はじめに
山林で宅地造成をする方法についてご紹介します。
山林で宅地造成を行うことは、自然環境を守りながら、安全で快適な住環境を作るための重要なプロセスです。
しかし、山林の特性や地形を考慮しながらの造成には、専門的な知識と技術が求められます。
本記事では、山林で宅地造成を行う際の基本的なステップや注意点、必要な許可や手続きについて詳しく解説します。
成功するためには計画的なアプローチと適切な手順を踏むことが不可欠ですので、これから宅地造成を検討している方にとって役立つ情報を提供します。
目次
緩やかな山で宅地造成をして宅地を作る方法
宅地造成をする場合は宅地造成の計画図面を作成して面積が1000㎡を超える様であれば宅地開発の申請をして許可をもらって、着工します。
開発の面積によって申請書類は変わってきますが、今回は緩やかな山で宅地(平らな土地)を作る方法を解説します。
平らにする土地の広さは1000平方メートルくらいの土地(平らな土地)を作ります。
チェーンソーを使って伐採をする
山林の場合は先ずは伐採工事をします。
チェーンソーを使って伐採する方法です。
チェーンソーを使う場合は木の太さが直径2cmから3cmを越えれば簡単に切ることができます。
それよりも木が小さい場合はチェーンソーに絡みついて切ることが難しくなるので、先に下刈をすれば楽に伐採することができます。
下刈りとは木を切る前に周りの小さい細い木を鎌や鉈を使って周りを下処理をして、チェーンソーで切りやすいようにすることです。
チェーンソーで木を切る場合はできるだけ根っこの方を切るようにします。
できることなら土が被っているくらいのところまでチェーンソーで切った方が後の仕事が楽に出来ます。
伐採することができたら伐採した木の枝を切ります。
枝が長い場合は長さが2mぐらいの長さに切っていた方が後の処理が楽です。
切った枝は何箇所かにまとめておいたほうが仕事がはかどります。
伐採した木の方も1.8mから2mぐらいの長さに揃えていた方がこれも後の処理が楽に出来ます。
伐採した木は後でチップ工場に持って行ったら買ってもらいます。
お小遣いになります。木を2mぐらいに切った方がいいというのはトラックに積みやすいというのと運びやすい長さになります。
木の処理ができたら次は抜根です。
ユンボを使って抜根する
抜根する時はユンボを使って抜根するのですが、ユンボのバケットは掘削用のバケットの方が抜根しやすいですね。
木が大きくて簡単に抜根できない時は、根っこの周りを掘って抜根します。
抜根した根っこも一箇所に集めておいたら後の処理が楽に出来ます。
根っこは綺麗にすると飾り物にもなります。
伐採する木もよく観察してみれば面白い飾り物になる場合があります。
伐採と抜根が済んだので次は整地です。
四隅に杭を打ちます。四隅の杭の高さをレベルで測ります。
家を建てるときは地山の方がいいので四隅のレベルの一番低いところに高さを合わせます。
高低差が大きい時は土量が多い時は残土の処分にお金がかかりますので現地に合わした方がいいですね。
盛土は盛土管理をしっかりやっていれば大丈夫です。
基本的には盛土をする時は硬化剤を使う必要はありません。
土の質を確認して気になる方は硬化剤を使ってもいいと思います。
締固めをしっかりやれば地耐力が出ます。
硬化剤を使う時は硬化剤をよく土と混ぜ合わせて十分に締固めをしていけば大丈夫です。
丁張りをかけてレベルが分かるようにする
整地をする時は先に表土を処分します。
表土の処分ができたら次は土の配分をします。
土の配分をする前に丁張をかけていきます。
土の配分がきっちりできていたら後の作業がやりやすいです。
丁張りのかけ方は杭の上から何cm 下がったところが計画高です。
何cm上がったところが計画高です。というような丁張をかけていきます。
丁張りをかける場所は、重機で造成するので重機の邪魔にならないところがいいですね。
あまり離れていると高さが分かりにくくなるので、そこら辺のところは適度に丁張りをかけることが大事です。
丁張りは重機が踏んで倒したりして分かりにくくなるので区域外に丁張りをかけたほうがいい場合もあります。
控え杭を打つということですね。
1000㎡ぐらいの整地をする時はユンボと2tダンプで出来る
整地をする時のユンボのバケットは幅広のバケットか法面を整形するバケットを使います。
丁張りに合わせながら高さを作っていきます。
余った土は2tダンプに積み込んで残土の処理をしていけば綺麗に整地できます。
法面については、盛土の場合は1割8分の勾配で仕上げていけば大丈夫です。
切土の場合の法面は土の質によって変わってきます。
普通の土であれば3分の勾配で仕上げていきます。
法面の長さによっても仕上げが変わってきますので注意してください。
ユンボで整地ができたらもう一度レベルで高さを確認する
整地が終わったら宅地を仕上げます。
山の土のままであれば雨が降ったら整地したところがぬかるみます。
なので真砂か砂利をまいておけば、あとの作業がしやすいです。
真砂か砂利をまいて整地が終わったらもう一度高さを確認します。
これで宅地が完成しました。雨が降った場合、法面の方に雨水が流れないようにあご(宅地の縁に)を作れば土羽の方に雨水が流れて土羽を傷つけることはありません。
山林で宅地造成をする方法 まとめ
今回は土地造成の方法を解説しました。
家を建てる場合で一番大事なのは基礎部分を作ることです。
宅地を作る時、一番大事なのは目に見えない部分です。
目に見えない部分をきっちり仕上げていけば安心して家を建てることができます。
そして安心して住むことができます。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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