はじめに
歌舞伎は日本の伝統芸能の代表格でありながら、劇場に足を運ぶ機会が少ない方も多いのではないでしょうか。
そんな中で注目を集めているのが「月イチ歌舞伎」です。映画館で気軽に本格的な歌舞伎を楽しめるこの画期的な取り組みが、今年で20周年を迎えます。
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月イチ歌舞伎とは
【ニュース】「月イチ歌舞伎」2025年シーズンのラインナップ発表 松本幸四郎、尾上松也ら出演『歌舞伎 NEXT 朧の森に棲む鬼』が新作で登場https://t.co/rDvWSjJH7j#月イチ歌舞伎 #シネマ歌舞伎#ぴあアプリ #ぴあステージ pic.twitter.com/4eFxHgdzsf
— ぴあ ステージ編集部 (@PiaStage) February 7, 2025
月イチ歌舞伎は、その名の通り毎月1回、全国の映画館で歌舞伎作品を上映する特別企画です。
実際の舞台を高精細な映像で収録し、大スクリーンで上映することで、歌舞伎本来の迫力や細やかな演技を存分に味わうことができます。
映画館での歌舞伎鑑賞のメリット
- 手頃な価格で本格的な歌舞伎を楽しめる
- 字幕やイヤホンガイドで初心者でも理解しやすい
- 舞台では見られない表情のアップやカメラワークによる新しい演出
- 全国各地の映画館で鑑賞可能
2025年シーズンの見どころ
記念すべき20周年の特別プログラム
2025年のシーズンは、シネマ歌舞伎20周年を記念した特別なラインナップとなっています。
4月には記念すべき第1作目『野田版 鼠小僧』の上映からスタートし、1年を通じて厳選された12作品が上映されます。
注目の新作3本
今シーズンの目玉は、9年ぶりに実現した劇団☆新感線とのコラボレーション作品『歌舞伎 NEXT 朧の森に棲む鬼』です。
松本幸四郎版と尾上松也版の2つのバージョンが用意され、それぞれの個性的な演出が楽しめます。
また、坂東玉三郎、市川染五郎らが出演する『源氏物語 六条御息所の巻』も新作として注目を集めています。
月イチ歌舞伎の魅力
バラエティ豊かな演目選定
古典的な演目から現代的なアレンジまで、幅広いジャンルの作品が上映されます。
2025年シーズンでは、宮藤官九郎が手がけた『大江戸りびんぐでっど』のような現代的な作品から、『鷺娘』『京鹿子娘五人道成寺』といった伝統的な舞踊まで、多彩なラインナップが用意されています。
新しい取り組み
シネマ歌舞伎20周年を記念して、さまざまな新しい試みも予定されています。
2026年2月には観客投票による「リクエスト上映」が実施され、さらに俳優の前田航基が20周年アンバサダーに就任。若い世代の視点から歌舞伎の魅力を発信していく予定です。
2025年シーズンの完全スケジュール
- 4月:『野田版 鼠小僧』(4/4~10)
- 5月:『鷺娘/日高川入相花王』(5/9~15)
- 6月:『蜘蛛の拍子舞/身替座禅』(6/13~19)
- 7月:『大江戸りびんぐでっど』(7/4~10)
- 8月:『喜撰/棒しばり』(8/1~7)
- 9月:新作『源氏物語 六条御息所の巻』(9/26~10/16)
- 10月:『刺青奇偶』(10/17~23)
- 11月:『京鹿子娘五人道成寺/二人椀久』(11/14~20)
- 12月:『歌舞伎 NEXT 阿弖流為〈アテルイ〉』(12/5~11)
- 2026年1月前半:新作『歌舞伎 NEXT 朧の森に棲む鬼 幸四郎版』(1/2~22)
- 2026年1月後半:新作『歌舞伎 NEXT 朧の森に棲む鬼 松也版』(1/23~2/12)
- 2026年2月:リクエスト上映(2/13~19)
月イチ歌舞伎とは:まとめ
月イチ歌舞伎は、伝統芸能である歌舞伎を現代に合わせた形で提供する画期的な取り組みです。
20周年を迎える2025年シーズンは、新作の上映や特別企画など、例年以上に充実したプログラムとなっています。
歌舞伎ファンはもちろん、これまで歌舞伎に触れる機会の少なかった方々にとっても、この機会に日本の伝統芸能の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。
イヤホンガイドや字幕などのサポート体制も整っているため、初心者でも安心して楽しむことができます。
映画館という親しみやすい環境で、気軽に本格的な歌舞伎を体験できる月イチ歌舞伎は、伝統芸能の新しい楽しみ方を提案し続けています。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。(^^♪