオのたたき」や「一本釣りカツオ丼」は、身が引き締まっていて絶品。さらに、カツオのビンタ(頭)を丸ごと豪快に煮込んだ伝統の「ビンタ料理」なども迫力満点です。
ランチ・ディナーで人気の鹿児島グルメ店
食事のシーンや一緒に行く相手に合わせた、お店選びのヒントをご紹介します。
ランチにおすすめの人気店
お昼に気軽に名物を楽しむなら、回転率が良くお一人様でも利用しやすい名物とんかつ専門店「とんかつ 川久」や「味のとんかつ 丸一」、またはあっさり美味しい鹿児島ラーメンの「こむらさき」「ざぼんラーメン」がおすすめです。昼から大満足のボリュームとお手頃な価格で本場の味が楽しめます。
ディナーで訪れたい名店
夜にゆっくりと鹿児島の食を堪能するなら、黒豚しゃぶしゃぶの最高峰「あじもり」や、郷土料理と本格芋焼酎がずらりと並ぶ「天文本店 吾愛人」などの有名割烹・居酒屋がベストです。きびなごのお刺身から黒豚、地鶏まで、最高の職人の技とおもてなしとともに贅沢な時間を過ごせます。
地元民が通う隠れた人気店
観光客向けの有名店だけでなく、地元の人々が日常的に通う「とんかつ 竹亭」や、昔ながらの佇まいを残す地元の居酒屋街「かごっまふるさと屋台村」なども狙い目です。ローカルな雰囲気の中で、よりリーズナブルに、かつディープな鹿児島の食文化とお酒の温かさに触れることができます。
一人でも入りやすいおすすめ店
一人旅や出張の際でも気兼ねなく入れるのが、鹿児島中央駅直結の商業施設内にある飲食店や、天文館周辺のラーメン店・カフェです。特に「天文館むじゃき アミュプラザ店」などはカウンター席もあり、お一人様でも気軽にミニサイズの白熊や軽食を楽しむことができます。
子連れファミリーに人気の店
小さなお子様連れには、座敷席や広いテーブル席があり、メニューのバリエーションが豊富な大型の郷土料理レストランや、アミューズメント感覚で楽しめる「唐船峡(とうせんきょう)のそうめん流し」がおすすめです。澄んだ湧水の中をくるくると回るそうめん流しは、子どもたちに大人気です。
カップルのデートにおすすめの店
二人のロマンチックな時間を演出するなら、城山の高台に位置する「SHIROYAMA HOTEL kagoshima」内のレストランや、天文館のお洒落な肉バル、錦江湾を望むウォーターフロントのイタリアンが最適です。美味しいお料理とともに、美しい桜島の夕景や市街地のきらめく夜景を贅沢に楽しめます。
鹿児島中央駅近くで利用しやすい店
新幹線の待ち時間などにサッと立ち寄れるのが、駅ビルの地下にある飲食店街です。ここには、黒豚とんかつの名店、本格的な鹿児島ラーメン店、白熊専門店などがコンパクトに集結しており、雨の日でも濡れずに、移動の手間なく鹿児島の味をコンプリートできます。
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鹿児島旅行で買いたいお土産グルメ
旅の思い出を自宅に持ち帰るため、または大切な人へ配るために最適なお土産グルメを厳選しました。
かるかん|鹿児島を代表する銘菓
天然の自然薯(山芋)を贅沢に使い、うるち米の粉と砂糖を混ぜて蒸し上げた、鹿児島を代表する伝統的な和菓子です。真っ白でキメの細かいスポンジのような生地は、しっとり・もっちりとした独特の口当たりと、山芋の優しい風味が特徴です。中に上品な餡が入った「かるかん饅頭」が特に人気で、老舗の「明石屋(あかしや)」や「蒸気屋(じょうきや)」のものが定番です。
さつま揚げ|定番のお土産グルメ
お土産用には、真空パックされた日持ちするものから、駅や空港の売店で直前に箱詰めしてくれる揚げ立てのものまで用途に合わせて選べます。「月揚げ庵」や「有村屋」「勘場蒲鉾店」など多くの有名ブランドがあり、おつまみやお惣菜としてどなたにも喜ばれる万能のお土産です。
唐芋レアケーキ|女性に人気のスイーツ
サツマイモ(唐芋)のフェスティバロ社が手がける「唐芋レアケーキ・ラブリー」は、鹿児島空港の客室乗務員から口コミで火がついた、絶大な人気を誇る洋菓子スイーツです。なめらかでとろけるような極上の食感と、サツマイモ本来のすっきりとした自然な甘みが絶妙で、特にお洒落なお土産を求める女性から高く支持されています。
鹿児島焼酎|焼酎王国ならではのお土産
県内に100以上の蔵元がある鹿児島では、手に入りにくい幻の銘柄(魔王、森伊蔵、村尾など)から、地元民が毎晩愛飲するローカルな定番銘柄まで、膨大な種類の芋焼酎が手に入ります。駅や空港の専門店ではミニボトルのセットなども販売されているため、お酒好きの方への贈り物に最適です。
黒豚加工品|自宅でも楽しめる名物
本場の味を自宅の手軽な食卓で再現できる、黒豚のハンバーグ、黒豚ロースの味噌漬け、黒豚のレトルトカレー、さらには旨味が凝縮された「黒豚みそ(ご飯のお供)」などの加工品も大人気です。お肉そのものを持ち帰るのが難しい場合でも、保冷剤をつけて手軽に持ち帰ることができます。
空港や駅で購入できる人気商品
鹿児島空港や鹿児島中央駅の広大な「みやげ横丁」には、今回ご紹介したかるかん、さつま揚げ、唐芋レアケーキ、焼酎、黒豚加工品の主要ブランドがすべて網羅されています。旅の最後にまとめて効率よく購入できるため、観光中は荷物を増やさず、帰る直前にここで選ぶのが最もスマートでおすすめです。
お土産選びで失敗しないポイント
お土産を購入する際は、「賞味期限」と「保存方法」の事前確認が重要です。特に生のかるかんや揚げ立てのさつま揚げは賞味期限が数日と短く、要冷蔵のものも多いため、すぐに渡せる相手かどうかを考慮しましょう。会社などへ配るバラマキ用には、個包装されていて常温保存ができるサツマイモのクッキーや、お煎餅(めんべいの鹿児島かつお味など)を選ぶと失敗がありません。
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鹿児島のおすすめのグルメ:まとめ
鹿児島県は、雄大な自然が育んだ上質な黒豚・黒牛や新鮮な海の幸といった極上の「素材の味」と、白熊やかるかん、じゃんぼ餅といった独自の「職人技のスイーツ」が最高のバランスで共存する、まさに食のパラダイスです。
エリアごとに異なる歴史的背景や気候が、それぞれの場所独自の個性的なグルメを生み出しています。
観光や温泉の合間に、その土地ならではのお腹も心も満たされる素晴らしいレストランや名店にぜひ足を運び、鹿児島のディープで美味しい食文化を五感でたっぷりと味わい尽くしてください!
最後までお読み頂きましてありがとうございました。(^^♪















