はじめに
高気圧室についてご紹介します。
高気圧室とは、人工的に気圧を高めた空間で、特定の治療や目的のために使用される施設です。これにより、体内の酸素濃度を高め、さまざまな健康効果や治療効果を得ることができます。
本記事では、高気圧室の仕組みや利用方法について詳しく解説し、さらにその施設が完成するまでの過程や実際の設置における挑戦についても触れます。
高気圧室に興味のある方や、その導入を考えている方にとって、役立つ情報をお届けしますので、ぜひご覧ください。
高気圧室ってなんですか?
高気圧とは、1気圧より高い圧力の事をいいます。高気圧室とは、ある空間(室)を1気圧(通常の環境)以上の環境にする事をいいます。ここでは、1,3気圧までの空間を作ります。
1.1気圧から1.3気圧ぐらいの密閉空間を作って、その中に入って時間を過ごすことによって快適な状態を作ります。
医療機器で使われている高気圧室は、潜水病やいろんな治療に利用されています。小学生か中学生の頃に、習ったような記憶があります。ヘンリーの法則です。
気圧を上げることによって、空気中の酸素濃度も比例して上がっていきます。酸素濃度計で確認してみたら1.3気圧の閉鎖空間の中で測定してみたら、酸素濃度計も1.3倍という酸素濃度になっています。
この閉鎖空間に入ることによって、酸素濃度が1.3倍になっている環境で、呼吸をしているということです。
そうすることによって体全体に健康に良い状況をつくっていくようです。この高気圧室は医療機器ではありません。
一気に圧力を1,3気圧まで上昇させると気分が悪くなります。逆に1,3気圧から圧力を下げると気分が悪くなります。なので時間をかけて気圧を上げたり下げたりします。
気圧を上げたり下げたりするのは均等にしなければいけないので、自動的にできるようにセットしています。
高気圧室が完成するまでの過程
圧力はすごい力を発揮します。少しのすき間も逃しません。閉鎖空間を作って、隙間があるかどうかの確認をするのですが、少しでも隙間があれば、その隙間から空気が漏れて行きます。
失敗談ですが、何も分からないままこの閉鎖空間を作るために原材料に木材を使用しました。
つなぎに垂木を使い、壁面を12 mm のコンパネを使って囲み、内部を1.3気圧まであげようとして、空気を入れました。
空気を入れだしたらすぐに、空気が漏れだしました。補修して空気は漏れないようにしたんですが、今度はコンパネが張り出していき、圧力に耐えられなくて、うまくいきませんでした。その時に圧力って凄いなって感じました。
次は鉄で閉鎖空間を作りました。なんとか空気漏れは防げました。圧力は鉄板の厚みのとの耐圧計算で鉄板の厚みを決めることができます。
高気圧室の圧力が強いので閉鎖空間のドア部分が一番苦労しましたが、なんとか密閉空間を作ることができました。
ドア部分を作る時に気を付ける事は、高気圧室の室内の方が圧力が高いので中側から外側にかけて、空気を押し出そうとして圧力をかけていきます。
なのでドア部分に関しては内開きで作った方が楽に作ることが出来ます。
内開きでドアを作ることによって圧力を高めていくとドア部分にも圧力がかかっていて空気が漏れることはほとんどありません。隙間が有れば隙間から空気はもれますが,,,
初めは、入り口部分を作るときは外開きで考えていました。
なぜかと言うと高気圧室内はあまり広くないので入りやすくするために、外開きを考えていました。そして高気圧室を利用する人を管理するためにドア部分は外開きの方が都合がいいのです。
しかし前述したとおり圧力の関係で外開きは難しかったです。予算の関係もありました。お金がいくらかかってもいいのであれば作ることはできます。お金を心配しないで作ってみたかったのですが…
高気圧室 まとめ
今回は高気圧室について解説しました。高気圧室を作ることはそんなに難しくはありません。高気圧室を1度作ってしまえば、2度目・3度目と作ることは難しくはありません。
最初に設計図はできていましたが、設計図通りに作ってもドア部分とドアキャッチ部分の空気漏れだけは、図面通りに行きませんでしたが修正できます。気圧の上げ方もできます。
閉鎖空間の良いところを検討して、この閉鎖空間を作っていけば、楽しい仕事になるかもしれません。原材料に何を使うか、何を利用してこの閉鎖空間を作っていくということを、検討していったら、楽しい仕事になっていくでしょう。