はじめに
東京都知事選で小池百合子都知事に次ぐ得票を獲得し、政界に新風を吹き込んだ石丸伸二氏。公職選挙法違反の疑惑が浮上する中でも、その人気は健在のようです。
従来のメディアとの対立を軸に展開してきた石丸氏の戦略と、都議会議員選挙に向けた「再生の道」の展望について考察しましょう。
目次
揺るがない石丸人気の源泉
石丸伸二氏の公選法違反疑惑で“オールドメディア”がみせる緊迫の取材体制と「本当の石丸人気」https://t.co/dKzsc9j14x#フライデー #再生の道 #石丸伸二 #都議選
— FRIDAY (@FRIDAY_twit) March 1, 2025
石丸伸二氏(42)は昨年の東京都知事選で旋風を巻き起こし、小池百合子都知事(72)に次ぐ票を獲得しました。
そのカリスマ性と斬新な選挙戦略で「石丸人気」を確立した彼は、6月22日に予定されている都議会議員選挙に向けて地域政党「再生の道」を立ち上げました。
注目すべきは、同党の候補者公募に対して1128人もの申し込みがあったという事実です。
これは石丸氏の影響力の大きさを示すものであり、「石丸人気」が一過性のものではないことを裏付けています。
「再生の道」は全42選挙区に候補者を擁立する意向を示しており、書類選考や面接を経て4月頃までに最大60人の候補者を決定する予定です。
この驚異的な応募者数は、従来の政党にはない新鮮さと、SNSを駆使した情報発信力が若い世代を中心に強い支持を集めていることの証左といえるでしょう。
公選法違反疑惑と「オールドメディア」の反撃
しかし、石丸氏自身に対する公職選挙法違反の疑惑が浮上しています。
昨年の都知事選中に開催された決起集会をめぐり、制作会社に「97万7350円」のキャンセル料が支払われていたにもかかわらず、当日の配信業務が行われていたことが「週刊文春」などの取材で明らかになりました。
この問題に関して、市民団体が2月10日に刑事告発し、25日には大学教授が東京地検に告発状を送ったと報じられています。
さらに、都知事選で選挙対策本部の「事務局長」を務めた藤川晋之助氏(いわゆる”選挙の神様”)が石丸氏と袂を分かち、文春の取材に公選法違反疑惑について《認定せざるを得ない》と本人に代わって認めたことは、事態を深刻化させています。
石丸氏は2月21日の会見で「(決起集会は)私の発案でやろうというものではなかった」と自身の関与を否定。
主導したのはあくまで石丸陣営の担当者だと主張していますが、記者らの間では「黒に近いグレー」という認識が広がっているということです。
メディアの猛追と石丸氏の対応
いわゆる「オールドメディア」と対立軸を作り、SNSで発信する手法を取ってきた石丸氏ですが、今回の疑惑に対しては各メディアが激しい取材合戦を繰り広げています。
特にテレビ朝日は、過去に石丸氏から「吊るし上げる」と発言されたこともあり、「目の色を変えて取材している」とキー局関係者は語っています。
これまで主にSNSでの発信力を武器に勢力を拡大してきた石丸氏ですが、今回の疑惑に対しては従来のメディアからの取材攻勢にさらされ、守勢に回る場面も出てきています。
しかし、SNS戦略に長けた石丸氏は、「私は悪くない」キャンペーンを展開し、逆に公選法違反をも話題化する可能性もあるという見方もあります。
石丸人気と都議選の展望
“選挙の神様”と呼ばれる藤川氏との決別にもかかわらず、石丸氏の都議選に対する勝算はどうなのでしょうか。
ジャーナリストの鈴木哲夫氏は、「仮に公職選挙法違反が認められても会計責任者までで、都知事選に落選している石丸氏までは及ばないのではないか」と分析。
また、都議選はいわゆる「中選挙区制」のため、トップでなくても当選が可能。
各選挙区で当選ギリギリの争いを繰り広げ、「裏金問題」で苦戦する自民党議員との最後の1議席を争うような選挙戦になるのではないかと鈴木氏は予測。
石丸氏自身も2月26日の会見で、公選法違反で有罪になった場合でも「再生の道での政治活動に支障はない」ときっぱり断言しています。この自信は、依然として「石丸人気」が健在であることを示唆しています。
石丸人気の実態と今後
石丸氏の人気の本質は、従来の政治やメディアへの不信感を持つ層の受け皿となっていることです。
SNSを中心とした情報発信と、既存の政治・メディアへの批判的姿勢が、特に若年層を中心に支持を集めています。
公選法違反疑惑は石丸氏のイメージにダメージを与える可能性があるものの、むしろこれを「オールドメディアによる攻撃」として逆手に取り、支持者の結束を強める材料にする可能性も否定できません。
まとめ:揺るがぬ石丸人気の行方
公選法違反疑惑の渦中にある石丸伸二氏ですが、「再生の道」への1128人もの応募者数が示すように、その人気は依然として健在。
従来のメディアとの対立構図を活かしたSNS戦略と、既存の政治に対する批判的姿勢が、特に若年層からの強い支持を集めています。
「オールドメディア」との闘いは始まったばかりですが、石丸氏の政治的影響力はまだまだ衰えていないようです。都議選に向けた「再生の道」の戦略と、石丸人気の真価が問われる夏が近づいています。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。(^^♪